第２２話
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0110100101001100010101…
全てのデータが魔女からイーテンの手元に流れてくる
それを見てイーテンはうっすらと唇の端を吊り上げる
あぁなんと滑稽な姿だろうか
魔女は必死になり情報を集め、そして右から左へと僕に流してくれる
「ん、そろそろかな」
そして魔女が情報をあらかた集めた
「ファミリー、居るんだろ？」
ファミリー…極めし五人の一人、極めたものは暗殺、暗殺極めし者である
この『ファミリー』、実はほかの極めし者とは少し違う
この説明には世界の闇の構造を知らなければならない
『世界の闇』は極めし五人をもとにして構成されている
それぞれ支配、情報、制御、武力、暗殺である
主に、「支配」が世界の闇を運営し、ここが実質的ＴＯＰである
そして「情報」が世界全体の情報を常に持ち続け、全てを知る
「制御」は政治制御から情報制御、機械制御など世界の闇を古来から存続させるために不可欠な「表世界」との調和を目指す
「武力」は純粋な力、この場合、人間一人ひとりの実力がとても高く主に達人と呼ばれるものたちで構成される
逆に「暗殺」は主に始末である
暗殺は武力と違い、ひたすら気配遮断をし、静かに相手を消し去る
全く「武」とは関係なく、もはや正反対の関係である
暗殺部隊の面々には名前が無く、暗殺部隊のものは皆、アサシンを名乗る
もちろんそれぞれがコードを持っているがそれは主にトップが管理していて指示をだす
そのトップこそコードネーム「ファミリー」
その「ファミリー」に情報極めし者は魔女の抹殺を頼む
ファミリーはひとつ小さくうなずくと静かに闇に紛れ去った
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魔女は何が起きたのかわからなかった
突如、安全圏だったにもかかわらずハッキングが探知されてしまった
「なんだい！これは」
突如画面に映った緊急信号"emergency"
今まで得ていたデータが全て流れていってしまう
あぁあぁぁぁぁ…
わずか数十秒で全てが失われ、電源が切れるパソコン
そして突然のめまいが起こり、彼女が最後に見たのは黒い人影
今、彼女「東の魔女」の全てが失われた
