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第20話

しかし、驚いた


まさかこんなところで指名手配犯の武藤 忠志(タダシ)がいたとは…




・・・・・・・・・・・・・・・・


晃と一緒に近くのショッピングモールに向かう


すると晃はいきなり何かを目指して走り出した


一体どうしたのか…晃がこういった風になったときは何かしらのことを起こす


晃は人ごみの中、すべるように移動していく


そして、予備動作無く一人の男に晃の持つバッグをぶつける


走ってきた力とバックの重みが男の体にクリティカルヒットした


男は何も言わず沈み込んだ


俺は倒れた男を見てみる


ッッ!


まさか…こいつは武藤 忠志(タダシ)だと!


こいつは音もさせずに相手の背後に回り、相手の声を出すことなく闇に葬ってきた指名手配犯の一人


まさかこんなところにいたとは…


いや?なぜこんなところにいるんだ?


ターゲットが近くにいた?


…まさか…


晃がターゲットだったのか?


それなら説明がつく


いきなり駆け出した晃はきっとこいつの気配をつかみ人ごみをすばやく動くことにより相手からの意識をそらせた一瞬に武藤の真横に接近


そして晃は相手に声を出させること無く、晃の得意とする予備動作無しの攻撃が相手に命中…


まさかのことだっただろうな


自分の得意としていたであろう気配殺しの殺人(サイレント・キラー)が全く同じようにかえされ、沈められたのだからな


だが…一体どうして晃が狙われたのだろうか


なにか背後に大きな組織がからんでいるのか?


……考えるのは後だ、今はこいつを縛り上げないとな


晃は何か知っているのかな?まぁ今はお礼だけ言っとくか


「晃、お手柄だったな」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「まさか、あぁも簡単に倒されるとはな…」


正直、あの少年―如月 晃のことを侮っていたかもしれない


武藤は気配殺しの殺人(サイレント・キラー)だけは超一流といっていい暗殺者だった


今まで、各国の防衛組織の者ですらこいつの気配は捕まえられず、いつも後手だったのにもかかわらずあの少年―如月 晃はそれすら見つけ、あまつさえ全く同じように自分の気配をまわりに溶け込ませ、その一瞬をついた倒し方は目を見張るものがある


これは少し認識を改めなければ…


しかし…これはこれでおもしろいではないか!


如月晃を遠くから見つめていた男は笑いを抑えきれずにそれはそれは楽しそうに笑うのであった






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