第2話
「はぁ」
一人ため息をつきながら朝学校に向かう少年。
彼の名前は如月 晃。彼の朝が始まった。
「今日確か英語の小テストがあるんだよな」
教科書をめくりながらそんなことを考える。
ジリリリ〜♪
電車のベルが鳴り無理矢理押し込まれた。
(はぁ、今回も不合格かな)
朝のラッシュでぎゅうぎゅうと押し込まれたため彼は諦めてバックな中に教科書をしまう。
彼の通う学校。大鳥学校はごくごく一般の学校だ。
そこでは普通にテストをして、テストでクラスが決まるといったバリバリの進学校でもないのだ。
「しかし、この駅は便利だなぁ」
「おぉい、晃」
そう言ってきたのは俺の相棒の岩切 猛だ。
俺もその挨拶に返事をしようと思い手を上げた。
上げた…と思ったら靴紐がとれていることに気付き体制を下に崩した。
するといきなり鞄に強い衝撃がはしり、体が左に傾いたのだ。
流石に相棒にこんなマヌケなところを見せられないので相棒に向かって
「俺の目の前では(ネタには)させないぜ」と言った。
相棒はそれを見ながら流石だなと言って笑いかけてきた。
俺もそれにたいして小さく笑いかけた。
最近たったことを伺えるピカピカした床、近未来的な構造の駅は利便性も他の駅にくらべとても使いやすい。
そんなことを思いながら出口へと向かう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
岩切 猛は思う
晃はやはりすごい。
俺が敵に気がついたのは晃を見て晃がしきりに俺のほうに視線を送ってきたからだ。
晃は敵のことをずっと前から知っていたのだろう。
そしてあえて視線を送ってきたのはきっと相手に俺の存在を知らせないためだろう。
俺は日本政府防衛特殊捜査機関特殊第四部隊に所属している。
晃は俺がそこに所属しているのを教えていないがきっと彼は気付いているのだろう。
彼はやさしい人間なのだ。
いつもそうだった。あいつの回りには頻繁に裏でも名が知られているものがよくいるが全て不殺で回りに被害を出さずに終わらせている。
たまたま俺がある人物について調べていたら彼のことを偶然知ることができた。
同時に怖かった。
あんな実力者かこんな近くにいるなんて。
だから俺は聞いたんだ。
夏の暑い日、一緒に掃除当番になり彼が箒をわけがわからないほど回していた−いや、彼には全てわけがあり計算されていたのだろう。
「何をしたいんだ?」
「虫をはらって快適な日になればね…」
その言葉で俺は回りに敵がいることに気がついたのだ。
そして彼は穏やかに過ごしたいってことも分かった。
それは素晴らしく尊いもの。
力あるものは穏やか、平和には生きられないのだから。
だから俺は彼の相棒でいたい。




