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第11話



何だ?何なんだ、なぜ浅田のやろうを殺せない…なぜ事前に仕掛けていた罠が作動しない!なぜあいつの料理に入れた毒が抜かれてるのか!わからない……ありえない……はっはははは…


もうおしまいか…いや…あきらめてなるものか


こうなったらあいつを…あいつらごと…そうだ、みんなみんな吹き飛べ!


このボタンを押せば全てが…全部皆殺しだ!


はっははははは…



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「しかし、一体どうしたものか…」


如月 晃はなんとかごまかしながらロイヤルホールをでたが肝心の仕事内容を聞いていない。


よって彼は何をしたらよいのかわからないのだ。


ついホールから出る口実に皿洗いを口に出したが、どこでそれをすればいいかもわからず、何もすることなくホテルをうろつくのであった。


pipipi…


「おっと、電話か…相棒からとは珍しいな」


電話のディスプレイには岩切 猛の文字が表示されていた。


「もしもし、お前からとは珍しいな」


「まぁな、ところでお前どこにいるんだ?」


猛はなにやらあわてた様子で早口で聞いてきた。一体どうしたのか?


「実はグランドキングホテルにいるんだ「なんだって、お前そこにいるのか!」…まぁ落ち着けって、確かにお前には仕事で行くって言ってなかったけどそんなに怒るなよ」


すると相棒もわかってくれたらしく少し落ち着いた声で言ってきた。


「……仕事…か。…だったら相棒、助けはいるか?」


助け…ずいぶんおかしなことを言う。なぜアルバイトに助けが必要なのか…


…あぁ、わかった。あまり知られていないが実は猛は知る人ぞ知る美食家なのだ。


もちろんグランドキングホテルの料理も彼が一度は食べたいもののうちのひとつなのだろう。


考えてみれば俺と一緒にホテルにくればここの料理を食べられるかもしれないと考えるのは当然だろう。


ここは超一流ホテルだ。つまりそれほどの料理がここには並べられる。先ほどのホールには肉がメインとなっていたが、本来このホテルは日本にあるということもあり魚料理が有名なのである。


俺は相棒の気持ちを汲み取ることにした。


「…きてくれ。それとシーフード料理がここにはたくさんあるぞ」


途中、雑音が混じってしまったがきっと喜んでいることだろう。


「わかった!すぐにいく!」


プツン…


切れてしまったようだ。まぁそれほどここの料理を食べたいのだろう。彼の食に対する情熱はすごいからな。





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