どーなってんだよ!
お祖母様に見送られてこの世界へ来た。
……さっきから、鼻をつまんでいる小さなものを見る。
私、におわないわよ。
◇
秘密を知った時の驚きは、地面がなくなったような気持ちだった。
平和を続けてこれたこと、強硬な反対派を沈黙させらてきたあの剣。
お祖母様のお祖父様以降は、誰も使えていなかったなんて。
そして、反対派は、いまのバカなあいつらは疑っている、剣を使えると言うのは嘘なのではないか、と。
◇
小さなものに言われた通り、街へ向かう。
私は、一族の一人として相応な力はあるけれど、そんなに強いわけじゃないからビクビクしてた。
おまけに、瞳を見られたらバレてしまう。
じっと見られないようにしないと。
◇
土竜じゃない。
雷竜の群れ!
脇にいるのは、だらしない格好の男だけ。
剣はあるし、鎧も着てるけど。
探し求めている騎士じゃない。
なにより革だもの、色は変だけど。
そんなことを考えていたら雷竜達はこちらへ向かってきた。寝起きの彼らはまずい。
◇
行け。お前なら適任だろう。
どうみても隣の男の方が年上。
でも、母親だといっていた少女がいった。
男は嫌がった。
この世界で手一杯ってか、その地のことはその地でだろ?
散々そういってたじゃねーか。
あのバカ王を切っちまいたいっていったら俺をボコボコにしたのは、どこのどいつだよ!
男が喚くと。
少女は言った。
嫌なら、私を倒せ、と、ニヤッと笑いながら。
◇
ここ通るのか?
大丈夫なんだろーな。
男は不安げだ。
青い光を帯びた姿は、お祖母様の話てくれたものと同じ。
◇
門をくぐると、お母様が一人で出迎えてくれた。
そして、、、。
魔族同士の交流はある。
でも、どの一族も秘匿している一族のものはいる。一族を滅ぼされないために。
でも、王宮、姫である私のそばにいる人数が増えれば素性が問われる。
一つだけ例外がある。
では、これで最後です。
誓いのくちづけを。
それは、婚姻の相手。
婚姻は他の種族と結ぶことを意味する。
古より、その地位が定まるまで、その相手は秘匿される。
私は、戸惑う男を引っ張ってその唇に自分の唇を重ねた。
ここから、穏健派の魔族の姫と、あのへ世界から来た男の話が始まった。
男は心の中で叫ぶ。
どーなってんだよ!この魔族どもの世界はー?




