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3 アルミホイルと言語設定

「はい、それでは授業と行きたいところですが…ちょうどいい時間ですね、お昼ご飯を食べてからにしましょう。」

そう淡々とカイザー先生は言った。

「さて、お弁当は…」

ジャスティはちら、と自分のかばんを見る。しかし、そこにあるはずの物…つまりお弁当がなかった。

「え?あれ?嘘?ないの?」

ジャスティはかばんの中をひっくり返す勢いで探す。

しかし無いものはなく、当然かばんの中からお弁当は出てこない。

「えぇ…。入れたはずなのになぁ…」

「な、何かお困りですか…?」

突然背後からか細い声が聞こえてきた。突然の事だったため大きな声を出してしまった。

「あ、あぅ…。そんなに驚かなくてもぉ…」

「あ、ごめん!いきなりだったから…それで、何かあったの?」

「あ…いや、何か困ってような感じだったから…いや私なんかが出しゃばることじゃないですよねすいませんほんとに…」

後半は早口であまり聞き取れなかった。

「いや、実はほんとに困ってて…お弁当忘れちゃったんよ…」

「あ、そうだったんですね…。」

数秒間の謎の間を挟み、彼女はこう続けた。

「…よければ、本当によければだけど…お弁当、分けてあげよっか?」

お、何だかんだ言って異世界特有のモテ期はあるんだな。そう思いつつジャスティは、

「ありがたくいただきます。」

と返した。


「はい、おにぎりと…あと唐揚げ。こんなのしかなくてごめん…」

「いや、マジで助かった!ありがとう!」

「あ、うん。喜んでもらえたならよかった…かな?」

「そういえば名前聞いてなかったな、名前何て言うの?」

「あ…私ですか?私はステルス・ホイルって言います…。す、好きな呼び方で呼んでくれて大丈夫。」

「好きな呼び方かぁ…じゃあホイルちゃんでいい?」

「あ…うん。それでいい、大丈夫。」

「よし、じゃあこれからよろしく。ホイルちゃん」

「ふへへぇ…。と、ところでぇ…ジャスティ君は人工災害についてどう思ってますかぁ…?」 

「…え?」

一瞬、聞き間違いかと思った。いや、聞き間違いであってほしかった。

「あ…いや、すいません…。こんなこと初対面で聞くことじゃないですよね…」

「あ、いや、ごめん。俺そういうのあんまり詳しくなくて」

「そうですよね…やっぱりみんなこの真実は到底受け入れ難いし情報を遮断してるんですよね…。う、うへへ…ならジャスティ君にもゆっくりこの世界の真実を教えてあげないと…」

完全に話のペースを持っていかれた。これはまずい。

「ま、まずぅ、電磁波が及ぼす脳への影響についてなんだけどぉ…」

「ホ、ホイルちゃん!冷めないうちにお昼食べよっか!ね?」

「え…あ、はい。そうですね…食べちゃいましょうか…」

危ない。危うく毒のような情報を脳に流し込まれるところだった。

にしても左翼と陰謀論者かぁ…。残りの1人はどんな人なんだろうか。そんなことを考えつつジャスティはおにぎりにかぶりつく。

その味は、少ししょっぱかった。


「…はい。それでは本日の授業は終わりとなります。各自気を付けて帰るように」

その言葉を聞いた者たちは皆一斉に立ち上がり、帰る支度を始めた。

「あ、ジャスティ君。君は少しだけ残るように」

「あ、はい」

ジャスティはそんなふにゃけた返事を返した。

「あ、あとニヤリー君も残りなさい。」

「え、俺もぉ〜?」

あ、唯一まだ話せてない人だ。この人はどんな人なんだろう。

とりあえずそのニヤリー君とやらと一緒に残った。


「とりあえずまずはジャスティ君から話します。学校はどうでしたか」

「いや、なんというか個性的な人が多いですね…いろんな意味で」

「そうですか。それはよかったです。何か不自由ないですか?」

「あ、いえいえそんなことは」

「そうですか。いえ、君を残したのはそれを聞きたかっただけなんです。では、ジャスティ君。明日からもお願いしますね。」

いやそれだけかよ、時間返せよ。

「では次はニヤリー君です。君には話したいことがたくさんあるんですから」

「んだよ。先生に話されるようなことは何もしてねぇっつーの」

でもやっぱりこの人はいい人そうな顔をしてるな、とジャスティはニヤリーの方をチラチラ見ながら思った。

「じゃあまずはこの学校のホームページをハッキングしてホームページの言語設定を全てコワール語にしたことについて話しましょうか」

「いやちょっと待てい」

思わず声が出てしまった。やっぱりこの世界に来てから勘が鈍っている。

「なんですかジャスティ君」カイザー先生に気づかれた。

「いやなんですかその話。てかコワール語って何ですか」

「え?コワール語はパキスタンやチトラールなどで使われる少数言語だけど」

「いやなんでそれを学校のホームページでやったんだよ」

「ustaz Awata khosho man」

「こらこら、コワール語で先生に告白しないで下さい」

「いや先生コワール語分かるんですか」

「そりゃ、先生ですから」

というかこっちの世界も言語は元の世界のやつが色々あるんだな。てっきりロシア語で統一されてるんだと思っていた。

そういえばあのよくわからん神様が言語は分かるようにしといたって言ってたのにコワール語わからんかったな。後でクレーム入れよう。

「じゃあ、とりあえず帰りますね」

「えぇ〜帰っちゃうの?ちょっとは俺の説教一緒に聞いてくれよぉ〜」

確かにちょっと楽しそうだ。

「しゃ〜ねぇなぁ。ちょっとだけだそ?」

「あざーっす!」

「はいはい。じゃあ続けますよ。さっきのは置いといて次はお昼の放送をハイジャックして20分間ずっとアメイジンググレイスを流してたことについてですが」

「お前は左翼かよ」また思わず突っ込んでしまった。

「先生それ俺じゃないっす。俺が流したのは国歌です。」

こいつは右翼だった。

「じゃあアメグレを流したのは…」

「そうでしょうね。恐らく…」

「そりゃぁ、そんなことすんのは…」

「ペレストだよなぁ…」

3人の声が重なった。

新生茶んです。

夏休み終わりかけで鬱です。

感想や批評のコメント大歓迎です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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