2日目:魔法とスキルはロマンです(side:キラ)
今回から6人の視点で描いていきますのでお楽しみください。
「昨日はラケル君がだめだったので、本日は引き続きラケル君の面倒を見ることにしました~」
「「「「「えーーーーーーーーーーっ!!!」」」」」
若干1名違う意味で叫んでるラケル君がいるが気にしない気にしない☆
結局ラケル君は僕に傷一つつけることができませんでした。そこで、もう一日面倒を見てあげるなんて、ぼくの優しさが目立っちゃうね(キラッ)
「昨日は狩りだけだったし、ゴブリンはさすがに倒せるしよー。もうちょっと張り合いのあるやつがほしいぜー」
との拳闘士エルク君に対して、
「じゃあ、代わってくれよ!!!」
と半泣きでいうラケル君。
「昨日のはひどかったなー。僕に文字通り手も足も出なかったよね。」
「キラさんよぉ!あんたが強すぎるだけだろうよ!」
「ならワタクシともやっていただけませんこと?」
「その前に俺だなッ!」
ちなみに上からキラ、ラケル、支援術師リア、魔拳士イヴァンだよ。
結局、今日はラケルを育成したいので
「とりあえず今日はゴブリン5匹を狩ってきてもらうよ。あと、食料は現地調達でよろしくね☆」
とお願いしておいたよ。しぶしぶだけど受け入れてくれて助かったよ、ほんとに。
「ところで、昨日の戦い、というには低レベルだがどうなったのか知りたくないかい?僕の主観も混じるけどぜひ聞いておいてほしいんだよ。」
無自覚の良心の矢がラケルに刺さっていたけど気にしないよ。うん、気にしない。
~キラの回想~
ラケル「くらえ、固有スキル『風爪』を発動!」
スキルは魔力を消費しないけど、手に入れるには何かきっかけが必要なんだ。
ラケルは風狼族の力を注入されたときに手に入れたのかな。
ラケルの風をまとった剣は…すかっ。僕が避けたからね。
「くっ、もう一度だ!」
「させないよ☆固有魔法『星条魔法』を発動!第5位階、星光守!!」
魔法は基本誰でも使えるけど、固有魔法は持ってる人にしか使えないよ。ちなみにこの世界の魔法には「位階」があって、一つの魔法でもいろいろな使い方ができるんだよ。位階が上がれば強くなるし、消費魔力も高くなるから、そこは兼ね合いだね。厨二めいた詠唱は必要ないからvery goodだね!
カキーン
「星光守」は、第5位階ながら結構魔力を消費して、一度だけ絶対に攻撃を防ぐよ。
「お返しだ!第4位階、星弾!」
星弾は某ポケ〇ンのスピー〇スターだよ。星が相手を打ち抜くよ。
「がはぁっ」
結果:キラの勝ち
~回想終わり~
「ところでさ、星条魔法って、名前がなんか子供っぽくない?」
「キラさんよぉ、名前がダサくても強けりゃいいんだよ!」
おい、僕は子供っぽいとしか言ってないぞ、せっかくオブラートに包んだのに何様じゃゴラ★
「負けたラケルが言っても説得力皆無」
「それより、我らの中で最も強いラケルが挑んで負けるなら、我ら一人もキラ殿に勝てぬなぁ」
「ワタクシたちも鍛錬しないとですわ」
「それじゃ、勇者のみんな、狩り頑張ってきてね!」
「キラさんよぉ、俺を忘れてないかね?」
「僕に負けてて勇者なんて名乗れないよね☆」
「キラさんよぉ…(一生勝てる気がしない))」
すっかり「キラさんよぉ」が口癖になってしまったラケルであった。
次回はラケル回です。