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 読んで下さってありがとうございます!

 俺は生き残る決心をした後、具体的な方法を考えることにした。


 そこで出た結論は


1.原作にはなるべく関わらないようにすること


2.運悪く敵対したとしても主人公達が手心を加えてくれることを期待して()()()、仲良くなること


3.出来る範囲で鬱展開の芽を摘むこと


4.死なないため強くなること


 の四つだ。一つ目と二つ目を両立させるのは難しいが、そこは上手くやるしかない。なにせ命がかかっているのだから。


 そして、これらを成功させるにはスタートダッシュが肝心だと思われ、本来なら時間をつくるのに苦労するところだが、そこは問題ない。


 現在の俺は、中学卒業したばかりなので高校入学までの約一月間、暇なニートである。その間に修行するつもりだ。(生活費は毎月、母方の祖父母が入れてくれてたのでバイト等は必要ない。)


 『病みラビ』は主に『国立 ダンジョン学園』での高校生活が舞台となっており、そこでヒロインと仲良くなったり、ダンジョンに潜り強くなったり、敵(魔王関係者等)に襲われるイベントがあったりする。


 そして、この学園は俺が一月後に入学する学園である。原作通りなら主人公達と同年代だ。学園に行くかは悩んだのだが、原作から距離を置き過ぎると先が見えず不安なため、苦渋の決断で行くことにした。


 強くなる方法は考えてある。ゲーム知識を活かして経験値効率のいいダンジョンを周回するつもりだ。今の低いステータスでも問題ないダンジョンは、すでに脳内にピックアップしており、そこから選ぶつもりだ。


 『病みラビ』にはゲームでよく出てくるスキルが存在しており、稀に固有スキルという特別なスキルを持つ者が存在する。これらはステータスを通して確認するのが一般的だ。(ステータスは念じれば出てくる)


 スキルとは所持者が先天的、後天的に発現した能力のことで、スキルの内容に沿った行動をすれば発現しやすいと言われている。


 しかし、固有スキルは別だ。これは基本的に産まれ持ったものが全てであり特殊なアイテムを使わない限り例外はなく、先天的な発現条件は転生者である俺にすらわからない。


 そして綺堂 薊(きどう あざみ)は固有スキルを持っている。主人公パーティーや大半のボスキャラ達よりも地味で聞こえの悪いものだが、見方によっては全キャラクターの中で最凶と言えるものが。



 その名も【報復】である。



 能力は『十秒間、受けたダメージの二倍を相手に与える』というものだ。(ゲーム時代は十秒ではなく一ターン)



 このスキルのポイントは『ダメージの反射』ではないので自分もダメージを受ける必要があることだろうか。


 欠点は多対一に弱いこと、状態異常の継続ダメージは効果が無く、不意討ちでスキル発動前に攻撃されたら意味が無いこと、それからこれはアクティブ発動系のスキル全てに共通するのだがクールタイムがあるため連続で使用出来ないことだろうか。


 しかし、それらの欠点を含めても【報復】が有用だと俺は確信している。


 このスキルがあれば自分より、はるかに攻撃力の高い敵の攻撃を倍にした威力で相手にダメージを与えられる。


 『病みラビ』では単体ボスが多いので、即死さえしなければ勝てる可能性が大きく上がる。


 仮に即死級のダメージ量を持つ敵だったとしても、攻撃を受けた際スキルが発動さえしていれば相手にもダメージが入るのだから、俺の使い方次第ではあるが牽制にもなるだろう。


 そして俺は腐ってもタンク系のボスキャラである。


 そのため耐久はそれなりにあり、覚えるスキルも最大HPアップやアクティブ系のダメージ軽減スキル等、固有スキルを活かしやすいものばかり。不意打ちやHP回復、低火力も知識チートで改善する(あて)がある。




「そう考えると少し希望が湧いてくるな」




 さっきまでは原作開始の一月後が憂鬱なだけだったが、今は綺堂 薊でどこまで強くなれるのか楽しみになって来てさえいる。


 よし、強くなるために装備を整えてからダンジョンに行きますか。











 俺が通う予定の『国立 ダンジョン学園』は『ダンジョン都市』と呼ばれる場所にあり、現在の俺の住まいもここにある。この都市は文字通りダンジョンが中心の都市であり武器屋、防具屋、アイテムショップ等なんでもござれだ。



 俺が向かってるのは、その中でも初心者向けアイテムショップであり、マニアックな商品も売ってる店なんだが、少し寄り道をする。露店市だ。



 『ダンジョン都市』には露店市場があり、そこでは稀に掘り出し物があるのだ。軍資金は金持ちの祖父母が多めに生活費を入れてくれてたので、それなりにある。さて、どんな物があるだろうか。
















 そんなこんなで露店市場に到着。


 ここではポーションや武器、中古家具や奴隷なんかも節操なく売っている。



 とはいえ、どう間違っても中古家具に用はない。見て回るのは最低限、ダンジョン攻略に役立つアイテムだ。


 まずは武器でも見に行くか。


 ちょうど視界内に『呪いの刀剣専門店』という面白そうな店があったので向かうことにする。


 呪われた道具は使用に制限があったり、強烈なデメリットがあったり、そもそも希少で中々手に入らなかったりするが、そこをクリアすれば強力な物が多い。


 まあ、クリア出来なければ、ほぼデッドエンドまっしぐらなので油断は出来ないが。


 さて、どんな武器があるかな。

 スキルにはアクティブスキル(任意発動型のスキル)とパッシブスキル(常時発動型スキル)があります。


 アクティブスキルのクールダウンは基本三ターンであり、それ以外の場合は説明があります。




 読んで下さってありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 丁寧な文体で書かれている為に読みやすくストーリーもよく伝わると思います。 [気になる点] 『報復』スキルが受けたダメージを2倍にして返すという設定で主人公が有用と思っているのがいささか疑問…
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