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黒い影  作者: ツヨシ
1/6

あれは夏の暑い夜のことでした。


遅くまで残業をして家に帰る途中で、事故現場に出くわしたのです。


郊外の脇道。


この時間はあまり車が通らない道です。


片側一車線の道の対向車線側がパトカーと救急車でふさがれていました。


そして警官の誘導でパトカーの横を徐行で通り過ぎようとしたとき、パトカーと救急車の間に事故車両の軽自動車を見ました。


何にぶつかったのかはわかりませんが、前方が完全に押しつぶされています。


運転席もこれ以上はないくらいにつぶれていました。


――あちゃーーっ。


あれでは運転席にいた人間はひとたまりもないでしょう。


とても生きているとは思えません。


私が見たときには運転席に人はいなかったので、もう引きずり出された後なのでしょう。


そして救急車の後ろにそれはいました。


黒い影。


そうとしか言いようのないものです。


警官でも救急隊員でもありません。


人型で全身真っ黒のぼんやりとしたものが、そこに立っていたのです。


――!!


それが私を見ているような気がしました。


顔にあたる部分は真っ黒で、目など見当たらなかったというのに。

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