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20xx年12月10日 13:57 陸上自衛隊東千歳駐屯地

《緊急地震速報、緊急地震速報、強い揺れに警戒してください》

「珍しいな地震なんて」

「ああ。たいして大きくなければいいな」

《震源は礼文島中央部。震源の深さは70km。最大震度は3。津波の心配はなし》

「そこまで大きくなかったし災派の要請もないな」

「ですね。一安心です」

「念のため通常体制で構わないから情報収集を継続しておいてくれ」

「了解です。それでは」

陸上自衛隊第七師団長兼東千歳駐屯地司令の進藤壮一(しんどうそういち)陸将は北部方面総監部の情報幕僚に指示を出すと一息つきつつコーヒーを手にした。


同日 14:00 東千歳駐屯地警備詰所

「ん?なんか雲の流れがおかしくないか?」

「よく見ると太陽の位置も...今何時でしたっけ?」

1400(ヒトヨンマルマル)だな」

「なんで太陽が沈みかかっているんですかねぇ...」

「一応司令部に報告だ」


同時刻 東千歳駐屯地内情報本部東千歳通信所

「すべての通信トラフィックを消失!?」

「何事だ?」

「千歳管制すら消失しました!」

「は?」

報告を受けた当直士官の三宅二等空佐は面くらった。なんせ隣接している航空自衛隊千歳基地/新千歳空港を管制する無線ですらキャッチできないというのだから。

「AMFMなんでもいい。なにかしらのトラフィックを観測したら報告しろ!俺は第七師団司令部に行って状況把握をしてくる」


14:05 東千歳駐屯地内第七師団司令部

「なにごとだね。太陽の位置が急にずれるとかいきなり通信を消失するというのは。方面総監部にも繋がらないのか?」

冷や汗をかきながらも三宅は進藤に答える。内心では指揮系統の違ければ所属も違う奴になぜ問い詰められなければならないんだと不満に思いながらも、そんなことをおくびに出さずに。

「方面総監部どころか千歳基地すら繋がりません」

「ふむ...1500(ヒトゴーマルマル)になっても状況が改善されなかった場合は周囲に斥候を出す」

「「了解ッ」」


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