ウォルヴァンシア大図書館・始動
サージェスティン
「というわけで……、『ウォルヴァンシアの王兄姫』も、本編番外編合わせて、軽ぅーく、三百部は突破してる今日この頃」
ルディー
「…………」
サージェスティン
「作者の気まぐれにより……、『ウォルヴァンシア☆情報大全』的なコーナーを開始する事になりましたー。解説役は、俺とルディー君です。ぱちぱちぱちぱちぱちー」
――ウォルヴァンシア王宮二階の大図書館内にて、優雅にお茶やお菓子の並べられたテーブルを囲む二人。サージェスは楽しそうだが、ルディーの方は不機嫌そうに両腕を胸の前で組んで無言のままだ。
ルディー
「…………」
サージェスティン
「ルディー君? ……なんか、怒ってる? 嬉しくないの? 情報コーナーとはいえ、出番だよ? 物凄く久しぶりの出番だよー?」
ルディー
「……何で、俺とお前なんだよ」
(珍しく鋭い不機嫌全開の視線)
サージェスティン
「えーと……、騎士団長組だから、かな?」
(きょとんとしている)
ルディー
「お前は本編でも番外編でも出張り過ぎだろうが……!! 何でこんな所でまで出番GETしてるんだよ!!」
(テーブルに拳をダンッ!!)
サージェスティン
「えぇ……、そんなに俺とじゃ嫌なの? 俺、結構ルディー君の事気に入ってるし、相性も良さそうだなぁと思ってるんだけど」
ルディー
「一方的な好意はいらねーよ!! ……あぁ~、どうせ一緒にやるなら、姫ちゃんとかアレクとか、ロゼにしろよ~。サージェスと一緒とか、気苦労倍増だろうが……っ」
サージェスティン
「あぁ、その点なら安心していいよー。俺とルディー君がメインでこの情報ページの司会を担当するのは変わらないけど、『ウォルヴァンシアの王兄姫』に関する情報を提供していく時に、他の皆もゲストに来てくれるからね」
ルディー
「結局、お前と俺がセットで司会なのは変わんないのか……。はぁ……、胃が痛ぇ」
(げっそり)
サージェスティン
「とまぁ、ルディー君が納得してくれたところで」
ルディー
「してない……」
サージェスティン
「新たに出来たこの情報ページの大まかな説明をしていくねー。まぁ、本編も長くなってきたし、連載開始からもう三年近くの月日が経ってるんだよ。だ・か・ら、『ウォルヴァンシアの王兄姫』に纏わる色んな情報を本編番外編含めて、このページで説明していくというのがコンセプトなんだー。ほら、エリュエードの一年がどんな風に流れていくかとか、一ヶ月は何日か、とか、その他諸々全部。わかりやすく伝えていこうかな、と」
ルディー
「まぁなぁ……、三年近く連載してる上に、凄い長編だもんなぁ……。一回情報を纏めて発信し直していくってのは大事だと思うが」
サージェスティン
「他にも、俺とルディー君が二人でやっていくこの情報ページ(タイトル・ページ)の下の方にWEB拍手を設置しているから、それを使って『ウォルヴァンシアの王兄姫』に関する質問とか読者さんにして貰えたら、俺達で答えていくよー。気が向いたらよろしくね」
ルディー
「情報局兼、質問回答所でもあるわけか」
サージェスティン
「うん、そんな感じだねー。キャラクター投票所に寄せられた質問にも答えていくから、結構俺達で話していける事はあるんじゃないかな」
ルディー
「投票所って……、新たに開始してからもう一年経ったってのに、いまだに集計やってないアレか?」
サージェスティン
「んー、とねぇ……。作者曰く、もう少しの間見守っていたい、と」
ルディー
「何でだよ……」
サージェスティン
「……どっかの誰かさんが、一位突っ走ってるから、じゃないかなぁ」
(遠い目)
ルディー
「……あぁ、確かに突っ走ってるな。どこぞの眼鏡が」
(投票所を残念な目で眺めている)
サージェスティン
「うん。だからもう暫くの間は様子見という事で、読者の皆にも許して貰えれば、と思ってるらしいよ。俺もあのままル、……じゃなくて、一位の人に独走されたままじゃ面白くないしねー」
ルディー
「だな。とりあえず、今までに向けられたそっちの質問も拾い上げていくらしいから、『ウォルヴァンシアの王兄姫』で何かわからない事や知りたい事があったら、俺達のページも覗いてみてくれ、って感じだ。気が向いたらよろしくな」
サージェスティン
「何だかんだ言って、結局付き合い良いよねぇ、ルディー君……」
ルディー
「覚悟を決めただけだ」
サージェスティン
「覚悟決めるほどの事、なのかなー。……まぁいいや。そんなわけで、これからよろしくねー」