表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王が攻めてきたので戦ってきます  作者: 星空 棗
第一章「召喚騎士を捜して」
1/10

プロローグ

〜大昔〜

異世界・フィラーバレー、今この世界ではある戦争が勃発していた。


「フレア!また魔王が姿をくらませたわ!捜し出して!」


召喚術を発動しながら、一人の女性が叫ぶ。


フレアと呼ばれた人物は無言で頷くと、瞼を閉じて瞑想を始める。


どれ位経過しただろうか…フレアは瞑想を止めると召喚術を発動した。


「全知の神!全ての長のゼウスよ、この声が聞こえたのであれば、その姿と力を示せ!」


フレアが叫ぶと同時に、魔方陣からゼウスが出現した。

ゼウスが右手を振りかざすと、天から無数の雷を降らせる。


ゼウスの圧倒的な力になす(すべ)もなく、姿を消していた魔王は、魔法が解けたのか姿を現した。


「今だみんな!封印の刻を出せ!」


今度は男性が叫ぶ。


男性に続けと…フレアを含む10人の人間たちが一斉に複雑な模様を描いていく。

どうやらこれが、“封印の刻”のようだ。


“封印の刻”は魔王の周りにまとわりつくと、突如眩い光を放ち出した。


「ぐわああああああああ!!」


魔王は苦しくもがく。


“封印の刻”から放たれる光に耐えながら、魔王は10人の人間たちを睨みつける。


「おのれぇぇ!召喚騎士ども……貴様らの顔と名前、確かに覚えたからな!覚悟しておけ!!!」


魔王は最後にそう叫ぶと、消滅していった。


しかし、10人の人間たち…召喚騎士たちは、なぜか喜びもせずに立ち尽くしていた。


「フレア、終わったね…」


「終わりじゃない、始まりよ」


仲間の言葉に、フレアはそうこたえるのであった。



……これが、今現在において語り継がれている、“召喚戦争”の一場面である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ