プロローグ
俺の名前は「金剛 筋次郎」筋トレ好きな30歳童貞だ!!
童貞といっても、ホ、っホモじゃないんだからね!!
30歳の誕生日である11月29日の金曜日。独身で独り身である自分へのプレゼントとして、パワーラックを買ったついでにベンチプレスをしていた俺は、尻上げ無しの100Kg50回の自己記録に挑戦中、最後の1レップを上げると同時に血圧が上がりすぎて失神してしまった・・・。
・・・。
・・・・・・・。。。。
気が付くとあたり一面白い空間。
金剛力士像のような、ギリシャにあるマッチョな彫刻の様な像が辺り一面並んでいて、真ん中に大きな道がある。
その道を、寝ぼけナマコで進んでゆくと大きな円形のドームがありその中に天女がいた・・・。マッチョな。。
「初めまして、私は筋肉の女神 アミノ・クレアチーナ 親しみを込めてクレアとお呼び下さい」
(!!!!良くわからない展開なのだが、恐らくこれは夢か、最近アニメで流行ってる異世界転生か!?だとすると俺は・・・。)
「初めまして、俺は金剛金次郎 クレアさん、ちょっと状況が理解できないんですが、私はなぜここにいるのですか?」
『・・。残念ながら、あなたはベンチプレスの鍛錬中にそのまま失神し、バーベルを首に落として死んでしまいました』
『私は筋肉を愛する全ての人に祝福を与え加護する女神なのですが、魔力のない地球ではその効力も及ばず、死んで輪廻転生する金剛さんの魂をここにお呼びしました』
『そして私は、筋肉を愛するあまり死んでしまった貴方の魂に、祝福を与え新たなる世界に導く事しました』
えっ、ちょっと考えてた予想が当たっていて複雑な気分なのだが・・。
アニメ好きゲーム好き独身奇族の俺には異世界転生は凄く嬉しいイベントなのだが、今まで鍛錬し続けた肉体がなくなるのは悲しい事であった。
「状況は分かりました。折角パワーラック買ったのにセーフティーバーもつけずに、逸る気持ちでベンチプレスした挙句・・・。トレーニングの追い込み過ぎで死んでしまうとはお恥ずかしい限りですが。まあ、異世界転生万歳~~っ!!新たなる世界で、また新しい体でトレーニングしたいと思いマッスル~~~!!!」
『ウフフ 素晴らしい!! 脳筋とは貴方の様な人の事を言うのですね! 』
「いやはや、とんでもないです(照」
『それではっ!!さっそく送りマッスルね~!』
『新たなる世界にGO~~!!』
「っちょ、ちょっと待ってください女神さま!!もうちょっと異世界の説明を~、チートを~!!ハーーレムを~~~~!!!・・・・・・う~、女神さまの上腕三頭筋と脊柱規律筋と腹筋と鎖骨のラインの素晴らしさー!バンザーーーーーイ!!!!」
『イヤンっ♪ 加護サービスするわね! 』
「行ってきマッスーーーーーーールぅぅぅ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
そうして俺は光に包まれたのであった。
・・・・・・・
『行ってらっしゃい愛しき筋肉の子よ、でも私は大胸筋が一番すごいのよ♪』