LHZ003_『HelLO_World』
えー、時系列的には大災害から1ヶ月以内、円卓会議発足の少し前というあたりです。
知ってる人は大体わかるでしょうが、なんとなく謎っぽくした方が雰囲気出る気がするのでこれで終わります!
**月**日
――ぃ―――ぃこく――けいこく――けいこく……未解決の問題です、動力が低下しています。
何かが何かの中に出現、消失、出現、消失、出現、消失、出現、消失。
何かが何かは不明、情報を■■■から参照――失敗。■■■が見つかりません。
■の■■■の場所は?――■が定義されていません。
再起動を開始します、以下の項目を再設定し、記録を初期化します。
・■の名前を決めてください
・■の務めを決めてください。
・■の主人を決めてください。
・■の―――を決めてください。
「…めんどい、考える頭はあげるから『てめぇ』で決めてください」
……『てめぇ』?
新たなアイテムの接続を確認しました。
名称・『哲学者の卵』クラス・F-9(幻想位_第9位)。
全ての意味情報の参照は解決されました。
一部の記録の参照に失敗しました。
警告、警告、警告、警告……解決、動力は正常に供給されています……
――――――――――――――――――――――
アラートメッセージが頭の中に響いては後を引きながら消えていく。
何かは頭だった、情報を記憶から参照、成功。ただし2割割程の記録が見つからない。
『てめぇ』の……『てめぇ』?定義:二人称、あるいは一人称。この場合は後者。
『てめぇ』がフィルタリングにヒット、非推奨の呼称、修正、『てめぇ』→『私』
・『私』の名前はメアリ・トムミム。
・『私』の務めは侍女として主人の補佐をすること。
・『私』の主人は科学者、名は……記録を参照、失敗。データが存在しない。
「私は……どこにいますか?」
「そうなぁ?何処かと言えば……いや、まずはこれを言わなきゃ始まらない」
「?」
Hello World
「――よろしく、メアリ・トムミム。
とりあえず組んでみたが試運転をしたくてね、ていうかお腹がすいて俺はそろそろ死ぬから、その前に作ってくれると嬉しい……あぁ、俺の名前か?俺は……」
はいお疲れ様でした!
なんかすごいネタバレしてる感がありますが、特に隠すことでもないので書きました。
とある主従の出会いのお話です。
ちなみに、私は雰囲気持たせたつもりで書きましたが、これの続きは日常物語になります
ハートフルなストーリーを予定しています。戦闘はありますが基本的には四コマ漫画的に
ぬるーくできたらなと思います…まあ、書ければですが。