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冒険記  作者:
8/8

馬乗り男

オレが街道に立ち尽くしていると、その緊張の張り詰めた静寂を破るように、少女の悲鳴が鳴り響く。


街道沿いに林の奥へつながる獣道。それを駆け上がると、枝や蔦がオレを引っ掻き、道無き道だと実感させる。かすり傷を無視して、オレは悲鳴の出処を捜索する。


すると、林の中に、薄暗い洞窟が口を開けている。そこから、少女の悲鳴が漏れ、聞こえる。


「や……! やめてぇぇ!!」 必死なのだろう。声が枯れるような、耳をつんざく悲鳴を喉が潰れると心配になりそう。


「グヘヘヘ。おとなしくしろや!」 そして洞窟の入り口から覗き込むと、男がユカを抑え込み、上からユカの胸に馬乗りに。顔は洞窟の奥をむき、見えないがどことなく聞いた事のある声。


あきらかにマズイ状態だ。馬乗り男以外にも、もう人の男が金髪少女の両手を頭の上で抑え、そして最後の男がユカのズボンをおろしていた。


どうしよう、どう助けよう、どうやって兄貴を呼ぼう。動揺して、頭が空回りする事、ものの数分、もしくは数秒。


オレが固まっている間に、ズボン男が、ユカのパンティも脱がす。柔らかそうな下着が、無情にも洞窟の床に投げ捨てられる。


「おっ、きれいな金髪の産毛じゃねえか! えっ!」 勝手な事を言うズボン男、改め、パンティ男を睨む。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ユカは必死に抵抗を続けるが、馬乗り男と腕抑え男に力ずくで抑えられ、動くこともままならない。


助けを呼ぶ悲鳴も、興奮を煽るのみ。


「へへへっ。 いい声で鳴くじゃねえか」両手抑え男。

「鳴くならば、やってしまえ、ホトトギス、ってか?」馬乗り男はねっとりした声でわけのわからない事を言う。


「さてと、」馬乗り男が腰を少し持ち上げ、自分のズボンを脱ぐ。


「いや、いや、いや」ユカは首を横に振りながら前にも増して抵抗する。声が涙声。


「その前に、前を」腕抑え男があごをしゃくる。


「ん? ああ、そうだな」と言うと、馬乗り男はユカのシャツをビリリと破り捨て、ボタンが数個飛ぶ。そして、すぐに下着も引き裂くと、白い肌とまだ、発育していない平らな胸にピンクの突起があらわになる。


全裸にされた少女を眺め、馬乗り男は、「これだから、少女はタマンねぇな!」と下卑た笑い。それで分かった。まさか。村の警備をするはずの護衛がユカの誘拐犯だった。


この変態ロリコン野郎が!


怒りが込み上げて、さっきまで固まっていた身体が嘘のように、オレは洞窟の中に突撃した。

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