馬乗り男
オレが街道に立ち尽くしていると、その緊張の張り詰めた静寂を破るように、少女の悲鳴が鳴り響く。
街道沿いに林の奥へつながる獣道。それを駆け上がると、枝や蔦がオレを引っ掻き、道無き道だと実感させる。かすり傷を無視して、オレは悲鳴の出処を捜索する。
すると、林の中に、薄暗い洞窟が口を開けている。そこから、少女の悲鳴が漏れ、聞こえる。
「や……! やめてぇぇ!!」 必死なのだろう。声が枯れるような、耳をつんざく悲鳴を喉が潰れると心配になりそう。
「グヘヘヘ。おとなしくしろや!」 そして洞窟の入り口から覗き込むと、男がユカを抑え込み、上からユカの胸に馬乗りに。顔は洞窟の奥をむき、見えないがどことなく聞いた事のある声。
あきらかにマズイ状態だ。馬乗り男以外にも、もう人の男が金髪少女の両手を頭の上で抑え、そして最後の男がユカのズボンをおろしていた。
どうしよう、どう助けよう、どうやって兄貴を呼ぼう。動揺して、頭が空回りする事、ものの数分、もしくは数秒。
オレが固まっている間に、ズボン男が、ユカのパンティも脱がす。柔らかそうな下着が、無情にも洞窟の床に投げ捨てられる。
「おっ、きれいな金髪の産毛じゃねえか! えっ!」 勝手な事を言うズボン男、改め、パンティ男を睨む。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ユカは必死に抵抗を続けるが、馬乗り男と腕抑え男に力ずくで抑えられ、動くこともままならない。
助けを呼ぶ悲鳴も、興奮を煽るのみ。
「へへへっ。 いい声で鳴くじゃねえか」両手抑え男。
「鳴くならば、やってしまえ、ホトトギス、ってか?」馬乗り男はねっとりした声でわけのわからない事を言う。
「さてと、」馬乗り男が腰を少し持ち上げ、自分のズボンを脱ぐ。
「いや、いや、いや」ユカは首を横に振りながら前にも増して抵抗する。声が涙声。
「その前に、前を」腕抑え男があごをしゃくる。
「ん? ああ、そうだな」と言うと、馬乗り男はユカのシャツをビリリと破り捨て、ボタンが数個飛ぶ。そして、すぐに下着も引き裂くと、白い肌とまだ、発育していない平らな胸にピンクの突起があらわになる。
全裸にされた少女を眺め、馬乗り男は、「これだから、少女はタマンねぇな!」と下卑た笑い。それで分かった。まさか。村の警備をするはずの護衛がユカの誘拐犯だった。
この変態ロリコン野郎が!
怒りが込み上げて、さっきまで固まっていた身体が嘘のように、オレは洞窟の中に突撃した。