十三話 好きだからこそ救いたいと思ったんです
投稿遅くなりました!すいません!
いろいろと忙しかったもので・・・・・・(´・ω・`)
急いで書いたので、もしかしたら誤字脱字があるかもしれません。
見つけたら遠慮せず教えてください。お願いします(^^)/
工藤康 元サラリーマン 現無職
高木一 元政治家 現無職
掛布雅 元? 現?
秋山慎吾 元? 現?
鈴木健太 (; ・`д・´)
「ようこそ、私の家へ。まあ硬くならずに、適当にくつろいでくれ」
村長が先に家に入り、私たちを迎え入れた。
村長はあんなことを言ったが、私も他のみんなも緊張してしまい、できる限りの礼儀作法をし、村長の前に五人きっちり並んで正座をした。
私が真ん中に座り、右側に高木、秋山。左側に掛布、健太といった感じだ。
「・・・・・・工藤」
「あ、はい」
村長に声に私は返事をした。
「私はくつろげと言ったのだぞ」
「・・・・・・あ、はい。あの、みなさん楽にしてください」
私がそう言うと、みんな足をくずしあぐらをかいた。
「・・・・・・工藤」
「はい?」
「お前もだぞ」
「あ、はい」
「ったく・・・・・・ああ、そうそう。おい、お前」と、村長は私たちの後ろ側にある玄関の方を見て言った。
振り向くと、私たちを案内してくれたあの子が、ひっそりを顔をのぞかせていた。
というか、村人がたくさんいた。
彼女はまさか自分とは思わず、村人たちを見ていた。
「お前だよお前」
「え、あの・・・・・・私ですか?」
彼女はやっと自分を呼んでいることに気付き、自分にゆびを指した。
「そうだよ、気になるのだろ?ならば入れ。お前は工藤と結構親しんでいるしな」
村長がそう言うと、彼女は一度私を見た。
私は笑顔でうなずくと、彼女は速やかに入り私たちの後ろ斜めに座った。
「・・・・・・よし、では本題に入ろう。工藤、話を聞かせてくれ」
「わかりました。えーっとですね・・・・・・」
それから私は、彼女に話したように村長にも話した。
村長は私の話に関心を持ってくれて、時折嬉しい顔を見せながら聞いてくれた。
「・・・・・・まあ、こんな感じです」
「ふむ、ご苦労だったな。工藤」
「大変でしたけど、とても充実した日々でした」
村長の言葉に私はそう答えた。
そこで村長は、一呼吸おいて言った。
「・・・・・・鈴木健太」
健太は村長に名前を言われ驚いた。
「それに、高木一、掛布雅、秋山慎吾。工藤についてきてくれて・・・・・・ありがとう」
そう言って、村長は私たちに頭を下げた。
私たちは村長の行動に驚いた。
「おいおい、村長が頭を下げるほどでねぇですよ」
「そ、そうですよ。お礼をなんて・・・・・・」
掛布と健太は、村長を気にかけて言った。
「それもそうだな。じゃあいいや」
村長はすぐ頭を上げた。
「「・・・・・・」」
「切り替えはやいですね」
「それが私の取柄なのでな」
「取柄って言うほどでも・・・・・・」
「ときに高木一」
無視された。
「え、あ・・・・・・はい」
村長の急な呼びかけに高木は驚いた。
「そなたのことは以前から知っておる。期待の新人政治家として名を上げていたな」
「ええ、まあ。今の俺は、こんなですけど」
「ふむ、政界の裏に潰され、随分と落ちぶれたようじゃな」
「ッ!村長、今のは言い過ぎじゃないですか!」
「工藤・・・・・・いいんだ」
「・・・・・・」
高木の顔を見ると、怒ってはおらず、逆に村長の言葉を認めて自分自身を攻めているようだった。
私はそれを見て、言うのをやめた。
「・・・・・・高木よ」
村長は言った。
「この際じゃ、話してみてはどうだろうか。その、政界の裏とやらの話を」
その言葉に、高木は表情を変えずとも少しだけ体が反応した。
私も、そのことについては知りたかった。
高木が自殺に追い込まれるほどの・・・・・・政界の裏を。
「・・・・・・」
高木は目線を下に移し、考えていた。
話すべきか、話さないべきかを・・・・・・。
その時、高木は私の方を見た。
私はいきなりの視線に反射的に反対方向を向いてしまった。
隣に座っていた掛布と目が合い、お互いに驚いた。
「工藤」
「は、はい。なんでしょう」
私は改めて高木の方を向き返事をした。
「お前は、知りたいか?」
高木は何故かはわからないが、私に聞いた。
「・・・・・・はい。知りたいです」
一度聞こうとして、話してもらえなかったこの話を、私は聞きたかった。
「この国を、嫌いになるかもしれないぞ」
「・・・・・・何を言ってるんですか?」
私は言った。
「好きじゃなければ、救おうとは思いませんよ。私は、この国が好きだからこそ救いたいと思ったんです」
あ、でも。と、私は付け加えた。
「この国を汚している人たちは、もちろん嫌いです」
「・・・・・・」
私の言葉に、高木は驚いていた。
「あ、あれ?変なこと言いました?」
そう言うと、高木は少し笑った。
「死のうとしてたやつが言う言葉じゃないだろ。馬鹿かお前は?」
「うっ、た、確かに・・・・・・返す言葉もありません」
「まあ、今の俺たちにはそういう気持ちが一番必要なんだろうな・・・・・・わかった。話そう」
「高木さん・・・・・・ありがとうございます」
「ああ、礼なんていらないよ。残シロでよろしく」
「ちゃっかり請求しているじゃないですか」
「別にいいだろ?今話すのをそれだけで聞けるんだったら安いもんだよ」
「そ、そうですね・・・・・・。お願いします」
「よし、じゃあ話そっか」
そして私たちは、高木の言葉に意識を集中した。
この話は重大機密だ。
知ればショックを受けるかもしれない。だけど、国を救うためならば知るべきことだろう。
どんな話でも・・・・・・私は受け入れる
「政界の裏では、ある人が仕切って国の金を横領している」
「横領・・・・・・か」
高木の言葉に村長が反応した。
「その金で、いろんなやつらに賄賂をして、自分を支持させているんだ」
「・・・・・・高木さん」
私は聞いた。
「その、政界の裏の首謀者は誰なのですか?」
「・・・・・・」
高木は、一呼吸おいて言った。
「政界の裏。その首謀者は・・・・・・金田勝。財務大臣だ」
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