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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
59/66

第59話 ティーさんは強い女子でした。

お久しぶりです。

そして明けましておめでとうございます。

どうぞ今年もよろしくお願いします。

真っ赤になったりあわてふためいたりと忙しいティーさんも漸く高塚さんの用事を思い出したようで、ストラップを一緒に選び始めました。

なんでも高塚さんがお友達の方に誕生日プレゼントに贈るものなのだとか。


ティーさんが楽しそうにたくさんの商品を手にとってはおすすめして、という繰り返しをティーは少し離れて眺めてます。


だって、正直に言ってティーがいてもお邪魔でしょう?

二人きりで仲を深めるのは基本ですからね。


ティーさんも勢いのある人ですから、ティーのすることは今のところないと思うんですよね。

かといって帰ることもできないのですがね。

扉を開けずにお店から出る方法があるのなら別ですが。


お、決まったみたいですね。黒とピンク色の石の可愛いような格好いいようなストラップです。

あのピンク色の石は精霊さんが言うには恋愛とかにご利益があるみたいですが。

彼氏か彼女のいるお友達なんでしょうか?

もし相手が女の人で高塚さんがその人のことを好きとかいうことだったら、ティーさん、複雑ですね...。


「彼氏さんか彼女さんがいるお友達なんですね...?」


おお、ティーさん思いきって聞きましたね。

高塚さんはなんて返すんでしょう?


「そうなんだ。もう純愛主義と純愛主義のカップルであっまあまなんだよ。」


「そ、そうなんですか!

そんなお二人ならこれはピッタリですね!

そのお二人の絆がこのストラップでより強いものになります!」


ティーさん素直で可愛いですねぇ。


高塚さんは気がつきそうなものですが、精霊さんによると気がついてないみたいですね。

少なくとも気づいているような素振りはなし、と。


脈なし、ってことでなければいいんですが。

まあリリーとアルトの時もはじめはリリーば脈なしみたいな感じだったし、大丈夫ですよね。


「ありがとう、ティエラさん。」


「いえ! これでも店主の娘ですから、当然のことをしたまでです!」


んむ? ティーさんはお店番を任されていた、というよりさせてもらっていただけで店員さんというわけではなかったのですか。

確かにまだ高等部の生徒くらいの年に見えますけどアルバイトかな、と思ってました。


店主さんの娘さんだったんですか。


「ティーちゃんもありがとね。」


「いえ、ティーはなにもしてませんよ。」


「謙虚だね。それじゃ二人ともありがとう。またね。」


ティーさんと一緒に高塚さんに手を振ってお見送りしました。

『またね』って言ってたんですから今後も交遊をもとう、って意識があると思っていいんじゃないでしょうか。


「ティーさん、案外いけるんじゃないですか?」


「そ、そうかしら、って何!? なんのことかしら? いきなりティーは何言ってんのよ!?」


いやいや、今更隠せるわけないですよ。


「タカツカさん、いいひとですし、がんばってください!

てつだえることがあったらいってください。てつだいますよ!」


「本当に? きゃーっ! ありがとティー!!」


く、苦しい......。

抱きつかれるのは別にいいんですけど、力が強すぎです。

ギブギブ!


ちょ、気づいて! 気づいてください!

バシバシとかなってますけど、苦しいですから!

背に腹はかえられませんから!


気づいてくれません。

もう無理です......。


「いたっ! 何? 今のなに?」


あ、解放されました。助かりました。

自由です! ありがとうございます精霊さん!


「ティー、さん......。」


「ねぇねぇ、ティー今さ......、ってあ! ごめんなさいティー! だ、大丈夫?」


「たぶん、へーきです。」


ティーさん力強すぎます。それともティーが非力なんでしょうか?


「ごめんね...?」


「もうだいじょうぶですよ。」


まだちょっと体がいたいですけど、苦しさからは解放されましたし。

笑ってればヘッチャラです!


「よかったあ。」


「あ、ティーさん。ティーももうそろそろりょうにもどります。きっとあさごはんをよういしてもらってるとおもうので。」


「そっか、まだ朝ごはん食べてなかったのね。

じゃあ、またねティー。」


「はい、また、ティーさん。」


ティーさんとも手を振ってお別れして寮に戻りました。

ふふふ、順調にお友達が増えていって嬉しい限りです。

学園はまだまだ広いですから、これからもっともっと増やしていけますね。楽しみです。


それから、アリアさんやフィーナさんにティーさんのことを話したら凄く笑ってくれました。主にアリアさんが。

でもフィーナさんもニッコリしてティーの頭を撫でてくれたたので話してよかったです。


機会があればティーがお互いにお互いを紹介しようと思います。

ティーさんは純粋に嬉しかったのでしょう。

悪気なんて微塵もなかったのです。

そして精霊さんはささやかながら格好いいのです。


今日は嬉しいことがありまして気分がよく、書きかけを書き上げて投稿させていただきました。


お年玉を貰えるのもあと何年かしか残っていません。

ずっと高校生だったら毎年ホクホクなのに、残念です。

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