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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
51/66

第51話 中等部に来ました。

テスト終わりましたー!

おかわりも食べ終わったあと、マリカちゃんの提案でまたおままごとをすることになりそうでしたが、レントくんがげんなりしてたので、少し説得していたらなぜかユリ姉様に会いに行こう、となってしまいました。

マリカちゃんはおままごと以上の熱意がみられます。なぜみんなこんなに楽しみにしているのでしょうか?

いえ、ティーからユリ姉様の魅力を伝えられたということなら嬉しい限りではありますが。


「とにかくちゅうとうぶにいくわよ!」


「ちゅーとーぶ、ってどっちだ?」


「どっちだろ?」


「ティシーちゃん...。」


もう、仕方ないですね。ちょっと精霊さんに聞いてみますか。

ふむふむ、サンキューです精霊さん。


「こっちだよー。」


「さっすが。」


「ティシーちゃんに分からないものはないのね。」


「だね。」


「すごい。」


いえいえ、なんでも知ってて本当に凄いのは精霊さんですからね。ティーをほめても何も出ませんよ。精霊さんが照れるくらいのものです。


さあさあとにかくレッツゴーですよ。

精霊さんもシャキッとして案内してください、みんなが頼りにしてますよー。


◇◆◇◆◇◆


中等部の敷地に入ったみたいで、ティーたちように低い身長の生徒が見当たらなくなりました。中等部は高等部とくっついているので男子生徒の身長差は凸凹と言えますね。


みんながそわそわとして落ち着かなさそうにしているなかそんなことを考えていると、恐らくまだ低めの身長からして中等部生の男子が声をかけてきました。


「あれ? レント? こんなとこでなにしてんの?」


レントくんの知り合いみたいですね。レントくんが声をかけられてることに気がついていませんけど。


「え、無視された? ...おいこらレント、なにしてる。」


「ぎゃあっ!」


突然肩に手を置かれて低い声で名前呼ばれたらビックリしますよね...。


「失礼なやつだな。ぎゃあ、はない。」


「なんだ、アルか。おどろかすなよなー。」


「さんをつけろ、アルさんだ。」


「えーやだ。」


「こいつっ!」


あー、ティーとニーナちゃんも周りから見るとこんな感じなんでしょうか? 蚊帳の外、って感じです。


「レントくんのおしりあいですか?」


「ん? なんか誰かに似てるな、君名前は?」


そういえば名乗ってませんね。お互いにですけど。


「ティシェール・コーチャスです。ユリ・コーチャスのいもうとです。」


「コ、コーチャスさんの、妹さん?」


なぜどもるのでしょう。


「はい、なまえがながいので、よければティシーとよんでください。」


「へぇ、しっかりしてるな。レントと友達なの?」


「そうです。ところであなたはレントくんのおしりあいですか?」


すっかり話がそれてしまいましたけど、きっちりと戻しました。


「ああ、レントのルームメイト。アルト・ノールだ。」


なるほど、やけに親しげだなと思ったらルームメイトの先輩さんだったんですね。


「アルトさんですか、こちらもしょうかいしますね。

ティーのとなりからニーナ・フレストちゃん、マリカ・アシアンちゃん、クリス・パクテインくんです。」


「ティシーちゃん、アルにさんなんてつけなくていいんだぞ!

......あれ? はんげきがこないぞ?」


はい、なぜかティーをじっと見つめて目をはなしてくれません。ティーの顔にどこかおかしいとこでもあるんでしょうか?


「なんですか?」


「いや、しっかりしてるなと思って。同い年くらいにまで思えた。」


まあ、実際のところ中身は同い年どころじゃありませんけど。


「ティシーちゃんだものねえ?」


「だよなー?」


「「うん。」」


「ほー、コーチャスさんの妹さんはおばさんみたいなんだ。」


「えっ......。」


おばさん!? 6歳にしておばさんと言われるほど年よりくさいんですか、ティーは!?

おばさんって、おばさんって......


「おばさん...。」


ショックです......。

女の子にオバサンはなかなか傷つくものがありますよね。面倒見がいいんだなー、って意味なんでしょう、きっと。


やっとテストに次ぐテストの5日間が終わりました!

寝不足の日々からもおさらばです(*^^*)

テスト終わってから女子皆でカラオケ行って四時間歌ってきました!

楽しかったです、けど疲れて眠いです。

でも家に帰ってからも遊ぶ予定な深雪です...。


明日起きれるか不安です...。

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