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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
50/66

第50話 お話が弾みます。

今日は二話連続投稿してますのでご注意を。

「へー、ティシーちゃんっておねーちゃんいたんだ。」


「うん。ユリねえさま、っていうの。」


「ねえさま、ってなんかおじょうさまみたいね。」


「ユリねえさまはこうしゃくれいじょうだから、おじょうさまだよ? きれいでゆうがなの。」


みたい、じゃなくて本物ですから。


「ゆうが?」


「ひんがある、っていうかじょうひんでね、すっごいきれいなの! おかあさまとおなじくらい、とーってもきれい!」


「そんなにきれいなのか?」


「うん! ティーもユリねえさまみたいになりたいから、がんばるんだ。」


「きっと、まけないくらい、きれいになるよ。」


「ニーナちゃんそうおもう? なれるといいなあ。

でもみためだけでもないんだよ、つよくもないと。

ユリねえさまはまほうもとくいなの。ぞくせいがふたつだし、まりょくもいっぱいもってるんだって。」


「それでティシーちゃんはまほうじんをがんばるんだ。」


「そうなの。」


異世界に転生したからには格好いい魔法を使いたい、っていうのもあるんですけどね。


「ティシーちゃんまりょくすくない。

まほうつかったことない。

ニーナもつかったことない。

だからニーナもティシーちゃんといっしょにがんばる。」


「うん、ありがとうニーナちゃん! がんばろうね。」


「うん。」


「きれいでつよい、ってティシーちゃんのおねえちゃんかっこいい! モテそうよね!」


「ユリねえさまはねー、きれいでつよいだけじゃないんだよ? さらにとってもやさしいひとなの!

いっつも『ふふ』ってほほえんで『まあ』なんていいながらあたまなでてくれるし、おさんぽするときはてをつないでくれるの!

だから、ティーもいつかはユリねえさまくらいに、やさしくできるひとになりたいの。


そんなユリねえさまはモテモテだとおもうよ、うん。」


少々語りすぎましたかね? でも最低でもこれくらいは言わないとユリ姉様の魅力を伝えられませんし。


「おねえちゃんだいすきなんだね。」


「やっぱり、モテモテなのね!」


「すっげーひとだなー。」


ユリ姉様ですからね!


「ティシーちゃんは、やさしいよ?」


まあ、ニーナちゃんも嬉しいことを言ってくれます。


「ありがとう、ニーナちゃん。でもまだまだだとおもうんだよね。」


「そんなことないのに...。」


「けど、ティーはみんなにいろんなことをしてもらってるのに、あんまりおかえしできてないもん。」


「むぅー。」


本当なんですけどねぇ。特に精霊さんたちには助けてもらってばっかりですし。


「ニーナちゃんにはまほうもいっしょにやってもらってるし、あさもいっしょにとうこうしてもらってるし、おないどしのいちばんのともだちになってもらえたし、おれいしたいことがいっぱいあるんだよ?

けどおかえししてないもん。」


「むぅーー。ニーナもなのに。」


「そうよねー。ティシーちゃんやさしいものねえ?」


「だよなー。」


「だね。」


「うん、ティシーちゃん、やさしい。」


「うーん?」


そんなことないと思うんですけどね?


「「「「はぁ...。」」」」


え、なんでそんなに息ピッタリなんですか? ティーだけ入れてないです。


「まあ、これがティシーちゃんでもあるのよね?」


「そうかもだな。」


「だね。」


「うん、しょーがない、ね。」


えー、ティーだけわかってないような気がしますよ?

これが(・・・)ってなにがですか? さっぱりです。精霊さんもニコニコするだけで教えてくれませんし、わかりません。




もう......やけ食いしちゃいますよー!



「あ、おれもタマゴスープおかわり!」


「あっ、わたしも!」



マリカちゃん、健気ですねぇ。頑張ってください、応援してますよ!

ユリ姉様のことしか話してませんね...。こんなことにするつもりはなかったのですが。どうしてでしょう?

まあ、分からないことを考えても仕方がありませんよね。


今日は嫌いな科目の授業がなかったので楽しかったです。お昼のお弁当にも好物の海老フライが入ってましたし、今日は概ねいい日でしたね。

ただ朝に戻れるなら折り畳みではなく、長い傘をもって家を出たいです。

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