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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
45/66

第45話 魔力コントロールがいかに重要であるか。

日にちがあいてしまってすみません。


今回の始めの説明部分は読まずに飛ばしちゃっても、多分問題ないと思います。

第一に魔力とは生物の命を支えるというとても重要な役割を果たすものである。

それぞれの個体に魔力を蓄える器が存在し、例外はない。器の大小、性質には個人差があるが誰もが己の器の大きさにみあう魔力を生み出し、所有している。

魔力に実体はなく、目にも見えないが生物の体内に確かに存在し、絶えず循環している。

魔力が凝縮されていくと、一定の密度で色を発する。ここまで凝縮できるようになった魔術師は、コントロールを極めたと言える。


第二に魔力は我々の行使する魔法のエネルギーとなる。

魔力には属性が存在し、発現する魔法の方向性が決定される。

基本的に個体につき一つの属性が一般的ではあるが、稀に二つの属性、三つの属性をもつ者もいる。

魔法を行使する上で大きく影響される点は属性、魔力量と魔力のコントロールである。

属性と魔力量は言わずもがな、魔法の系統と規模を決定付ける。

魔力のコントロールは、精密であればあるほど行程の効率が上がる。

他にも、コントロールの上達により魔法の威力、精度、維持時間などが伸びることが明らかになっている。

魔術師にとっていかにコントロールを上達させるかは、一生の課題であると言える。



──らしいのだ。ロード先生によると。


「具体例だとか、長ったらしくて遠回しな表現を省くとこんな感じだな。」


なるほど、とても分かりやすかったとは思いますが。


「分かったか? フレスト、コントロールは重要なんだ。」


「…は……い………?」


6歳児にはかなり難しい言葉が多かったように感じますって。


「えっと…コントロールができると…こーてーのこーりつ? が…んん?」


頑張って整理しようとしてるみたいですが、無理そうですよねえ。


「コントロールがうまくなると、まほうもじょうずにできるようになってくるんだって。」


「そ、そっかぁ…!」


うんうん、ロード先生の言いたいことだけズバッと要約しちゃえばこういうことですよね?


「ふむふむ、やはりコーチャスは理解できるのだなあ。

賢い賢い、天才か何かか?」


先ほどは何かの文献を思い出しつつ生き生きと語っている様子でしたが、その口ぶりからして小学一年生には難しいとしっかり自覚してたんですよねぇ。


「なにやらせんせいは、たのしそーですねぇ?」


「いやいや、さっきからのコーチャスの聡さについ、いたずら心を刺激されてね。

うん、コーチャスが天才ってことが分かったよ。」


ニーナちゃんの必死の努力を、返せー!


「せ、ん、せ、い。ティーはてんさいではありませんからね? むしろひゆうとうせい(非優等生)ですから。」


それに、他の子よりも知識があるように見えるのも今だけです。

成長していって、そのうち抜かされてしまうかもしませんしね。


精霊さんもとても物知りですが、ロード先生のような例もありますし、これからは漢字の勉強もかねて色んな文献を読むようにしましょう。

特に魔法は精霊さんのものとティーたちの使うものでは違いがあるのだと思いますし、ね。



──役にたてない、だなんて。そんなことありません!

いつもいつも精霊さんには助けられてばっかりですからね。

これもいい機会だと思うんです。

精霊さんたちに頼りっきりはよくないですもん。

これからは精霊さんも、ティーも、お互いに頑張っていく、ということで。

ロード先生がかなりお茶目になってきてしまいましたね。

そしてニーナちゃんの健気さが可愛いです。


一度話のイメージができるとバーっと書けちゃうんですけど、今のところ次のイメージができてないんですよね。

また日数があいてしまうかもしれません。


文化祭が終わりました!

楽しかったですねぇ。クラスと部活、それぞれの催しに沢山人が来てくれてよかったです。

でも片付けはあっという間でしたね…。準備は結構大変だったのに…。

写真も撮ったし、いい思い出になりますね(*^^*)

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