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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
44/66

第44話 やっぱり魔力でした!

お久しぶりです!

本当に永らくお待たせしました、ごめんなさい。

そして待ってくれていた方(いますかね?)ありがとうございます!

「うん、やっぱりそんな記述を読んだことがあったぞ。」


あ、ロード先生がやっと自分の世界から帰ってきたみたいです。


「コーチャス、さっき言っていたのはたぶん魔力であってる。

似たようなことが書かれた文献を読んだことがある。」


「ほんとうですか!?」


やっぱり魔力だったんですね! ユリ姉様に手伝ってもらったのが無駄になっていなくてよかったです。


「なんという文献か忘れてしまったが、過去最大とも言われるほど魔力量が多く、魔法に特化していた人が書いたものだった。

そのなかに『ある人の魔力を感知するとともにその人の気配を感じる』って記述が確かにあった。

『他に自分同様に魔力をとらえる者はいない』ともあったが。」


へえー、そんな凄い魔術師(?)魔法使い(?)さんと同じように魔力を感じられるなんて、嬉しいですね。

でもこの感じ方は珍しいみたいです。魔力量がとても多いとなるんでしょうか?

でもティーの魔力は300です。多いとは…言えません。


少し聞いた分にはその方とティーは共通点があるどころか、むしろ正反対な気がします。


「そのひとは、ティーとはまったくちがうのにふしぎですね。」


「確かにな。取り敢えず魔力は感じ取れるようになったんだから、大分進歩したな。

まだ自分のは分からないのか?」


「はい。ユリねえさまのまりょくすらはっきりわかるわけじゃないんです。」


「ああ、さっきもそんなことを言ってたな。」


「じぶんのまりょくもしっかりわかるようになるまで、もっとがんばります!」


「…あ、ニーナもいっしょ!」


あ、ニーナちゃんは話についてこれてなかったみたいですね。

つい夢中になってしまってました。

こんなにいい子なニーナちゃんをおいてけぼりなんて駄目ですよね。


「ありがとう、ニーナちゃん。

でもニーナちゃんはじぶんのまりょくもわかってるんだから、さきにつぎのだんかいにいっていいんだよ?」


「でも…ティシーちゃんが…。」


嬉しくてつい聞き入れたくなってしまいますが、それは駄目ですよね。

ニーナちゃんの時間を浪費してしまいますから。


「ティーもまりょくはひととちがうかんじかたみたいだから、おしえてもらいようがなくて、じかんがかかってるけど、つぎは…えっと、コントロール? でしょ。」


勝手に次は魔力のコントロールだと思っていましたが、そうとは限らないので一度ロード先生に視線を向けると頷いてくれました。やっぱり次はコントロールみたいですね。


「ニーナちゃんがさきにはじめてればティーはおしえてもらえるし、かかるじかんもみじかくなるとおもうの。


だから、おしえてくれる?」


たぶん平気だろうとは思っていますが、もしかしたらニーナちゃんが教えてくれないかもしれませんし。

そうだったら、仕方ありません。ロード先生やユリ姉様の時間を少し割いてもらってしまいましょう。


「…わかった、ニーナがティシーちゃんにおしえる!」


よかったです。

やっぱりニーナちゃんは優しくていい子です。


「ありがとう、ニーナちゃん。」


「うん、がんばる! だから、ティシーちゃんもがんばって…?」


「うん!」


ここでロード先生がゴホンと咳払いをしました。

いけません、ニーナちゃんと二人の世界に入ってました。


「すみません、ロードせんせい。」


「いや、いい。コーチャスはなんというか、本当に賢いというか…。

まあいい、つまりフレストに魔力コントロールの練習方法を教えればいいわけな?」


「はい、おねがいします。」


「おねがいします…!」


ニーナちゃんもやる気十分です。

きっとティーの立派な先生になってくれますね!

やっぱり魔力だったんですよ。

ロード先生はきっと勉強熱心な方なんですね、きっと。たぶん色んな文献を読んでます。


久し振りの投稿で、名前とか結構忘れかけてました…。


今日は大雨警報(?)が出てるとかで一時間目のあとに下校することになりました。

ほんと、みんなの喜びようが凄かったですよ。

「よっしゃー!」とか言ってて先生も苦笑してました。

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