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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
42/66

第42話 さあ、移動ですよ。

さて、もう少しで中休みが終ります。

3,4時間目は体育館で魔法学実践の授業なのでそろそろ移動しなければいけません。


「マリカちゃん、そろそろいどうしなきゃ。」


「あれ? つぎってなんだっけ?」


「まほうがくじっせんだよ。チャイムがなるまえにたいいくかんにいかなきゃ!」


「そっかー、じゃあみんないくよー!」


「「「はーい!」」」


もう、皆次の授業くらいは確認しとかないと駄目ですよ。授業を始めるのが遅れちゃいます。


「ティシーちゃんは、しっかりしてるよね。

おとなみたい。」


クリスくんは凄いな、みたいな顔してますけど、


「そうかなあ? ふつーじゃない?」


「こう、つぎがこーだからこーしようねー、っていってくれるのがおとなだよ。

ぼくたちはあそんでてわすれちゃうから。」


ほうほう、そう言えば子供って遊びに夢中で時間がたつのに気付かないことが多いんでしたね。

これはティーがしっかり考えとかないといけないですね。

一人はいないと自由すぎる集団になっちゃいます。


「じゃあ、ティーがちゃんとおぼえておくね。」


「あ、ぼくもおぼえておくからね!

ティシーちゃんだけじゃずるいもんね。」


クリスくんはよく気がつくいい子です。

優しい子ですねえ。


「ニーナも...!」


ニーナちゃんもです!


「あっ、わたしもわたしも!」

「おれもおれも!」


マリカちゃんとレントくんも!

って、仲いいですねえ。いいことです。


「えー、マリカちゃんたちだけずるーい! わたしもー!」

「オレもー!」

「あたしもー!」


ずるーい、ってなんか違う気がしますけど。

まあ、皆が次を考えて行動しようとするのはいいことですよね。

みんないい子です。それに元気です。

いいことです。



「あれー? どっちにいくんだっけ?」


あ、先頭を行く子達が迷っちゃってます。


「あ! ひかってる!」

「え、どれ?」

「ほら、そっち! キラキラしてるやつ!」


精霊さんが道案内をしてくれるみたいです。

お礼を言っておきました。


「それ、せいれいさんのキラキラだからついてけばへーきだよ!」


「へー、これせいれいさんなんだー!」

「きれーい!」


あらあら、また精霊さんが照れてます。やっぱり恥ずかしがりやなんですね。

精霊さんたちが先頭の子達を誘導してます。


精霊さんには早く魔力をコントロールできるようになって、魔力もあげたいものです。

ティーにはまだ遠い道のりだとは思いますけど。

でも、ユリ姉様の魔力らしきものも少し感じられるようになりましたし、希望はあると思います。


あと、あれが魔力であっているのかロード先生にも聞いてみましょう。折角次は魔法学実践の授業なんですから。

早く格好いい魔法をうちたいです!


あ、でも魔力300だとどれくらいの魔法がうてるんでしょう? これも聞いておきましょう。

魔方陣の方の目標を立てるのに役立つはずです。

目標を立てると頑張れますからね!

とっても重要なところです!




ファンタジーを楽しむために!

魔力がいくら少なかろうと、ティーの夢はおーっきいのです!

ティー頑張れ!


今日は情報の授業があって一日中パソコンの画面を見てました。

すごく目がシパシパしてます。

でもパソコンって便利なんですねえ。色々出来るんだって分かって楽しかったです。

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