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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
37/66

第37話 ニーナの心中。

ティシーちゃんのことはだいすき。

ニーナとおともだちになってくれたし、ニーナのめがすき、っていってくれたから。


くろいめがすき、っていってくれたのはティシーちゃんがはじめてだった。

やくそくをしてくれたのも、ティシーちゃんがはじめてだった。

ふあんなときにてをつないでくれたのも、ティシーちゃんがはじめてだった。



だいすき、っておもったのはティシーちゃんがはじめてだった。



ティシーちゃんといっしょにいると、それだけでうれしかった。

ティシーちゃんといっしょにいると、それだけであんしんした。


クラスのみんなにいじわるされたときも、ティシーちゃんだけはかばってくれた。

ティシーちゃんだけはニーナをまもってくれた。

ティシーちゃんだけはニーナのみかただった。


マリカちゃんも、レントくんも、クリスくんも、ティシーちゃんとおなじくらいなかよくしてくれた。

けど、やっぱりニーナがいみごってしったらきらいになっちゃった。

ニーナはすきだったけど、みんなはそうじゃなかったみたい。

ニーナは、ともだちになれるかもっておもってた。だからレントくんがニーナといたくない、っていうのがこわくてにげだした。



くろはきもちわるい、って、いっしょにいちゃだめなんだ、ってきいたときは、すごくかなしかった。

それに、むらにいたときみたいになるのかってこわかった。

またさびしくなるのかな、っておもってないちゃった。


そしたら、ティシーちゃんがぎゅーっ、ってしてくれた。

ちょっといたくて、くるしかった。

でも、


「ティーはずっとニーナちゃんのみかただからね。」


ってなんかいもいってくれたから、うれしかった。

ティシーちゃんさえいてくれればいいかなっておもってた。


でも、ちがった。

ニーナのそばにいてくれるのはティシーちゃんだけだとおもってたけど、ちがった。

マリカちゃんたちもきてくれた。


ティシーちゃんもおどろいてた。


「ティシーちゃん! ニーナちゃん!」


いがいだったけど、クリスくんがさいしょにかけよってきた。


それで、


「ごめんなさい。」


あやまった。


マリカちゃんとレントくんもあやまった。


「「ごめんなさい。」」


すごくびっくりした。みんながあやまってくれるなんておもってなかったから。

びっくりして、なみだもでなくなった。


「ぼく、ティシーちゃんにいわれるまで、ニーナちゃんがかなしんでるのにきづけなかった。

ごめんね。ゆるしてくれる?」

「おれも、ごめん。」

「わたしも...。」


クリスくんたちがそういったからティシーちゃんをみたら、ちょっとかおがあかくなってた。あと、めをそらしてた。

...かわいいぞ、ティシーちゃん。


とかおもったけど、いちばんはうれしかった。

それにみんなもあやまってくれた。

おともだちの"しんゆう"になれるかもしれない。


ニーナがいみごでも、みかたでいてくれるひとは"しんゆう"だ、ってたびのおじーさんがいってたんだ。


「ニーナがいみごでも、みかたでいてくれるの?」


「あたりまえでしょ!」

「おれはみかただ!」

「ぼくもみかただよ。」


すぐにみかただ、っていってくれた。

でも、ティシーちゃんはなにもいわないのはなんでだろう?


「ティシーちゃんも...?」


「ティーももちろん、ニーナちゃんのみかただけどね、」


だけど...?


「ニーナちゃんは忌み子なんかじゃないよ。

ハーフだけど、めがくろいけど、忌み子じゃないんだよ!

ニーナちゃんはやさしくて、いいこなニーナちゃんだもん。」


"いみご"じゃないっていわれたのははじめてだった。

なんでかわかんないけど、ないた。

なんでかわかんないけど、あんしんした。


ティシーちゃんって、ほんとうに"てんし"なのかもしれない。

今日は担任の先生と面談がありました。

ようやく緊張しなくなってきました。

深雪は特に問題ない、って言われてすぐに終わったので安心です。


またもや平仮名ばっかりですみません。

読みづらいかと思いますが、それも今回までですので。


ニーナちゃん、ティーのことをそんな風に思ってたの!?

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