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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
36/66

第36話 クリスの心中。

今日はいっぱい書けたみたいです。

「ねえ、どうするの?」


マリカがいきなりいってきた。

ティシーちゃんとニーナちゃんのことだとおもう。


はじまりはきょうのあさ、マキちゃんのはなしから。


◇◆◇◆◇◆


『ねえ、みんなきいてきいて。』

『なに? マキちゃん、どーしたの?』


このときはべつに、そこまできにしてなかった。


『セリアさんがいってたんだけどね、』

『マキちゃんのルームメイトのセリアさん?』

『そう。

なんだけどね、ほんとはくろいめ、ってよくないんだって。』

『ニーナちゃんのこと?』


なんとなく、いやなよかんがした。


『うん。

くろいめのひとは"いみご"なんだって。

いっしょにいちゃだめだ、っていってた。』

『えー、そうなの?』

『むしするのが、いちばんいいんだって。

だから、ニーナちゃんとはなしちゃだめなんだよ。』

『そうなんだ、むし? するのか。

はなしちゃだめなんだ。』


ニーナちゃんみたいなひとを、"いみご"っていうのはしってたけど、ティシーちゃんがかなしむんじゃないかな、っておもった。

そしたら、ティシーちゃんとニーナちゃんがきょうしつにきた。

いまはなしてたばっかりだから、へんなふんいきになった。


そしたらティシーちゃんがニーナちゃんとてをつないで、なんかいってるみたいだった。


『みんな、おはよー!』

『...。』


ティシーちゃんがあいさつしたけど、ニーナちゃんはしなかった。

いつもはおはよ、っていうのに。


『あ、おはよう、ティシーちゃん。』

『おはよー、ティシーちゃん。』


マキちゃんたちがティシーちゃんにあいさつしてたけど、ぼくはどうしたらいいかわからなくて、なにもいわなかった。


『ニーナちゃんには?』


ティシーちゃんがみんなにきいた。


『えと、おはよ、ニーナちゃん...?』

『おはよう。』


マキちゃんたちはあいさつすることにしたみたいだった。

そしたらティシーちゃんはホッとしてた。


そのあとすぐ、コスせんせいがきて、みんなせきにすわった。


ホームルームがおわったあと、マキちゃんがティシーちゃんのところにいった。


『ティシーちゃん、わたしたちとあそぼー!』

『ティシーちゃんだけね、ニーナちゃんはまたこんどね。』


ニーナちゃんといっしょにいちゃいけない、ってこういうことなんだな、っておもった。

またティシーちゃんがニーナちゃんのてをにぎってた。

なんとなくティシーちゃんのかおが、おこってるかんじがした。


『ねー、なんでニーナちゃんは、はいってないの?』


なんか、いつもとちがうかんじがしたんだけど、なんでかはわかんなかった。

あと、マキちゃんはそれにきづいてないみたいだった。


『なんでって、セリアさんがいってたんだもん。

いみごはいないほうがいいから、むしするんだ、って。

くろはきもちわるいの。いっしょにいないほうがいいの。』


よけいにティシーちゃんがおこった。

かなしむだろうな、っておもってたけど、おこった。


『なんで黒がきもちわるいの? なんで一緒にいちゃだめなの? りゆうが有るの?』


はなしかたも、いつもとちがうかんじだった。

いいかたはふしぎそうなかんじしかしなかった。

でも、おこってるってわかったのがふしぎだった。


『え...、りゆうって、そんなの、みんなそうおもってるの。

レントくんたちだってほんとはそうおもうでしょ? いっしょにいたくないでしょ?』


ぼくたちにはなしがきた。


『え...。おれは、──』


『あっ、ニーナちゃん!』


レントがなにかをいおうとしたけど、ティシーちゃんがニーナちゃんをよぶこえでとまった。

ニーナちゃんがティシーちゃんのてをはなすところなんて、はじめてみたからびっくりした。

マキちゃんたちも、みんなもおどろいてた。


『ひとつ皆にいいたいんだけどね、』


ティシーちゃんがそのばにのこって、はなしはじめたのがちょっといがいだった。


『ニーナちゃんが悲しくおもったの、みんながそうしたの、ちゃんとわかってる?』


そういったティシーちゃんがかなしそうだった。


はじめて、ニーナちゃんじしんのきもちをかんがえた。

それまではティシーちゃんのことしかかんがえてなかった。

すごくわるいことをしたんだっていまさらきづいて、ショックだった。


きづいたら、ティシーちゃんがきょうしつからはしりだしてた。


『精霊さん、てつだってね! ニーナちゃんをおいかけるよ!』


ろうかからティシーちゃんのこえがきこえてきた。

みんなはんせいしてるみたいだった。


そんななかでマリカがとつぜん、


『ねえ、どうするの?』


っていった。


◇◆◇◆◇◆


「どうするって、あやまらないといけないんじゃね?」


レントにさんせい。


「ぼくもそうおもうよ。

あやまろう。ニーナちゃんはかなしかったんだから。

ティシーちゃんもかなしそうだったよ。」


「そうだったか?」


レントもきづいてなかったみたい。


「わたしたちだって、ニーナちゃんのともだちだもん。

ニーナちゃんのみかただよね?」


「もちろん。」

「あたりまえだろ。」


ティシーちゃんにいわれるまで、ニーナちゃんがかなしんでるのにきづけなかったけど、それはあやまる。

マキちゃんたちがニーナちゃんをむししても、ぼくたちはニーナちゃんのみかただ。


「ニーナちゃんとティシーちゃんをおいかけよう。」

「あやまるのははやいほうがいいよね。」

「だな。」


きまるのはいっしゅんで、みんないちじかんめがはじまるな、とおもったけどいわなかった。


「せんせいがくるまえにいこ!」


ティシーちゃんにも、ニーナちゃんにもゆるしてもらえるように、がんばってあやまろうとおもう。

明日はクラスでお好み焼きを食べに行きます。

深雪のクラスは仲がいいですよねえ。


クリスくんたちも一時間目の授業をサボります。

友情ですねえ...。


平仮名ばっかりでしたが、それなりに読みやすいように書いたつもりです。が、大丈夫でしょうか?

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