第22話 結果発表が始まりました。
2日連続で投稿できました!
深雪は頑張れる子ですよ。
マリカちゃんたちの「バカ!」「バカじゃない!」「いや、バカだよ。」みたいなやり取りをニーナちゃんと横でみていると時間も流れていき、チャイムが鳴って、コス先生が教室に入ってきました。
きっとあの紙の束は昨日のテストでしょうね。
「みなさん、席に座ってください。」
あちらこちらに散らばって集まっていたクラスメートたちはコス先生に言われて自分の席に座っていきます。
ティーたちも席につきました。
「はい、席につきましたね。
みなさん、おはようございます。」
コス先生が挨拶をゆっくりと言います。
「「「「おはようございます!」」」」
1-Bは元気がいいクラスですねえ。
まあ、ティーも元気に挨拶しましたけど。因みに精霊さんもお辞儀してくれてますよ。
「今日はお休みの人は...、いないようですね。今後も元気に毎日登校してくださいね。
では...、みなさんが楽しみにしている昨日の結果を発表しますよ。」
歓声があがりました。みんな不安よりも期待の方が大きいんですね。
ティーは魔法がどう影響するかが不安で不安で仕方がないのに。
「隅の席の人から順番に前に来てください。測定と合わせた結果を表にしたものを一緒に渡しますからね。」
「「「「はぁーい!」」」」
元気です。特にマリカちゃんたちが。
ティーたちのなかで初めに呼ばれたのはマリカちゃんでした。
「マリカ・アシアンさん。」
「はい!」
コス先生がマリカちゃんに用紙を渡して言います。
「マリカさんは魔法の得点が高いですね。魔力量も多いですし、魔法の授業はきっと楽しいですよ。頑張ってください。」
「はい!」
「算数は苦手のようですが頑張りましょうね。」
「はあい。」
魔法の得点が高いなんて羨ましいですね。ティーにも分けてほしいくらいです。
「すげーな、マリカ。まりょくりょうがおおいってさ!」
「うん! まほうのじゅぎょうがたのしみ!」
「でもテストのさんすうはできなかったの?」
「うーん、はじめてテストやったからきんちょうしてておぼえてないや。
あ、ここって3だよね。なんでまちがえたんだろ?」
ああ、確かに緊張しててつまんないミスしちゃったりとかしますよね。よく考えてみたら、みんなテストなんて受けるの初めてなんですね。
「あれはー? ほら、まほうじんのヤツ。できた?」
「バッチリ! マリカがつかうひのまほうはみたことあるもじがあったし、このもじがレントがまほうつかってたときにみたなあ、っておもって。つちってわかったんだ。」
さすが、恋する乙女のマリカちゃんです。レントくんのみならず、レントくんの魔法もよく見てたんですね。
「ふたつもできたんだ。すごい。」
「そうでしょ、そうでしょ。」
「なんだよ、おれのおかげじゃんか。」
「なにいってんの。レントのじゃなくて、マリカのじつりょくだもん!」
マリカちゃんは素直じゃないですねえ。
マリカちゃんは照れちゃって素直に言えませんねえ。頑張ってもらいたいですけど、これはこれで可愛い気がするんです。
明日は健康診断? 身体測定? で授業がない!
自由だー、フリーだー、でも課題はいっぱい...
英語さえ無ければ...、なくなれー!
なんだかテンションがおかしい...
頑張ります。
深雪は頑張れる子っていいましたもんね。




