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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
21/66

第21話 めんどくさがりさんは世話がやけます。

お久しぶりです(*^^*)

おはようございます。今日は昨日の測定とテストの結果が発表される日です。

コス先生はまだ来ていなくて、みんな思い思いに固まってお話しています。


「きのうのテスト、どうだったかなあ?」


「レントはあたまわるいんだから、どうせよくないのよ。」


「おれはバカじゃねえぞ! な、クリス?」


「えーっと、やるときはやるんじゃない?」


「ふだんやってないんだから、けっきょくバカなの! ちゃんとやりなさいよ!」


「いざ、ってときにできればいいんだよ!」


マリカちゃんたちは今日も元気ですね。クリスくんが適当な感じで対応してますね、あれがベストなのかもしれません。


「そんなんじゃだめでしょ! ね、ティシーちゃん?」


突然にティーに話が振られました。どう言ったものでしょうか。


「そうだねー。いざ、っていつくるかわかんないもんね。」


「ひごろのつみかさね...?」


おー、ニーナちゃんいい言葉を知ってるじゃないですか。


「だれからきいたのー?」


「たびのおじいさん...。」


成る程、ニーナちゃんの住んでた所に来た旅人のおじいさんがそう言ってくれた、ってことでいいんですかね。


「ひごろのつみかさね、あればこうかい、すくないって...。」


「そうだよねー。ティーもこれからまほうがんばるよ!」


「うん。」


「ほら! レント! やっぱりサボっちゃだめなの! ティシーちゃんもいってるじゃん。」


「い、いや、そうだけどさあ...、めんどくさいじゃん?

おまえらもそんなにやってないしさあ。」


「「はあぁ。」」


マリカちゃんとクリスくんの様子からして、いつものことなんですね。

マリカちゃんたちは学園に入学した今、色々な事を頑張りたいんですね。そして、レントくんとも一緒にできればなあ、と。そんな感じですかね。


「じゃあ、マリカちゃんとクリスくんとニーナちゃんとティーでがんばろ?」


「えっ? レントはどうするの?」


「そうだよ! レントがもっとバカになっちゃうよ!」


マリカちゃん、もっと素直に言えばいいのになあ。


「おれはバカじゃないっつーの!」


「って、レントくんがいってるから。

ティーたちだけでやればいいんじゃないかな、って。

レントくんはテストのまえにやるんじゃないのかな?

そのときはじゃましちゃだめだから、ティーたちははなれてよう?」


「そっかあ、じゃあそうしようか。

レントとはあんまりあそべなくなるね。」


おや、クリスくんはティーの狙いが分かってるみたいですね。


「えっ...?」


「しょーがないよ。レントくんはいざ、じゃないとやらないらしいもん。

テストまえもあそべないんだし。」


「うぅ...。」


「そんな...。」



マリカちゃんがションボリと肩を落としちゃってます。レントくん、早くやる気出してください。


「ティーたちもいっぱいがんばらないと、レントくんにまけちゃうね。」


「あそんでるばあいじゃないね。」


「がんばる...の!」


ニーナちゃんも気づきましたか。

レントくん、さっさと降参しちゃった方がいいですよー。このままだと、一人ぼっちになっちゃいますよ。独りは寂しいですよ。


「もおぉぉう、わかったよ! やる! おれもいっしょにやるって!

なかまはずれにすんなよな。」


その言葉を待ってましたよ、レントくん!

一緒にやってくれるんですね。


「さいしょっから、そーしなさいよ! レントはほんとにバカ!」


「だーかーらーぁ、バカじゃねえの!」


マリカちゃんも元気になりましたね。まったく、レントくんはマリカちゃんを悲しませるようなことをしちゃだめですよ。


「レントはバカだなあ。」


まあまあ、そう言わずに。ね? クリスくん、見てて微笑ましくもあるじゃないですか。

数学の再テストを終えた深雪です。

もっと普段から頑張って勉強しなきゃいけないなあ、と思ったりしてレントくんがこんなことに。


なんだかクリスくんが便利なキャラクターになってる。ほんとに小1ですか? みたいな子です。

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