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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
18/66

第18話 魔力測定をしました。

「つぎ、ニーナ・フレストさん。来てください。」


ニーナちゃんが魔力の測定に呼ばれました。


「いってらっしゃい、ニーナちゃん。」


「うん...、いってくる。」


コス先生は緊張しているニーナちゃんを落ち着けようと柔らかい笑みを浮かべて見守っています。

ニーナちゃん、きっと大丈夫! ティーよりは低くならないと思うから。


「はい、1600ですね、離してもいいですよ。」


ニーナちゃんの魔力量は1600だそうです。クラスの約平均が3000程度なので半分くらい。少し少なめではありますね。

測定を終えていない生徒の数も残りわずかです。ティーももうすぐですね。


「次はこちらの水晶です。はい、風ですね。いいですよ。」


「...。」


ニーナちゃんは小さくお辞儀をすると、ティーの方へ走ってきました。


「おかえり、ニーナちゃん。」


「ただいま。」


ティーの番がもうすぐそこだと思うと、落ち着けませんね。

ニーナちゃんが緊張しているのを見ることでいくらか冷静でいられたんですが、それも終わりました。


「次は...、ティシェール・コーチャスさん。来てください。」


ついにティーの番になってしまいました。

ドキドキします。


「えと、よろしくおねがいします。」


「はい、コーチャスさん、水晶に触ってください。」


ゼロはないはずですが、限りなくゼロに近いはずです。

数値を知るのが怖くなってきました。


「ティシェールさん? どうかしましたか?」


「なんでもないです。だいじょーぶです。」


今さら何を考えても、何にも変わらないですもんね。思いきっていきます!

冷たいのかと思いましたが、何人もの生徒が手を当てているからか特別冷たくも温かくもありませんでした。


「えーと、300? ですね。少なめ、ですかね。

あ、でもこれから増えますから大丈夫ですよ。」


ありがとうございます、コス先生。けど、今まで個人にコメントをしたりしなかった先生が"少なめ"って言った時点でティーの魔力量は絶望的です。


「次は属性を測りますよ。コーチャスさん、頑張ってください。」


属性は量じゃありませんからね。ティーでも平均取れます。2つの属性を持つ人もいますが、これはごく稀、って言ってましたから。ティーには関係ありませんね。


「コーチャスさんの属性は、あら?」


なんですか? あら? ってどうしました!?


「風と水、2属性です。凄いですねえ。

そういえば、お姉さんのユリ・コーチャスさんも2属性でしたね。」


そうでした! ユリ姉様は水と雷でした。感電しそうな組み合わせだなあ、って思ったんでした。

魔力すっごい多くしようかな、とも考えたんですけど、ティーの魔力量は平均の十分の一ぽっちになりました。

深雪は最強主人公すきなんですけどね、書く自信がなかったのです。

このあとどうしましょうかね? 取り敢えず精霊さんをあてにするもりでいます。

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