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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
14/66

第14話 進化させました?

何故か、大家族になりました。

勿論おままごとのことですよ?

クラスみんな家族なんです。

兄弟姉妹22人、ペットが5...匹? 人? お祖母ちゃん2人にお祖父ちゃん2人。

総勢35人の大家族です。

いえ、原因の多くはティーにあるといえるんですけど...


『パパはなんでママとけっこんしたの?』


『えーと、おみあ――』


『レントからこくはくしてきてねー、ラブラブだったからよー!』


『そーなのー。パパとママはなかいいのー?』


『いや、ふつ――』


『ラッブラブよー! だからさんにんもこどもがいるんだから! なかのいいふうふにはこどもがいっぱいいるのよ!』


『そっかー、じゃあまだきょうだいがふえるのー?』


『そんなきゅうには――』


『もっちろん、ふえるわよー!

ちょっと、そこのひと! すえっこやって!

ほら、あたらしいいもうとよー!』


『カレンちゃん、いっしょにやって!』


『あら、もうひとりいもうとよー!』


とかって兄弟姉妹が増えていって...


『パパ、ママのおかーさんにあいさつしたときなんていったの?』


『えーと、けっこんを...ぜんてー? に――』


『むすめさんをください! ぜったいしあわせにします! っていってくれたのよー! かっこいいでしょー!

わたしのおかーさんとおとーさんもきにいったー、っていってくれていまもなかいいのよー!

おばあちゃんとおじいちゃんやって!』


『パパのおとーさんとおかーさんは?』


『いるわよー、レントのおかーさんとおとーさんして!』


なんて、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんもできて...


『パパー、ペットほしいってママがいってたー!』


『いや、うちはけっこうびんぼ――』


『まあ、かってくれるのね! やっぱりすてきなだんなさまだわ!

ちょっと! わんちゃんやってね!

まあ、かわいいわんちゃんね。』


『わんちゃんもおともだちいっぱいいるよね?』


『もう、みんなわんちゃんとねこさんになりなさい!

うちはだいかぞくねー!

はたらいてるレントはやっぱりすごいわー!』


とまあ、大家族になっちゃった、という...


勿論パパママ言ってたのはティーです。

こんな調子で2時間目が終わるまでみんなでおままごとをしてました。


「ティシーちゃん、すごい...。」


「うーん、さすがによそうがいのだいかぞく。」


「マリカのだいぼうそう。あそこまではひさしぶりだったよ。」


一応過去にもあったんですね。


「おれ、つかれた...。クリスはたすけてくんないし、ティシーはぎゃくこーか? だったし。」


「おつかれ、レント。」


「わらってみてたくせにぃ...。

おれ、はずかしい...。マリカおおげさだろ...。あそこまでいわなくても...」


ブツブツ言ってますねー。順調、順調。


「あのレントがスルーしてない!?」


「しんか、した...?」


「ニーナちゃん...、でもしんかでもいーかな?」


進化させたということで、いいんですかね?


「驚きましたね、全員でおままごととは...。」


コス先生、途中からポカーンとしてましたからね。


「ティーががんばりましたからね!」


ブイサイン! マリカちゃんって素直です。


「コーチャスさん...、すごいわねえ。」


「マリカちゃん(の恋)のためですから! ねー?」


「「「ねー!」」」


途中からティーと一緒にマリカちゃんに兄弟とかペットをおねだりしてくれた子たちとは既に仲良しです。


「初日から...、いいクラスになれそうですね。」


もちろんです!

ティーもそうなるように沢山頑張りますよ。

カップルも上手くいくように頑張りますけどね。

ティーは再びの恋のキューピットを目指します。

クラスの人気者にしたかったんですけど、その結果が大家族。

深雪の考える展開は謎ですねー?

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