第13話 恋する女の子。
自己紹介の後は新入生たちで交流です。2時間目までチャイムが鳴らないらしいですよ。
先生は傍観です。問題があるとき以外は見守るだけなんです。狙いがよく分かりませんねえ。けど仲よくなるチャンスです!
「「「じゃーんけーん...ポンっ!」」」
なんかやり始めた子たちがいますね。ニーナちゃんと乱入しましょう。
「ねえねえ、レントくんたち、なにやってるのー?」
レントくんは隣にいるマリカちゃんの自己紹介でレントがすきー! と大胆な告白をされていた男の子です。はいはい、なんて流しちゃいけないと思うんですけどねえ。
「あっ、こくはくされたひとだ!」
そう言えばティーもすき宣言されたんでしたね。
でも告白とは違うような...。
「ティシェール・コーチャスだよ。こっちはニーナちゃん!」
ニーナちゃんは人見知りするみたいでお辞儀だけしました。
「あ、こくはくしたひと! なかまだねー。わたしマリカ! よろしくー!」
「うん...。」
仲よくなれそうですね。マリカちゃんはその調子でどんどん押してください!
「なんでじゃんけんしてたの?」
「ままごとすんの。マリカがやりたいんだって。」
「かったらやくをきめられるんだよ。」
なるほど、レントくんとマリカちゃんと...えーと、クリスくんは元からの知り合い組ですか。
精霊さん、ありがとう。
「ティーたちもはいっていーい?」
「いーよー!」
「じゃあもういっかいじゃんけんね。」
「やるいみねー、どうせマリカがかつんだし。」
「いーのいーの! もっかいやるの!」
◇◆◇◆◇◆
確かに、やる意味ないですね。マリカちゃんの勝ちです。
「あとだし...ズルい。」
ですよねー。
「あとだしなんてしてないもん! マリカがやくきめるからね!」
「「はいはい。」」
あー、いつもの事なんですね。
「りょーかいです。」
「ティシーちゃん、いーの...?」
「うん!」
「じゃ、いーや。」
「おままごとひさしぶりだなー。」
何十年ぶりでしょうか。人数いないとできない遊びですからね。
マリカちゃんの決めた配役は
お母さん:マリカちゃん
お父さん:レントくん
お兄ちゃん:クリスくん
お姉ちゃん:ティー
妹:ニーナちゃん
つまりマリカちゃんはレントくんと夫婦がやりたかったんですね。納得です。
レントくんがまたあ!? あきたー、って言ってるんでこれもいつもの事なんですね。そして、レントくんは鈍いんですね。
レントくんとマリカちゃんが言い合いしてて、始まるまで時間かかりそうです。
「どんかんだ。」
「そーそー、レントはどんかんなの。
マリカがいっつもアピールしてるのにさ。」
「クリスくんはくろうしてるんだね。」
「そーそー、ティシェールちゃん? はよくみてるねー。」
「ティシーでいーよ。ティーもきょうりょくするから、がんばって、クリスくん。」
「うん、おままごとではとにかくレントにマリカとデートさせるの。
で、それいがいはふたりがなかいーね、っていって、いいこでおるすばん。
じゃないとマリカがこわいおかーさんになるから。ままははみたいなんだよ。」
継母ってシンデレラとか白雪姫みたいな? それはこわいですね。
「マリカちゃんたちにラブラブさせればいいんだね。はやくレントくんにきづかせなきゃ。
マリカちゃんのれんあいをおうえんしよう!」
「れんあいかー、そっかー、あーゆーのをれんあいっていうのかー。」
リリーとアルトは上手くいってるみたいですし、マリカちゃんとレントくんも上手くいってほしいです。
「こらー、いつまでそとであそんでるのー! ごはんだからかえってきなさーい!」
いつの間にか始まってます。あの辺がきっとお家なんでしょうね。
「「はーい!」」
「ニーナちゃん、いくよ。」
「うん、ティシーおねーちゃん...。」
ティーに妹ができましたよ。なんて可愛い妹!
久しぶりのおままごとは結構面白そうです。
パパは何でママと結婚したの? とか聞いてみましょうかねえ。
マリカちゃん、ティーは全力で応援しますからね!
バイトに加えて学校が始まるので深雪の更新ペースが落ちます!(既に落ちてるけども...宿題を後回しにしたから...)
課題に追われる日々再び! って感じです。
そう言えば、部活もあるんですねー......、続けられるでしょうか...?