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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
12/66

第12話1年Bクラス。

前回の続きが思い浮かばなくて、少し考えたんですけど結局ノリで始めちゃったものなので同じくノリで翌日にしちゃいました。

昨日はティーたちの部屋でユリ姉様も一緒にフィーナさんの作ったお昼ご飯を食べて、ユリ姉様の部屋にティーも遊びに行く約束をして、ユリ姉様は帰って行きました。

夕ごはんはアリアさんとフィーナさんが一緒に作ってました。台所があまり広くないからティーは手伝えませんでした。

でも、今日の夕ごはんはアリアさんの担当なのですが、ティーも手伝わせてもらえることになりました。働かざる者食うべからず、です。


入学式があるのは初等部だけでユリ姉様たちは今日から学校が始まるのです。制服を着たユリ姉様にも会ってみたいです。

今は寮をでて学校へ向かっている途中です。早めに出たけど、初日だからか他にも沢山の人がいます。

今日の朝ごはんはフィーナさんだったので、アリアさんにはラップをかけたご飯を置いてきて先に出ました。フィーナさんがアリアさんはなぜか遅刻しないギリギリには起きるから置いてった方が楽と教えてくれました。

たまにティーのことを見てくる人がいるのは昨日のユリ姉様やニーナちゃんとのことでしょうか? まあ、声をかけてくる人もいないからあまり気にする必要はなさそうです。


「あれは、ニーナちゃんです。」


校舎の入口の横に植えてある木の下にニーナちゃんがいました。精霊さんがいち早く気づいて指差してくれたので、まだ少し遠いですが見つけられました。

誰かを待っている様子ですね。よければ一緒に待ちましょう。落ち着かない様子ですし。

ダッシュです。


大分近づいたところでニーナちゃんが足音に気づいて顔をあげました。


「ニーナちゃん! おはよー!」


「おはよう、ティシーちゃん。」


ここでちょっと笑ってくれるのが仲よくなれた証のようで嬉しいです。


「だれかをまってるの?」


「うん、ティシーちゃん。」


ティーを待ってたってことですか? 何時からここにいたんでしょう。


「ティーをずっとまってたの?」


「うん...。」


なんだか寂しそうで、訳ありっぽいです。こんな時は手を繋いでいきましょう。


「そっか、ありがとう。じゃあ、いっしょにいこーね。」


「うん。」


下駄箱でも手を繋いだままで上履きに履き替えました。離したほうがいいのかな、って思ったらぎゅっ、って握ってきたんです。

上履きを履いて下駄箱を出たところでニーナちゃんが口を開きました。


「ニーナ、ばしょわかんない...。」


「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ティーについてきて。」


ティーには精霊さんがついてるんです、初めての場所だってスイスイ行けますよ。


「んーと、いちねんびーくらすは、こっちだ。」


ほらね、ちゃんと着けました。1年Bクラスの札が下がってます。

ドアを開けて入ると、


「いちばんだよ。やったね、ニーナちゃん。」


「うん、ティシーちゃんのおかげ。」


「そうかな、ありがとう。」


窓側の一番後ろにニーナちゃん、その前にティーが座って話していると他のクラスメイトもやって来て、ほとんどの席が埋まりました。まだ皆緊張してるようです。ニーナちゃんもですね。


「もうそろそろせんせいがきそうだね。」


「うん、やさしいと、いいな。」


「そーだね、きっといいひとだよ。べてらんのせんせいとか。」


一年生はまず一人ひとりの把握が大切ですからね。偏見ばっかりの人は来ないと思いますが。

8:25。恐らく1年Bクラスの担任の先生が来ました。50歳くらいの女の先生です。

皆を自由な席に座らせて自己紹介を始めました。


「おはようございます、1年Bクラスのみなさん。私はみなさんの担当の先生、ヤエ・コスです。ヤエ先生、コス先生と読んでください。一年間宜しくお願いしますね。」


コス先生はユリ姉様やお母様に似た感じがします。淑女です。コス先生も尊敬する人の一人になりましたよ。

それからしばらくコス先生のお話が続いて、順番に自己紹介をすることになりました。廊下側の一番前からなのでティーたちは最後です。

名前と、好きなことかもの、これからの目標を言います。出来れば最後に何か一言。

とっても元気に喋る子や緊張しながら頑張って喋る子、出来れば皆と仲よくしたいです。

あっという間にティーの番が来ました。


「ティシェール・コーチャスです! すきなことはおさんぽ! もくひょーは、おともだちをいっぱいつくること! ティシェールってながいから、ティシーってよんでね! よろしく!」


よろしくー、って返してくれる皆はとってもいい子たちです。

最後はニーナちゃんです。頑張って!


「えっと、ニーナ・フレストです。ティシーちゃん、とティシーちゃんのおねーさんが、すきです...。おべんきょう、がんばります。...よろしくおねがいします。」


なんて嬉しいことを言ってくれるんですか、ニーナちゃん! ティーが好きだなんて! 嬉しいです。ニッコニコです。拍手しちゃいます。

コス先生と皆もティーにあわせて拍手してくれました。おともだち候補はいい子ばっかりです。

自分の部屋の掃除を始めて、気づいたら日付が変わっててビックリしました。でもおかげで部屋がスッキリしました。掃除中ってちょっと無心になる...。


ティーの好きなものってなんだろう、とちょっと悩んじゃいました。ユリ姉様ってしてもよかったんですけど、重度のシスコンになりそうでやめました。

ティーは可愛いお姉さん子ですからね。

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