episode1
人はだれしも本能と理性を持っている。しかしそれらは人によって強弱があり、時間や感情、様々な要素で変化する。そして、そのバランスが偏ったとき後悔することが多いと、そう思った。
「うそ、」
そこには、いつもよりも2kg多く表示されていた体重計があった。
「なんで、最近は食べる量とか調整してたはずなのに」
彼女の名前は白石 紬今年の春から高校1年生になった。そして、それを機にダイエットを始めていた。
「2キロも太ることなんてしてな、、い」
心当たりが1つだけあった。
「だからやめた方がいいと忠告をしたのに」
「そんなこと言ったって食べたかったんだもん!!仕方ないじゃん」
理性くんが呆れた表情を見せると、本能ちゃんが頬を膨らませた。二人は理性くんと本能ちゃん。名前の通り紬の理性と本能である。そして本能ちゃんの言う通り彼女はチートデイという言い訳を作りスイーツ巡りをしてしまったのだ。
「あれだけ食べたら太るのは分かったいただろ」
「今思えばそうかもしれないけど、、あのときはそんなこと考えれなかったの!!」
理性くんが注意をすると、本能ちゃんは少し反省した表情を見せたが、また頬を膨らませた。
こうして紬の一日が始まった。
落ち込みながら学校へ向かっていると
「つむー!おはよ!」
そう言って後ろから飛びついてきた。
「もう、びっくりするから飛びついてこないでって、いつも言ってるじゃん。ひな」
彼女の名前は朝日 陽菜。中学からの中で高校に上がってからも一緒にいる友達の一人。いつも明るくて一緒にいるだけで元気をくれる。
「ごめんごめん。それにしても昨日のスイーツ巡り楽しかったね!!」
手を合わせて謝りつつ、昨日の話を始めた。
「そうだよ~、そのことなんだよ!!」
私は朝のこと思い出し頭を抱えた。
「どうしたの急に?!」
陽菜が驚いていると
「きっと、朝、体重計に乗ったらって感じかな?」
隣からくすっと笑い声が聞こえてきた。
「千紗!。ってまた心を読まないで」
朝の出来事を言い当てられ不満を漏らす。
「紬、陽菜おはよ。心なんて読めないよ。紬がわかりやすいだけ」
そしてまたくすっと笑った。彼女は藤原 千紗。高校からの友達で普段から落ち着いていて、視野がすごく広い、たまに心を読んでくる。
「もしかして、つむ体重気にしてるの?」
陽菜が、下を向いている私の顔を覗き込むように聞いてきた。
「もしかしなくてもだよ、」
ため息をつくと
「紬はもとから可愛いから大丈夫だよ」
千紗がよしよしと慰めてくれて、陽菜もそうそうと頷いてくれた。
「二人とも~!!」
私が二人の優しさに目をうるうるさせていると
「よっ!紬」
後ろから声が聞こえて来て、同時に本能ちゃんも反応した。
「なんだ、翔一か」
二人の優しさに水を差されて、少し不機嫌そうに答えると
「幼馴染への挨拶がそれかよ」
そう言っていつもの元気な笑顔を見せた彼は三浦 翔一。幼馴染で小中高と同じ学校。中学ではサッカー部だった。中学時代は実は交際しているんじゃないかと、からかわれる事もあったけどそう言う関係ではない。
「なんか暗い顔してたけど、親と喧嘩でもしたか?」
「全然違うから、そんなことより、走ってたけどなんか急ぎの用事でもあったんじゃないの?」
私はため息をつきつつ、話を変えた。
「やっべ、監督に呼ばれてたんだった。またな!」
翔一が走って行くのを見てほっと一息ついた。
「なんでさっき反応してたの?」
理性くんが、翔一に声をかけられたとき本能ちゃんが反応していたことに疑問を持った。
「別に・・・なんでもないよ」
本能ちゃんがそっぽを向きながら答えた。
その答えに理性くんの違和感を持った。
「相変わらず二人は仲がいいね~」
陽菜がニヤニヤしながら答えて、千紗がくすっと笑う。
「だからそんなんじゃないって、ほら!ホームルームに送れちゃうよ」
私は教室へと急いだ。
自分は今回が初投稿なので何かアドバイスなどあれば教えて頂けると嬉しいです。
次回の更新は未定ですが、できるだけ早めに上げようと思います。次は学校生活でのお話となります。




