魔法
俺はカキューラさんに魔法を見せてもらうことになり中庭にいる。
「では手早く見せいちゃいますね坊っちゃん。」
おぉ!早速見せてくれるのか!
するとカキューラさんは右手をスッと出してまっすぐ構えた。
「『水玉』!」
カキューラさんはそう言うと同時に右手の前で直径30センチほどの水玉が形成されて放たれる。
「バシャン!」
それは鳥ほどの速さで飛んでいき庭木に当たって消えた。
「まぁ、私じゃ最近使っていないしこんなもんですかね。」
「いえいえ十分です!なにかコツがありますかね?あっ!できれば『魔力』に付いて教えてほしいんですけれど、、、、いいでしょうか?」
カキューラさんは少し考えてから口を開いた。
「たしか、、、、魔力は生物全てが持っているエネルギーで、特訓するごとに、、、、まぁ魔法を使うごとに少しづつ増えていくんです、最大値は人によりますけど、、、、それで、長く使ってないと減ってしまう、、、、筋肉みたいな感じです。」
なるほど、、、、魔力はもう一つの筋肉みたいなものなのか、、、、
「それで、、、、魔法ってどうやって使うんですか?」
「えっと、最初はさっきの私みたいに魔法名を詠唱して使ってなれてきたら無詠唱でも使えるようになるとか、、、、」
なるほどなるほど。
「ありがとうございます!勉強になりました!」
「いえいえ、また何かあったら言ってください。」
そう言いカキューラさんは本棚の掃除へと戻っていった。
それを見送り、俺はカキューラさんが魔法を放った茂みに向かって手を向ける。
「『水玉』」
するとカキューラさんの産み出した水玉の半分ぐらいの大きさの水玉ができた。
「ん?」
しかし一向にカキューラさんみたいに放つことができない。
すると少しづつ水玉が大きくなっていく。
「え?え、これどうすんだ?」
しかも魔力を使ってるせいかだんだんつかれてきてくる。
ヤバいヤバいマジでどうしよう
とりあえず『放て!』と念じてみた。
「バシュ!」
すると水玉は茂みへ向かってカキューラさんより少し遅いぐらいのスピードで飛んでいった。
「で、できた。」
俺は魔力の使いすぎのせいでふらふらし、尻餅をつく。
「こんだけじゃ、、、、戦えねぇ、、、、」
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