本当にいいんすか?
「勝ったら、、、というか模擬戦ってことですか?」
「おぉ。そう言っている。そうか、木刀がないか、、、準備しろ。」
そう王様は兵士に命ずる。
いや王様、そういう意味じゃない、、、
しばらくするとさっきの兵士が沢山の種類の木刀を持ってくる。
普通の木刀から短い片手剣のような物もあるしバスターソードのような両手剣もある。
「どうした?もしやここにそなたのお気に召すものがないか?」
「いや、王様。あるのですが、、、」
俺は急いでいつも使っている木刀と似たものを握る。
「僕のような、、、聖女の兄とはいえ一般人が王子との模擬戦など、、、」
俺はできるだけ失礼のないように王様に聞いてみる。
すると王様は笑いながら答える。
「そんなことを気にしていたのか!気にしなさるな。これからは優秀な者がのしあがる時代だ。怪我は気にするなこちらには優秀な回復師もいる。良いなジェンド!」
「はい!」
王子様は元気に返事をする
「ということだ。そなたは気にすることはない。」
「はぁ、、、わかりました。」
俺は剣をしっかりと持ち直す。
「では行けジェンド。」
王子様は上座の方から降りてきて杖を兵士から受けとる。
王子様は魔法使いか、、、
「準備はいいな?」
「「はい!」」
王子様は俺に杖を定める。
「始め!」
王子の声が城の部屋に大きく響いた。