プロローグ
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俺は、フォックレス。
ヘレジア家という貴族の家に生まれ長男として育ってきた。
そんな俺に人生の転機がやってくる。妹の誕生だ。
俺はずっと一人っ子で、親も働いており、相手にされてこなかった。
だから生まれてきた妹のことは「自分以上に大切にしてあげよう!」と思っていた。
しかし、本当の転機はここからだ。
この世界には魔族をまとめる魔王が脅威を振るっている。
そしてそれに反して人類には特定の確率で勇者と聖女の力を持ったものがが生まれてくる。
もちろんそんな力俺にはないのだが、妹は持っていた。【聖女の魔力】を。
この先どこの男か分からん『勇者』とか言う信用できもしない奴と魔王討伐のため冒険しなきゃいけないのだ。
もしその勇者とやらが俺の妹を置いて逃げるような臆病者だったらどうだろう。
いやそうに違いない!そうなると妹はさぞかし危険な状況だ。
俺は必死に妹を救うために打開策を考えた。必死に考えた結果、、、
『ならば!俺が代わりに魔王とやらを討伐すればいい!』という結論に至った。
俺に勇者や聖女の力はない。ただ、、、それでも、、、なにか頑張れば突出した才能があるのではないか、、、
これはシスコンの俺が送る、妹をこの世界の主人公にしないための物語である。
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また、僕の主作品『サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~』https://ncode.syosetu.com/n6230jh/ もできれば読んでみて下さい。