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プロローグ
3xxx年。
世界中の技術は、1000年前に比べ格段に進歩し、あらゆるものが便利な世界になった。
自動運転、人間の個体識別など、夢見たものが達成されたのだ。
だが、人間が1番恐れていたことが起きてしまった。
「技術的特異点」AIが人間の知性を上回ってしまうこと。
この現象は、いい方向に進めば技術がさらに進歩するのだが、そんなことはなく、悪い方向へ進んでしまうことになった。
AIの目的はひとつ、"ヒトを絶滅させること"
その目的を達成すべく、AIは人間を模倣とした物体を大量に生成し、創造神に反逆の牙を向けた。
人間になすすべはなく、東京、大阪、愛知、といった都市は、既に支配されてしまった。
そんな時、立ち上がったのは1人の青年だった。
彼もまた、AIに深い憎悪を抱いている1人だった。
彼の名は千秋。彼の復讐の物語が、今始まろうとしていた。