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青天の霹靂

「( ・∀・)どうだい?何か判ったかい♪」


太守との面会を無事に済ませた北斗ちゃんは傅士仁の自室に引き揚げて来ていた。


「(*^∀^)若君♪」


「(*゜ロ゜)若♪」


「( ;゜皿゜)お帰りなさい♪」


「( ・∀・)あぁ♪ただいまぁ!」


「( ;゜皿゜)…如何でした?」


「(*゜ー゜)あぁ…謎は全て解けた!…と思う♪」


「(*゜ロ゜)え!ほんとにぃ…そりゃあ凄い♪」


「(*^∀^)是非♪是非とも聴きたいです!」


「(^。^;)ハハハッ…謎は解けたが、失敗もある!」


北斗ちゃんは劉璋の御乱心の事の顛末を語る。そしてそれを仕掛けた虞翻という強敵との遭遇についても触れる事に成った。


「( ;゜皿゜)…何と!あの仲翔が虞翻だったのですか?これはいっぱい食わされましたな…」


「( ・∀・)まぁ…僕も騙された口だからね!仕方なかろう♪実際、虞翻…否、仲翔というのはかなりの腕利きの医者の様だ♪わざわざ残していってくれた書物を見る限り、かなりの知識と経験を持った医師だよ?」


「( ;゜皿゜)ノシ 否、それでも敵を城に引き入れてしまったのは、私の落ち度です!けして許される事では…」


「(*゜ー゜)傅士仁!やめるんだ♪貴方のせいじゃない…貴方は良くやってくれた。それは劉璋殿も認めている。貴方に悪い事をしたと悔やまれていた!だから気にするな!これからの事を前向きに考えるのだ♪判ったね?」


「(*^∀^)若君の仰有る通りですよ♪傅士仁殿!相手が本当の医者ならば仕方在りませんよ♪」


「(*゜ロ゜)そりゃあそうだ♪私でも気づかなかったかも知れませんからな…」


「( ;゜皿゜)ノシ 糞ッたれ!仲翔の奴!今度会ったら只では済まさんぞ!」


「(*゜ー゜)=3 意気込みは買う♪でも冷静にね!相手が狙って来たのは離間の策なんだよ☆ミ…つまりね、こちらを精神的に揺さ振りに来てるんだ!」


「(*^∀^)そうですな…我が陣営は、関羽将軍といい、傅士仁将軍といい、糜芳将軍といい、皆…武闘派ですからね♪頭を使っての攪乱は有効的でしょうな♪私ら参謀はまともにぶつかり合う肉弾戦は得意ではありませんから…」


「(*゜ロ゜)…離間の策どころか、下手すると、公安も南郡もみすみす取られかねないんでしょう?相手の狙いは明らかに三将軍の兵権に的を絞ったやり方です!それは若君の見立て通りですよね?て事は何か策が在るのでしょう?」


「( ;゜皿゜)そう願いますな!奴の勧誘は意外としつこかったし、今想えば、私の反応を近くで眺めながら文を寄越していたのでしょう?腹立たしいったらありゃしない!」


「(*゜ー゜)だから落ち着けっての!費禕、お前さん火に油を注いでどうすんのよ?費観、お前さんは煽り過ぎ?傅士仁、冷静に!全く…ひとりの人物にどんだけの面子が揺さぶられたら気が済むの?」


「「「申し訳ありません!!!」」」


「( ・∀・)判れば宜しい…」


「(*゜ロ゜)で?若、策は?」


「( ・∀・)ん?否、特に無い!」


「「「無い???」」」


「( ・∀・)だってさ♪考えてもみてよ?相手に揺さぶられて下手に動けば、相手の思う壺だと思わない?それにね…こんだけ手の込んだ仕掛けを地味ぃ~に練り上げて来たんでしょ?普通はこれを踏まえて、相手から何か言ってきそうなもんじゃない?だったらそれを待とうかな♪…何てね?」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)まじっすか??」


「(*^∀^)あ!でも確かにそれ良いかも?虞翻さんて割とこの人、凄い人ですよ♪お手紙拝察しましたが、引用の具合からしても、医学・天文・占星術・儒学・兵学・法学と穴が無いんですよ♪下手に動けば、揚げ足取られそうな気がするなぁ?」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)感心してる場合か!!」


「(*゜ー゜)ププッ♪そうなの?確かにそうだね!これはやっぱり相手の出方を見た方がいいかもね♪」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)殿ぅ~!!」


「( ・∀・)フフッ♪大丈夫だよ!それまで何も準備をしない訳じゃあないから!只やられる訳じゃ無いからね♪それにね!今はあちら側よりもこちら側の方が有利なんだ♪そこが付け目かな?」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)え!!そうなんすか??」


「(*^∀^)へぇ~そうなんですか?で!その心は?」


「(*゜ー゜)あぁ…相手は策が成功したと想い込んでいるんだろ?で!潮時とばかりに引き揚げた訳だ♪何しろ策が発動される前に逃げとかないと、自分も巻き込まれ兼ねないんだからね♪そこが付け目何だよね…」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)…??」


「(*^∀^)ん?んん?いまいち判らない…もう一声♪」


「( ・∀・)…だってこの離間の策って失敗じゃん?何が成功したのよ??」


「(*^∀^)あぁ…成る程ね、そういう事ですか♪確かに!」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)待って待って!置いてかないで!どういうこってす??」


「(*゜ー゜)費禕!教えてやってくれ?」


「(;^∀^)つまりですな…関羽将軍は若君の影響を受けて、今や兵たちに優しい声を掛ける程になっているのでしょう?それにね、傅士仁将軍は若君の配下に納まった…」


「…そして彼の忠誠心を虞翻は誤解している。北斗ちゃんが間に入れば、離間の策など最早、何の意味も持たないでしょう?つまり彼が地味ぃにやって来た事は、単なる時間の無駄になっている…」


「…そして失敗どころか相手は成功したと勘違いしてるって事になります!若君はそこら辺のアドバンテージを巧く利用出来ないかなぁ~と考えていらっしゃるのですよ♪ね?若君そうでしょう(^∀^*)♪」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)あ!成る程!」


「(*゜ー゜)は~い♪費禕ちゃん大正解!さすがは僕の先生だ♪まさにそこが付け入る隙だろうね♪つ~かそうなれば良いなぁ~♪くらいかね…」


「…( -_・)だって虞翻て人、かなり頭いいんでしょ?本当にこれで仕掛けて大丈夫か、最終確認に索敵掛けて来ないかなぁ~何てね?そこが少し心配な点ではあるな♪」


「(^∀^*)(*゜ロ゜)確かに!」


「( ;゜皿゜)…否、意外とそれは無いかも知れませんな♪」


「( -_・)?何で!何でそう想うんだい?傅士仁ちゃん…」


「( ;゜皿゜)仲翔殿は少しばかり虚栄心があるのですよ♪太守が始めに自分に声を掛けなかった事が気に食わなかったらしいですな…」


「…この一帯では自分がグンバツな医者なのにってね♪つまり頭は良くても、慎ましく無いのです!そういう輩は自分に絶対的な自信を持っていますから、こちらの演技次第では、信用するかと!」


「(*゜ー゜)ププッ♪傅士仁ちゃん、やっぱ貴方は人を見る目があるね?もしそうなら面白い策が在るけどな…これは全て貴方の功績だしね♪貴方が太守の矜持を守る為に、自分を悪者にした手柄だもんね…」


「(^∀^*)(*゜ロ゜)あぁ♪成る程!相手の思う壺に引っ掛かってやるんですな?」


「( ;゜皿゜)たぶんそれが上策かと!まぁ後は私の演技次第ですが、匈奴族の見た目と漢族の老獪さを兼ね備えた私で在れば適役でしょうな♪」


「(*゜ー゜)フフッ♪やっぱ…皆、同じ結論に行き着いたね?まぁそれしか無いとは想うんだけどな!只、まだこちらにも弱点はあるからね♪そこを突かれたら、負けるかもね?」


「(;^∀^)確かに…南郡の御方ですかな?」


「( ;゜皿゜)(*゜ロ゜)あぁ…」


「(^。^;)まさにそう何だよな!あそこまだ全く手当てして無いからね…でもひとつだけ今回に限定して救われる可能性も在るけどな…」


「(;^∀^)(*゜ロ゜)( ;゜皿゜)それは何です?」


「(*゜ー゜)あぁ…糜竺(びじく)叔父だよ♪ここ公安か南郡に居なきゃ可笑しいんだけど、ここには居なそうだ!て事は、南郡じゃないのかな?爺ぃ…否、関羽将軍がこれは仰有っていたんだが、今…糜竺叔父は視察に回っている筈なんだ!南郡に居れば、糜芳叔父もそう易々と相手の手口には乗らないんじゃないのかな…そう期待してるだけなんだけどね?」


「(;^∀^)(*゜ロ゜)( ;゜皿゜)…成る程!」


「( ;゜皿゜)…糜竺殿が先日まで、ここに来て居られたのは確かですからな…南郡に向かうと仰有っておられましたから、今は南郡かと!」


「(*^∀^)なら話は簡単です♪使いを出せば宜しい!」


「(*゜ロ゜)名案です♪それしか無いかと!」


「(^。^;)まぁね…でもまだ糜芳叔父には知られたくないから、巧くやらんと不味いのよ♪そこが問題かな?」


「( ;゜皿゜)ノシ しかし殿!二兎を追う者は一兎も得ずとも言いますぞ!」


「(*゜ロ゜)…待って下さい♪一挙両得、一石二鳥とも言いますぞ!要はやり方なのでは?」


「(;^∀^)画竜点睛を欠くとも言うからな?詰めが甘いと、相手に隙を作るし、利用されないとも限らない。この場合の相手とは身内では無い!虞翻ら呉の国の者の事だ!」


「(*゜ー゜)そうなんだよね…南郡を陽動に使われる可能性も在るからね!皆、それぞれの意見は半分正解半分誤解と言った所かな?帯に短し襷に長しだね…」


「(*゜ロ゜)そんな悠長な!」


「( ;゜皿゜)ノシ どうすんです?」


「(*^∀^)否、若君は何か考えが在るのでは?」


「( ・∀・)う~ん?まぁ考えという程のもんじゃ無いけどね♪あいつ虞翻の本質は、傅士仁ちゃんがいみじくも言ったのが正しい気がするんだ!見栄っぱり何じゃないかな?だってね…」


「…あいつさぁ、公安と南郡の攻略を並行して行ってるんよ♪文を出すって意味でだけどね?まずそれが一点…」


「…もうひとつは、この書物見てよ?医学書そのまま置いて行く医者って何よ…普通はそんな事しないと思うんだ!つまりそんな書物なくても何の問題も無いって誇示してる訳じゃん?それが二点目…」


「…あとひとつは、僕と廊下ですれ違った時に、慌てる素振りも見せずに、余裕を咬ませた事かな?名前すら名乗ったからね!これが三点目…」


「…以上の事から、虞翻が見栄っぱりなら、南郡奪取もそれなりに、自分で策を練ると想うんだよね?」


「(;^∀^)(*゜ロ゜)( ;゜皿゜)で!どうする気だと思うんです?」


「( ・∀・)あぁ…僕が奴なら南郡は一旦、放っておいて、公安攻略に集中するかな?糜芳叔父は案外と揺さぶりに弱いんだよ♪つまり公安さえ墜ちれば、弱気に為って、南郡を差し出すだろうからね…」


北斗ちゃんは断言した。彼は糜芳叔父の性格を知っているから、ここまで言えるのだろうが、虞翻ほど頭が切れる男なら、文の反応でそのくらい想像を付けるかも知れないのだ。


だったら、然程の手間がいらない南郡など、それこそ一挙両得で得た方が良いに決まっている。要は、ここ公安を取れば、南郡など自ずと懐に入って来るという算盤勘定である。


「( ・∀・)そこで結論だが、南郡はこちらも放置する。公安を餌にした作戦を練り、まずは相手の誘いに乗る事にする!まぁ南郡は最悪、僕の守護天使が見張っているから心配はいらないだろうよ♪」


「(*゜ロ゜)さすがは殿!私は賛成です♪」


「(*^∀^)面白い♪同意致します!」


「( ;゜皿゜)ノシ 承知!であるなら、私はまぁせいぜい演技に磨きを掛けるとしましょう♪」


『(^。^;)個人的には気が進まないけどね?まぁ仕方ない…』


北斗ちゃんは実行が嫌なんじゃ無い!あの胡散臭くて、気味の悪い出で立ちの仲翔に再び会わねば成らない事に少々躊躇が在ったのである。


『(^。^;)…でもかなり多才な御方だからな!勉強するつもりで我慢しよう…』


彼はそう想っていた。




「ぶわっ…クション!!」仲翔は想わずくしゃみが出る。


『(。-∀-)…風邪引いたかな?医者の不養生は良くないね、(`ε´ )或いは誰かが噂してんのかな?』


仲翔は急に背筋がゾクゾクとした気がして、妙な気分であった。

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