閃きの欠片
若君と田穂が到着すると、潘濬が出迎えた。
「やぁ~潘濬♪(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ待たせたね!」
北斗ちゃんがそう声を掛けると、潘濬は少々ご立腹である。
「若君!∑(º ロ" ºꐦ)いったい今まで何しとったんです?全くもう!田穂もだ、君が付いていて何故こんなに時が掛かる?お陰で…」
潘濬はブツブツ続けているものの、だんだんと呟くようにトーンダウンして良く聞こえない。但し、怒っているのは確かなようだ。
それに待たせたのはこちらの方だから、二人とも素直に謝った。
「いやぁそれがね、足が釣っちゃってさぁ!悪かったね♪(٥ •ᗜ•)⁾⁾」
北斗ちゃんは間が悪かったとシュンとしている。ところが潘濬はカチンときて突然、怒り出した。
「若!そんな見え透いた戯れ言、この潘濬を甘くみないで頂きたい!✧(• ຼ"•ꐦ)」
そりゃあ彼がまさか座禅を組んでいたとは想わないから、至極妥当な反応だった。
「いゃ…ꉂꉂ(°ᗜ°٥)そう言われてもなぁ!」
北斗ちゃんは真実を受け入れて貰えず困ってしまった。
彼はまだ子供だから忖度など知らない。そんな彼でも交渉事に於いては同調する事はあるものの、それは必要あっての事だった。
潘濬の怒りの背景にあるものが判らぬ以上、戸惑うばかり、そういった具合である。
ここで田穂が助け舟を出す。出す以上は撃沈する訳にもいかないから必死である。その必死さがこの場合は功を奏した。
「いゃいゃ…(*`ᗜ´٥)੭ ੈ潘濬殿!若は瞑想をされていたんすよ!あっしが及び腰で声を掛けあぐねてるとですなぁ…」
田穂は必死に捲し立てたので、その勢いで粗方話しを済ませてしまった。
そして若君が瞑想のために奇妙な足の組み方をした件辺りで事情が飲み込めたので、ようやく矛を収めてくれた。
「若!(ꐦ ٥•" ⌓•)私の早とちりでした。お許し下さい。田穂も悪かったな♪」
潘濬は事実が判ると素直に陳謝した。
「まぁ、判ってくれればなぁ?Σ(,,ºΔº,,*)」
「さいです!(ღ`ェ´*)⁾⁾」
二人は顔を見合わせて頷き合う。
「それで?ε٩ (๑•̀ •́๑)۶з何があった!何で怒ってたんだい?」
切り換えの早さでは北斗ちゃんは群を抜く。すると潘濬が答えるまでも無く、その理由は判明した。
室内の扉が突如開き、そこからヒョコっと関羽が頭を覗かせたのである。そして若君を認めると、ガッハッハと豪快に笑いながら声を掛けて来た。
「おぉ!(*`艸´)੭ ੈ若、こっちこっち♪」
その屈託の無い様に、北斗ちゃんは苦笑いだ。そして潘濬の言い分を聞くまでも無く、その立腹の原因も判明した。
北斗ちゃんはチラリと潘濬を横目で見ると、案の定、口を尖らせている。
『やれやれ…(ღ❛ ⌓ ❛´٥)原因は爺ぃ~の乱入かぁ♪』
北斗ちゃんは吐息をつく。潘濬は計画を崩されるのが一番嫌いなのだ。
まぁそもそも大した計画じゃない。謂わゆるザックリプランである。
まず始めに北斗ちゃんが接見し、事情を聞く。勿論、潘濬は助言者として、田穂は衛尉として立ち合う。
そして頃合いをみて洪赤に会わせる。結論は若君に委ねる。
『子供かぁ~?』
そう想われるくらいのゆとりプランになっている。そもそも段取りを間違えないための示し合わせで、計画といえるかも甚だ怪しい。
要は秩序を保ちながら事を冷静かつ沈着に進めたいという、北斗ちゃんならではの爽やか計画だった。
その指揮権を持つのは当然、若君という事になるが、事務的な采配は潘濬が担う事になるため、予定外の人物の介入は困るのだ。
しかも相手が大物の場合、それなりの配慮も必要になり面倒臭い。更には完全に主導権を握られてしまう可能性もある。
そして今、現実にその問題が発生してしまったために、潘濬はイラついているのだ。つまり関羽将軍に、有無を言わせず主導権を取られた本人の悲鳴という事になる。
『やれやれ…(๐•̆ ·̭ •̆๐)この男にも苦手意識はあるのね?』
北斗ちゃんはそう想い、同情した。
「何だ♪爺ぃ~!ꉂꉂ(• ▽ •๑ )来てたのか?」
若君はニコヤかに返事しながら、歩みを進める。彼はこの時点でもう爽やか計画は完全に捨て去り、この際、爺ぃ~を上手く転がす事だけを念頭に置いた。
"軌道修正出来れば良し!"くらいの心持ちであった。
どうやら爺ぃ~は田豫と面識があるらしい。ならばそれを利用しない手は無いからである。
そういう事なら危険は無いし、万が一の時には爺ぃ~が自分を守る事くらいは承知の上だ。
それだけの信用がそうさせたのだろう。彼は部屋に招き入れられると、後ろ手で扉を閉めてしまった。
「「あっ!!∑(º ロ" ºꐦ) Σ(`罒 ´٥ )」」と二人が叫んだ時にはもう遅かった。さすがにこの状況下で乱入する訳にもいかない。
若君も何か勝算があっての事だろうから、敢えて介入も出来なかったのである。つまり扉を閉めたのは、あくまで若君の意志によるもので、「任せろ!」という意志表示と受け取るしか無かった。
あの状況下の中で急な示し合わせが出来ない事くらいは二人も理解していたが、田穂はさすがに困り果てた。ゆえに問う。
「どうしましょう?(〃`⌓´٥)=3 宜しかったので!」
潘濬だって聞かれても困るが、ここは若君に賭ける他無い。
「仕方無い!✧(• ຼ"•ꐦ)合図を待とう。大将軍の古くからのご友人のようだから心配ない。それにこれ以上、頼もしい守護者も居るまい!我らは備える、それだけだ!」
潘濬もすぐに切り換える。順風満帆に事が進む方が間違いはないが、よくよく考えてみれば介在するのが人である以上はなかなか難しい。
なぜなら人の感情は普遍であり、完全に支配する事は出来ないからである。
「それに…(ꐦ* •" ຼ •)੭ ੈ田穂、君も承知のように若君は機転の効く方だ!おそらくこの状況を逆手に取り、上手く活用してしまうかも知れん♪」
潘濬はけして褒めた訳では無い。それは彼の期待であり、希望であった。
田穂はすぐにその言葉に食いつく。
「それってアレっすよね!Σ(٥`⌓´ღ٥)"閃き"っすね♪あっしもアレにはいつも驚かされます!本当に若の頭の構造はどうなっているんでしょうなぁ~♪」
そう言って彼も期待感を滲ませた。
潘濬は溜め息混じりに言葉を返す。
「そうだな!(ꐦ* •" ຼ •)⁾⁾ 私も見てみたいね♪」
彼はけして反論しなかった。同調し、彼自身もその降臨を求めていた。
けれども同時に『ꉂꉂ(• ຼ"•ꐦ)本当は閃きなどでは無い!』と反発したい気持ちも抱えていた。潘濬もどちらかと云えば、物事を理詰めで考えるタイプに属するが、だからこそ判るのだ。
劉禅君はそのあどけなさがまだ残る若者であるがゆえに、言葉遊びを愉しんでいるだけであって、けして突然想いついている訳じゃない。その背景にあるのはあくまで理詰めで構築した理論なのである。
勿論、それだけでは無い。勘も働くし、予測…つまり読みもおそろしく鋭い。
そして人間観察力が尋常では無い。
おそらくは理論上、可能性のある幾重もの結論から、もっとも確率の高いであろう結論を取捨選択し、導き出している。それが潘濬の考えている"閃き"の正体であった。
ところがまた違った考え方に触れる事になろうとは、彼も想ってもみなかったのである。そしてそれが全く予想もしていなかった男の口から溢れ出る事になったのだから、彼は驚く。
それはふとした弾みで、彼が口にした言葉に答えたものだった。
「でしょうなぁ~♪ꉂꉂ(`ㅂ´ღ*)あっしも同感です!潘濬殿♪あっしはね、若の物の考え方をあっしなりに考えた事があるんで!」
それは何と田穂だったのだ。潘濬は今の今まで田穂が"閃き"を天啓の如きものだと捉えていると想い込んでいたので、驚いてしまった。
そしてその心の動揺が、彼の口から漏れ出る事になった。
「…それは凄いな!(ღ •" ຼ • *ꐦ)君の分析を是非、聞きたいな♪」
するとお調子者の田穂は気を良くした。けして褒められた訳でも無いのに舞い上がり饒舌となる。
「やだなぁ~(*`‥´٥)止めて下さいよ、こそばゆい!分折なんてそんな立派なもんじゃ有りやせん♪あっしの無い頭で紡ぎ出した印象です、はい!」
潘濬は苦笑いだ。彼はすぐに教えてやった。それよりも早く聞きたい。
「田穂殿!(ꐦ* •" ຼ •)੭ ੈそれが貴方なりの分析ってやつです♪ 是非、ご教授賜りたい!」
潘濬は耳を傾ける。
田穂は恐縮してしまった。
「ちょっと待って下せぇや!ご教授ってあんた…Σ(ღ`⌓´٥)いや、そうですか?ではお耳汚しにひとつ♪」
潘濬が恐い顔をしているので、田穂は語り出す。その真険な眼差しに引き込まれるように彼は覚悟を決めた。もはや二人とも当初の目的な二の次になっていた。
「あっしは元々余りそんな事は考えた事が無かったんすが、秦縁殿と知已になって以来、考えるようになったんす!あっしは若君が情報を事の他、大事になさってる事に気づいた時、どう整理してるのか疑問だったんす!(*`ᗜ´٥)੭ ੈでもふとした弾みに、若君の周りには常に疑問符のついた"欠片"が漂っていて、条件が整った瞬間にその欠片同士が融合して導き出した答えになるんじゃないかと気づいたんす♪それがあっしなりに考えた"閃き"の正体っす!」
田穂は小馬鹿にされないか用心して喋り始めたものの、意外に潘濬の表情が真険なものだから、最後の方では自嘲気味に締め括った。
成る程…面白い考え方である。潘濬はあくまでも理詰めに条件を絞っていくと考えたのに対して、田穂は集めた材料の結びつきで答えを導き出していると想っていた事になる。
『おそらく両方が正解…(ღ• ຼ"•ꐦ).。oO 但し、どちらも若の頂きに到達しているかは疑問と謂ったところだろう♪でも"欠片"という考え方は面白いな!私はこの男を少々見くびっていた様だ。数々の修羅場を切り抜けて生き残って来た男だ。妙に鋭いその勘が構築させた理論なのだろう。考える習慣が元々無かっただけで、こいつは将来化けるかも知れん!』
潘濬は正直、感心してしまった。そしてこの男にそんな習慣を示唆したのがあの秦縁だとするなら、人間観察力の極致だと震えが来た。
おそらく二人共にこんな事を言えば否定する事だろう。
けれども潘濬はこの中華で今現在進行している新たな潮流が、劉禅君と秦縁という稀代の二人の天才が出会った事から始まっているのだと強く信じざる逐えなかった。
そしてこの二人に共通しているのは何も人間観察力だけでは無い。二人共、交流した人々に何らかの影響を与える事が出来るのだろうと想ったのだ。
それもその人にとって良い影響力となっているのは間違いない。若君はそれを"考え行動する自由"といみじくも表現したが、秦縁殿は常に"オレは商人だから…"と控えている。
けれどもいつの間にか引き込まれる"言葉の魔術"である事は共通していた。そこに必ず"説得力"があるから…潘濬はそう想う事にした。
「"欠片"とは面白い!そして判りやすいですね♪感銘を受けました。(ღꐦ•"⌓•)" 今後、私もそういった見方をしてみようと想います!そして田穂殿♪貴方には研ぎ澄まされた鋭さがありますね!愉しみです♪」
潘濬はそう答えた。
彼はけして"励め"とか"高めろ"とか努力を促す言葉は掛けずに、"愉しみ"とだけ評した。
彼の中にそれだけの理論が眠っていた事にも驚いたが、おそらく彼の心の中で今現在も変化が起きているのだろう。
そこに不必要な負荷をかけないように自重したのだ。彼のペースで彼なりの考えを育てて行けば良いのである。
そして潘濬は心底、"愉しみ"だと感じていたのだ。それに彼の務めは衛尉としての目配りである。
差し支えるような言葉は配慮に欠ける行いであり、田穂自身のためにもならない。
そういった気配りがこの男もいつの間にか出来るようになっていた。これもまた成長といったところだろう。
田穂は褒められて素直に照れてしまった。
「研ぎ澄まされた鋭さですか…(ღ`⌓´٥)⁾⁾ こりゃあ参った。潘濬殿は褒め過ぎっす♪あっしはそんな上等なもんじゃ無いんで!」
彼はすっかり苦笑している。
潘濬は"買い被り"でも"褒め殺し"でも無い事を口に出そうとして、想い止まる。
『そんな事は必要ない!✧(• ຼ"•ꐦ)彼も望んでいないだろう…』
そう想ったのである。
潘濬はその代わりとして、引き締めを行った。中の様子が判らない以上、いつでも動ける準備をしておかなければならない。
「田穂!(ꐦ* •" ຼ •)੭ ੈ我らは声が掛かったら、手筈通りだ、頼むぞ♪」
田穂もそう言われて、直ぐに顔色に緊張感を取り戻した。
『若君のお心のままに…』
彼ら二人の共通した想いであった。
さて、若君である。
彼は部屋に通されると直ぐに寝台から半身を起こした田豫と目が合う。反射的にどちらからともなく、会釈を交わす。
するとあ・うんの呼吸で関羽が二人の間を取り持った。
「田豫!(*`艸´)੭ ੈ御主は初対面だろう。こちらが我が主人の劉禅君じゃ♪荊州総督で在られる。若君!こちらが田豫です。何度か見舞いに来られたようだから、既にご承知ですな!但し、我らの間柄はご存知無いでしょうから申し上げますと、こいつは我らが黄巾征伐で旗上げした折りに仲間だった男です!」
関羽は田豫がかつて劉玄徳を慕い仲間になった事。生憎と母の病で離脱を余儀無くされた事を語った。
そして善を尊び、悪を憎む心の持ち主だと田豫を称えた。
北斗ちゃんはコクリと頷く。彼の抱いた印象も同様だからである。
なぜなら、彼はピュディアスなのだ。荊州までの遥か遠き道程を、友のために必死に走破して来たのだ。
おそらくこの田豫に洪赤を救える核心は無かったに違いない。それでもその魂が、自らを動かしたのである。
他人のために何が出来るか、人の性根はその時、初めて明らかになるものだ。
そして若君は今、その男と対峙し、見つめている。田豫も彼から目を離さず見つめ返す。
『僕はとんだ誤解をしていたな!参った…潘濬の言う通りだった♪Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)』
彼はそう感じていた。
若君は当初、仇討ちだと想いそう口にした。けれどもそれは直ぐに潘濬によって否定された。
彼も納得し、それを踏まえて臨んだ会見だったから、そこまで省みずとも本来よいのだが、それが出来ないのが若君である。
目の前にいる男の请んだ目を見る限り、他意はないと判断出来た。但し、それでも計り事の駒にされた事に変わりは無い。
人は立場によっては手段を選ばないという事が如実に感じられる出来事だった。相変わらずお人好しな若君である。
権謀術を駆使する輩には、こんな事ではひと捻りにされるに違いない。彼もその自覚はあったが、今さら主旨替えするつもりは無かった。
それに善悪の別なら何もこの田豫の専売特許という訳でも在るまい。北斗ちゃんにも彼なりの基準は存在するし、その覚悟もあった。
でなければ、法に依る秩序の維持など出来やしないだろう。彼は口を開いた。
「僕が劉公嗣です♪(๐•̆ ᗜ •̆๐)どうです?お身体は回復しましたか?」
北斗ちゃんは落ち着き払ってそう訊ねた。
田豫はその時、初めて自分の拐わせた若者を目の当たりにする。思っていたより若かったが、利発そうな顔つきをしていた。
それに加害者を目の前にしても怒るでも無く、落ち着き払っている。それは意識的なものではけしてなく、あくまで自然体に見えた。
「えぇ…お陰様で!どうやら精も根も尽き果て、行き倒れたらしい。貴方の誠意ある対応に感謝する。それにしても貴方に不義を働いた私に対してここまでして下さるとは…普通は怒るものでしょうに!その理由をお聞きしても宜しいか?」
田豫はそう訊ねた。すると北斗ちゃんは不思議そうにこう答えた。
「(•́⌓•́๑)✧はて?人の命を助けるのに、善悪の是非を問う必要があるのでしょうか?ましてや行き倒れている人を見掛けたら、普通は自然と身体が動くものです。それが人の生来持つ真心というものです♪貴方だって同じ立場ならそうするのでは在りませんかね!違いますか?」
若君のこの言葉は田豫の胸に強く響いた。仰る通りであった。
けれども田豫は素直に応じる事が出来なかった。それは彼がこの若君の身はおろか、大事な友までを危険な目に晒す行いを断行したからである。
田豫が頷かず、ましてや被りも振らずにボォ~っと呆けているので、北斗ちゃんはさらに言葉を重ねた。
関羽は立会人としての役目を心得ており、全てを若君に委ねる様に二人のやり取りを冷静に眺めている。
「フフフッ…(*•̀ᴗ•́*)貴方は大義のために僕や友を巻き込んだ事を悔やんでいるのですね?でもそう考え自らを戒め、悔い改める事が出来るのは、貴方が生来、善なる心を大事にしている人だからですよ♪僕はそう思います!それにね…」
北斗ちゃんは田豫の清んだ瞳の中に優しい瞳を重ね合わせた。そして訴える様に言葉を添えた。
「…ε٩ (๑•̀ •́๑)۶з 今回の事は何も貴方が招いた事でも無いのですよ!表面的には貴方にしてやられた様に見えるけれど、実際には僕自身が招いた事なのです。だから貴方は全く気にする事は在りません♪」
北斗ちゃんはそう言い切った。田豫は不思議そうに反応を示した。
「それはいったいどういう事でしょうか?私の策が嵌まった。だから貴方はその身を拐われた。そうでは無いのですか?」
すると北斗ちゃんは少し自嘲気味に答える。
「ハハハッ…(๑‾᷅罒‾᷄๑)それなら少しは僕も貴方の事を恨む事が出来たでしょうに?でもね、違うんです!なぜなら今回の事は、全て僕の落ち度だと判ったのでね?これは特に悔し紛れに言うのじゃ無いのですよ。僕から網に飛び込んだ様なものです!それが事実なんですよ♪」
北斗ちゃんはそう言うと頭を掻いた。
田豫は訳が判らずにこの若者を見つめていた。
【次回】友のために




