合流
「えっ♪Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)」
北斗ちゃんがその偶然に驚いた瞬間、凪は嬉しそうに抱きついて来た。反射的に身体を預けられたものだから、北斗ちゃんも抱き留める以外に道は無かった。
彼女は頬を高揚させてすっかり懐いている。居心地が良いのか抱きついた腕を離さない。
「ちょ、ちょっと待って!ღ(°ᗜ°٥ღ)✧君は僕を知ってるのかい?」
北斗ちゃんはようやくそう言った。
何しろ彼は女性という者に全くといって免疫が無い。その彼の腕の中には今、とても美しい娘が居るのだ。
まぁ冷静に考えてみれば一方的に抱きつかれただけで、彼の腕にはまだ迷いがあり、正確に言えば抱きしめられているだけで、抱きしめてはいなかった。
それに相手はあの張飛将軍の生き別れた娘なのだ。将軍の娘さんなら、この男勝りな性格も妙に納得してしまう。そして憎めない愛嬌があった。
彼の呼動はだんだんと 激しく脈打つ。甚だ困った状況である。
すると娘は嬉しそうにこう言った。
「えっ?判らない!私よ♪私…(*^-゜)♪」
こう言われると男としては困り果てる。感違いでない限り、前に必ず会っているはずなのだ。
しかもいきなり抱きついてくるくらいだから、相当好かれていたはずである。そう考えた時に彼にはそんなにも絡みがあった女性に記憶は無かった。
けれどもこんなに嬉しそうにされたら「記憶に御座いません」とは言い難い。彼は困ったまま貝に成る。
額からは冷汗が出てきた。こうなるとさすがに相手も気づく。自分の存在が心に残っていない事を知る。
呆れた目で見られるか、ムッとされるか、男の心中はけして穏かとは言えまい。
北斗ちゃんも黙して語らない。こうした場合に女性は必要以上に期待しているものなのだろう。
はっきりとは言えないまでも、その期待に応えられないのなら、待つ以外にあるまい。失言は厳禁なのである。
彼はそう想い待った。すると凪は痺れを切らせたようにこう言い放つ。
「あっ!そっか!!随分とイメージが違うもん、判らなくても当然だわ♪✧(*,,ÒㅅÓ,,)✧私…昔、貴方に診て貰った事があるの!お兄ちゃんはキチンと説明してくれて優しかったわ♪私が洪水の後、疎開する時にも見送ってくれた。お母さんを大切にって言ってくれたわよね?どう?これで判った??」
凪は無邪気に笑い、円らな瞳で見つめている。
「あぁ!そうだ♪˚ (๑*´° ᗜ °๑)੭ ੈ✧何だ、君だったのかい?君の事なら良く覚えているよ!まだ小ちゃかったのに、擦り傷だらけだった。跡が残るか心配だったが、どれどれ…どうなったかな?」
北斗ちゃんは凪の腕をペロッと捲った。途端に彼女は「Σ((๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)☆キャ~」と言って、カウンターで張り手が飛んで来る。
「ペシッ!」と小気味良い音がして、北斗ちゃんは脳腺の震えを感じた。
「あっ!御免なさい…(٥^-゜٥)」
反射的に炸裂した結果、北斗ちゃんの頬は赤くなり、見るからに痛そうである。凪の方が却って恐縮したように慌てている。
「いやぁ~何ね!ღ(°ᗜ°٥ღ)✧老師の教えは必ず守る…それを曲げた僕が悪いのです。施術の前にはちゃんと説明しなきゃね♪」
彼はそう言って笑った。
「何ぃ~♪✧(*,,ÒㅅÓ,,)✧面白い人!でもやっぱり私のお兄ちゃんね♪昔とちっとも変わらない!でもそこが大好きなんだけどね♪」
凪は嬉しそうにそう告げた。そこに恥じらいは感じられなかった。心底そう思っているからだろう。
そして一切の迷いもない。好きなものは好きと言える真っすぐな情熱が感じられた。
北斗ちゃんは一連のやり取りから様々な事を学び、考えさせられる。
まず女の子は成長が早い。あんなにあどけなかった娘さんが、しばらく見ないうちにすっかり大人びている。
次に年頃の娘さんにお痛は禁物だ。ちょっとでも肌に触れようものなら、カウンター に注意である。
そしてその逆は有りらしい。彼女は積極的に抱きついて来る。そこに予告は無く、妥協も無い。
『何か対策を考えなければ…(٥ •ᗜ•)⁾⁾』
そう彼は想った。年がら年中、抱きつかれては困ったものである。
でもそんな事を言っている北斗ちゃんにだって変化はあった。彼は何だかんだと言っても、心中は嬉しかったのである。
それにそもそも彼の心が女性に向く事そのものがとても珍しい事であった。
『それにしても…(๑•́⌓•́).。oO』
彼は驚く。こんな偶然があるなんて想いもしなかったのだ。
今、目の前に居るこの娘さんが、あの擦り傷だらけの患者さんで、あの張飛将軍の娘さんでもあるのだ。
『この世の中…Oo。.(•́⌓•́๑)広いようで狭いな!』
彼はそう想わずに居られない。
潘濬や田穂には「偶然、遭遇したなら吝かでない。その時のために心に留めておくとしょう…』とは言ったものの、こうして本当に出逢うと"割合と言い出し難いものだ"と北斗ちゃんは感じていた。
それは彼が既に彼女にトキメキを感じ始めていたからかも知れなかった。
『さて…Σ(,,ºΔº,,*)どうしよう?』
本音を言えば未だ北斗ちゃんも心を決めかねている。けれども記憶が戻った以上、仲間が今頃自分を必死に探している事は彼も承知していたから必然的に答えは決まっていた。
「凪さん♪(•́⌓•́๑)✧有り難う♪お陰様で僕は記憶を取り戻せた。僕は使命を果たす途中なんです!事故で仲間とはぐれたらしい。直ぐに仲間を探さないといけません。せっかく出逢えたのに申し訳ないけど、僕は行かねばなりません!」
北斗ちゃんは思い切ってそう言った。
「歩いて?(٥^-゜٥)」
凪はすぐに反応する。
彼は反射的に「Σ(,,ºΔº,,*)へっ?」と答えた。確かに彼女の言う通りだった。
状況から鑑みて、ここまで歩いてきたのは間違いない。果たしてどのくらい歩いて来たのかさえ判らない以上、歩いて探すのは無謀と謂えた。
すると凪がポツリと呟く。それは魅力的な提案だった。
「(*^-゜)♡もし良かったら相乗りしません?この子、逞しいから二人乗せても大丈夫よ。それに貴方、身軽そうだし!私もどうせ行く宛の無い旅路だから、心配ないわ♪しばらく付き合ってあげてもいいわよ?まぁ貴方次第だけどね?」
彼女はクスクスと良く笑う。それにどうも先程から勝手が悪い。
ついつい彼女のペースに巻き込まれて、まるでその手の平の上で踊らされている気がした。けれども確かに凪の言う通りである。
今の北斗ちゃんにはとても魅力的な提案だった。それにこれでしばらく彼女と一緒に居る大義名分も立つ。
さらには上手く転べば、叔父貴と引き合わせる事も可能だろう。北斗ちゃんは、一応礼を欠かないように真摯に応える。
「確かにその通りですね!(٥ •ᗜ•)⁾⁾ うっかりしていました。有り難いお申し出です。是非お受けしたいと思いますが、本当に宜しいのですか?」
すると彼女は溜め息混りにこう答えた。
「堅い、堅い!(◍˃ᗜ˂◍)ノ⁾⁾✿もう少し大雑把に行きましょう♪大好きなお兄ちゃんの役に立ちたいの!それだけよ♪でも礼儀正しい殿方は私、好きよ!でっ?お兄ちゃんはどこに行きたいのかしら?」
凪は訊ねた。
そう言われて即答出来るなら苦労は無い。
「ღ(°ᗜ°٥ღ)✧ちょっとだけ考えたいので良いかな?」
北斗ちゃんは頼んだ。
「(*^-゜)うん♡構わないよ♪」
凪もそう言ってくれたので考える。もはや行く先を知っている費観ともはぐれ、既にキュッキュ君も張り付いていない。
これは面倒でも公安砦まで引き返すしか在るまい。その方が早いだろう。
まずはこの身の安全を伝える事が、現時点での最優先事項である。でもふと想う。
この娘は道が判るのだろうか。おそらく人の歩ける距離など高々知れている。
一番危険なのは同じ荊州であっても、ここが呉領だった場合だ。その時、不意に北斗ちゃんは想い出す。
長沙と武陵に股がる位置に湖があると聞いた事がある。そしてそのどこかに傅士仁の秘密基地がある筈なのである。
『あれれ?Σ(,,ºΔº,,*)もしかすると、これは瓢箪から駒なのかも?案外、近くまで来ているのかも知れない。それなら傅士仁と合流して、連絡して貰った方が早いし、また砦から往復する手間も省けるというもんだ!但し、見つけるのは難しいぞ♪何とか見つけて貰う手立ては無いものかな?』
北斗ちゃんは頭を捻る。
手始めに想いついたのは狼煙であるが、雨の後である。辺りはまだ湿っていて、着火を試みる事は難しそうだ。
それに国境は越えてないとは想うが、その付近であることも確かだろう。何れにしてもリスクは避けられないだろうが、条件が整わない限り、この案は諦めるしかない。
かといって他に良い服案もすぐには浮かばなかった。
『やむを得ないな…(٥´°⌓°)』
北斗ちゃんが公安砦に取って返す事に傾きかけた時である。ガサガサッと音がしたかと想うと、彼らは屈強な男達に、あっという間に囲まれてしまった。
北斗ちゃんはもちろん、凪もすぐに身構えるも多勢に無勢である。男達は徐々に囲みを縮めて来る。
ジリジリと接近しつつあった。二人は自然と背中合わせとなって、息を飲んだ
「いやぁ~すいませんな!ε=(´皿`*)驚かせちまって♪」
そう声を掛けて来たのは大男である。鬚もじゃな割には、色とりどりの鮮やかな装飾品を身に纏っている。
そいつが囲みの間から飛び出して来て、然も懐しそうな瞳を向けた。
北斗ちゃんもすぐに緊張から解き放たれて、凪に目配せする表情には満面の笑顔が垣間見えた。
「何だ!(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)♡傳士仁じゃないか?久し振りだな♪元気そうで安心したぞ!」
北斗ちゃんはそう言って走り出すと傅士仁に抱きつく。傅士仁もガッシリとそれを受け止めると、嬉しそうに笑った。
「坊ちゃん!⁽⁽ღ(´皿`*)無事で安心しましたぜ♪全く!大地が単身戻って来た時は驚きましたが、幸いにも素敵な卵を産みましてね♪事情が判ったんで、すぐに大地に若の臭いを嗅がせて、解き放ちました。儂らはそいつを慌てて追い掛けて来たのです!」
傅士仁は事情を察し、すぐに手を打った。それが功を奏したという訳である。彼は一連の情況を北斗ちゃんにも教えてくれた。
大地が産んだ卵とはあくまで比喩である。機転を効かせた費観の文がこの難局を救った。
「傅士仁の旦那♪(ღ´﹃`)そういう事ならおいらに服案がありますけど?」
一緒に文を読んだ張嶷はそう言った。
「うん?ε=(´皿`*)何だ、言ってみろ!」
「旦那が始めに考えた計画に戻すんですよ!ꉂꉂ(*´▽`)勿論、若君の臭いの付いたブツはお持ちなんでしょう?」
「あぁ…ꉂꉂ(*´皿`*)そうか!そうだよな♪助かったぞ!さすがは張嶷殿だ♪まぁ元々はこの儂の計画通りじゃがな!」
傅士仁も嬉しそうにそう同意した。
「「⁽⁽ღ(´皿`*)⁽⁽ღ(´▽`*)さっそくやろう♪」」
そういった経緯で今、彼らはここにいるのだ。やや遅れて列の中から飛び出して来た張嶷も北斗ちゃんと喜びを分かち合った。
「それはそうと、若!ꉂꉂ(´皿`*)あの娘っ子はどなたなんです?若も意外と隅に置けないですな!ご紹介下せぇ~♪」
傅士仁はそう言った。
「全く!( •̀_₍•́ )隅に置けないとはどういう事だ。まぁいい!ご紹介しよう。こちらは困っていた僕を助けて下すった凪殿だ。凪殿はこの荊州で育った御方で僕の昔の患者さんでもあるのだ!偶然の再会でな、僕を助けてくれたばかりか、これから送って下さると申し出てくれた直後だったのだ。だから努々疎かにしては成らん。良いね?」
「へぇ~そらぁ、申し訳ありませんでしたな、凪殿!⁽⁽ღ(´皿`*)儂は傅士仁、コイツは張疑♪そしてこいつらは心配ありません。儂の部下です。おい!お前ら、いい加減に包囲を解け♪若の恩人様だ。無碍には出来ん!先に戻ってろ♪」
「「「へ~い♪♪♪」」」
傅士仁の下知で包囲はすぐに解かれて、その場には四人と一匹だけになった。
いつの間にか上空には、大地が翼を広げてゆったりと飛んでいる。
凪はペコリとお辞儀して挨拶に及んだ。
「お世話になります♪(*^-゜)♡凪と申します。お兄ちゃんとはぐれたお仲間さんですね?良かったぁ!これで安心しました♪」
彼女は安堵の溜め息を漏らした。
「へっ?=͟͟͞͞(´皿`٥)お兄ちゃん!?」
傳士仁はどこから出ているのか判らない擬音を発した。
すると張嶷がポツリと呟く。
「あれ?⁽⁽(ღ´﹃`)凪さんと言えば、張飛将軍のお嬢さんじゃないですか??こりゃあ参ったな!"転んでもただでは起きない"っすね!若君がもう見つけちゃいましたか♪さすがです!」
「なぬ?Σ(´皿`٥)翼徳殿の娘さん!あのめんこいめんこい娘っ子か?こりゃあ、絶世の美女に育ったもんだのぅ~♪張将軍も鼻が高い!あぁ♪それでお兄ちゃんですか?若もこの娘っ子をよく抱いてあやしていましたから…」
傅士仁は納得したようにそう述べた。
「何!?ꉂꉂ(°ᗜ°٥)僕が彼女をあやしていた?あぁ…そう言えば!」
北斗ちゃんはすっかり忘れていたが、荊州に居た頃に赤子を抱いた記憶はあった。けれどもそれが張飛将軍の娘である事は知らなかったし、今の今まですっかり忘れていたのである。
それにしても張嶷の一言で、事はいきなり公になってしまった。おそらく趙雲から聞いたのだろう。
こうなってくると次のリアクションは想像がつく。北斗ちゃんは冷や汗を掻きながら、凪を見つめた。
ところが凪の反応は違う方面に及ぶ。
「お兄ちゃんが私をあやす?(٥^-゜٥)どういう事ですか!いったいこの人は何者なのです?」
それを聞いていた北斗ちゃんもドキリとする。
凪はざっくばらんで単刀直入である。如何にもあの張飛の血を引く者であった。
すると傅士仁が単刀直入にそれに答える。よくよく考えてみるに張飛は燕人であり、傳士仁には匈奴の血が流れている。
北の民族はどうやら短絡的な傾向にあるようだ。正直者で後先の事を考えない嫌いがある。北斗ちゃんは慌てるが時すでに遅かった。
「何って?ꉂꉂ(´皿`*)そらぁ我らが御主君、劉禅君です♪この荊州の責任者であり、民の恩人。そして劉備様のお世継ぎ、蜀の太子殿ですよ♪」
傅士仁は堂々とそう言い切った。
それを聞いた凪はかなりショックを受けたようである。おもむろに振り返り北斗ちゃんを見つめた。
「あぁ…(٥^-゜٥)それで若とか若君とかって呼んでたんですね?」
凪はようやく納得がいった様に頷く。
すると察する力を持ち合わせた張嶷が、すかさず機転を効かす様に口を挟んだ。
「凪さん?ღ(´▽`٥)」
「(*^-゜*)" はい、何でしょう?」
突然、張嶷に声を掛けられた凪は、それでも直ぐ様、反応した。
「ꉂꉂღ(*´▽`٥)若がお医者様である事も確かです。実際、この荊州では三本の指に入ります。そしてその調子じゃあ、若は恐らく董斗星と名乗られたのでしょうな!でもそれもある意味、真の事なのです♪医者としては最早、そちらの通り名の方が有名でしょうからな!」
張嶷は涼しげな瞳でそう述べた。
若君の傍にはその時々に応じて、こうした役回りを自然と担える者たちが存在する。
その代表的な例が趙雲や馬良であるが、時にそれが費観や費禕であったり、劉巴だったりする。
けれども彼らも元々そんな機微を心得ていた訳ではない。例えば劉巴などは過去に何度もその力を発揮して若君と潘濬の間を円滑に取り持っている。
けれども彼もその辺りは彼の師父である許靖から学んだ事なのである。そしてその潘濬でさえも劉巴の影響を受けてその辺りの機微が養われつつある。
人はその素養がある無しで判断する無かれ。経験と学び取る姿勢で幾らでも変わる事が出来るのである。
北斗ちゃんは感心した様に、感謝の眼差しで張嶷を見つめた。そして凪もその気持ちを直ぐに察する事が出来た。
「(*^-゜*)♡有り難う張嶷さん♪」
凪も感謝を表す。彼女も気づいたのだ。
若君が名乗れなかった理由がである。
張嶷は照れた様に頭を擦る。そして付け加えた。
「ღ(´▽`*)いぇいぇ…大した事では在りません。若君は信頼に足る御方です♪それをお伝えしたかっただけです!却って余計な事だったかも知れませんね♪」
そう恐縮そうにそう応える張嶷に凪も応える。
「いいえ…(*^-゜*)" とても感銘を受けましたわ♪傅士仁さん、張嶷さん、貴殿方を通じて若様の人と形がとても伝わって来ます。父も立派な方だと良いのになぁと感じてしまいますね!」
凪はそう言うと若君とその仲間二人を眺めた。すると北斗ちゃんはようやく口を開く。
「(•́⌓•́๑)✧凪さん♪」
「何です?(*^-゜*)" 若君♪」
「(๐•̆ ᗜ •̆๐)何れ君が覚悟を決めたら逢う事になるだろうから、自分の眼でしっかりと確かめると良い!僕は翼徳の事を叔父貴と呼んで昔から懐いている。人である以上は長所も短所も兼ね備えているのは当たり前の事だ。僕から敢えて言うとするなら、互いに想いの丈を正直に相手にぶつけてみる事だろうね♪僕に言える事はそれだけだ!」
若君の言葉を凪も素直に聞いていた。そして彼の言葉ならば信じられると感じていた。
そして若君が敢えて名乗らなかった真意も理解したのである。"急かず、ゆっくりと考えれば良いのだ"とこの時に凪は感じていた。
だからその気持ちがそのまま言葉に乗る。
「皆さん、有り難う♪心の整理がついたら、そうします…(*^-゜*)♡」
凪は安心した様にそう告げた。皆、そんな凪の事を微笑ましく眺めている。
「でっ?どうする!(´⸝⸝• •⸝⸝)੭⁾⁾ 僕らと一緒に来るかい?」
北斗ちゃんがそう声を掛けると、「えぇ…勿論♪(◍˃ᗜ˂◍)ノ⁾⁾✿」と凪は答えた。
【次回】海軍総督府




