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鷹に導かれし者たち

「(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ何かワクワクするねぇ♪」


朝から北斗ちゃんはノリノリである。昨日は劉巴から河川工事が予定通り順調に推移している旨の報告が在り、東呉方面も先頃の小競り合い以降は比較的安定しているとの報告を受けていたため、ようやく重い腰を上げる運びとなった。


父・劉備とも和解が成り、手が掛からなくなったのも幸いした。彼はこれからお忍びで呉との境界線上にある湖に(おもむ)くのである。


その理由は彼の目の前に居る。


そいつは常に首を(せわ)しなく動かし、(とぼ)けた表情でこちらをチラリチラリと見つめてくる。そして時折、バサバサバサっと翼をはためかせ、「キュッキュ!」と鳴くのである。


そう彼が一度は忌み嫌い、手放した鷹の大地であった。大地という立派な名前が有りながら、若君が「キュッキュ君」と呼んでいたため、今も(なお)、そう呼ばなければ反応すらしない困った子だ。


元の主人の許に帰っていたコイツがなぜ今、ここに居るのかといえば、お察しの通り、主人である傅士仁に使者として(つか)わされたからであった。


「✧(•́⌓•́๑)何で今さらコイツ(なん)かな?喧嘩売ってんの!」


当初はそう(うそぶ)いた北斗ちゃんであったが、誰も知らない秘密の場所に彼らを導くためには、大地が必要だとの説明を受けて、渋々納得した次第である。


それだけ傅士仁の本拠地は見つかる事の出来ない重要拠点なのだ。彼らをそこに導くのがキュッキュ君の任務であった。


いつもの事だが、彼が出掛ける時の留守居役は安定して伊籍である。それに今回は何かあれば劉備も居るし、法正、張飛と顔触れが豪華である。


まぁ戦略的に遵守が定着して来た関羽と馬良が居れば、最早安心ではあるのだが…。


「ꉂꉂ(,,ºΔº,,*)今回はいつもの面子(メンツ)に加えて、途中、費観と張嶷が加わる事になっている。周倉、君も来るんだろ?」


北斗ちゃんは尋ねる。


「へぇ~(* ^ิ౪^ิ)ლですが儂はチョクチョク行っとりますから、現地で合流します。傅士仁の旦那に注文を受けたもんを納めに行くついでですがね?」


「そうだったな!Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)では早目に来いよ?」


「勿論でさぁ~(ლ* ^ิ౪^ิ)儂も愉しみですぜ!」


北斗ちゃんと周倉はニマリと微笑む。


潘濬はその怪しいやり取りに途端に嫌な予感に(さいな)まれる。余り免疫の無い田穂は耳聡(みみざと)く聞いてワクワクして来る。


『(ღ`⌓´*).。oO いったい何が待ち受けているんだろう…』てなもんである。


「後、蔣琬!✧(๐•̆ࡇ •̆ ๐)君は今日から趙雲の下に着いてもらう。南部は本来的に鞏志の穴を張嶷を大抜擢して治めさせて来た。趙雲と二人が居れば安心だが、君を試したい。言い方は悪いかもしれない。けど皆が通って来た道だ。やるかね?」


「えぇ…(๑˃̵ᴗ˂̵)✧勿論!お任せ下さい。義弟からも期待されてますし、何より早くもお役目をいただける事は有り難い事です。力を尽します♪」


「うん♪頼むね!(´°ᗜ°)✧後、桓鮮!」


「へい!૮₍ - ⤙ - ₎ა何でしょ?」


「✧(๐•̆ ᗜ •̆๐)君は馬良殿に力を貸してやってくれ!費禕から頼まれてる件だ。そろそろ何とかしたい♪」


「૮₍´˶ᵔェᵔ˶`₎აへい、聞いとります!長沙の件ですな?」


「そうだ!⁽⁽(•́⌓•́๑)頼むね?」


「お任せあれ!૮₍˶ᵔ ᵕ ᵔ˶₎ა微力を尽しましょう♪」


「孟起殿!⁽⁽ღ( •̀ ᗜ •́ *)」


「ハッ!(〃´•̀ з•́)✧馬超ここに♪」


「貴方は北だ!(ღ • ▽ • ๑ )三千の兵を与える。皆、僕と廖化が手塩にかけて鍛えた精鋭だ。本来は僕の近衛だが、どうせしばらく実戦は無い。田穂の許可も得ているから、当面、君の揮下に入れる事にする。任務は秦縁殿を手伝う事だ。君の力を貸してもらおう。リハビリにも成る事だしな?」


「はぁ~(〃´•̀ з•́)=3 それは構いませんが、何をやれば宜しいのかな?」


馬超は驚きながら尋ねる。彼の頭の中では例の件だと勘は働く。


けれどもいつの間にここまで手が廻ったのかは判らない。そしてどこまで知っての協力なのかも見当がつかなかった。


その驚きが発した 疑問で在ろう。


「うん♪(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈやってもらう事はここに書いてある。期間は気にしなくて良い。兵糧も装備も全て秦縁殿が整えて下さる。君も含めて皆、バラバラに発たせる。集合地点で合流すれば、後の段取りは彼がつけてくれる筈だ。じゃあ頼んだよ♪」


北斗ちゃんは書簡と兵符を馬超に与えた。


「ハッ!(〃´•̀ з•́)お受けします…ですが若は承知の上なのですな?」


馬超は念を押す。


すると北斗ちゃんはニコやかに笑った。


「うん♪(๑•́⌓•́)おおまかには聞いている。否…本当の事を言うとね、僕にはほぼ100%察しがついてしまった。けれどね、これは極秘作戦だから箝口令(かんこうれい)を敷く。秦縁殿のたっての頼みだから、協力したい。それだけだ!」


するとここで関羽が補足する。


「皆、聞いてくれ!(*`艸´)儂は若から相談を受けている。大旨、承知の上だ。だから皆は若を信じて各々の責任を果たして欲しい。これで宜しいですな?我が君!」


「あぁ…(◍′◡‵◍)良きに計らえ!ひとつ釘を差しておくが、この事はけして口外するな。太子を信じよ♪以上だ!」


劉備はキツく念押しした。王と太子が承知の上だと判った以上、皆、頷くほかに無かった。


馬超も改めて、「(〃´•̀ з•́)拝命致します♪」と誓約した。


「(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)じゃあ、これで解散♪皆、頼むね!」


北斗ちゃんはそう宣言すると閉会した。




「行け!(๑*´° ᗜ °๑)੭ ੈ✧キュッキュ君♪」


北斗ちゃんは鷹の大地を放つ。


そもそも費観や張嶷と合流するまでは特に放つ必要も無いのだが、散々付き合って来た北斗ちゃんは、コイツの習性が判っているので全く気にしていない。


大地は常に北斗ちゃんの真上に存在し、追尾してくるのだ。下手に放たぬとずっと肩の上から離れないので却って鬱陶(うっとう)しいのである。


「あれ?(ღ`⌓´٥)⁾⁾ そういえば今回、弎坐(さんざ)はどうしたんです?」


ふと気づいた田穂が尋ねた。


「うん?あぁ…( ๑˙﹃˙๑)✧今回はお留守番だ!弎坐も今やこの荊州の医官長だからね♪それに成都から派遣された医師団も一目置く存在だ。彼のお陰で健康診断の予定も大幅に短縮されたんだから当然さ!お師匠様も彼を信頼している程だからね♪それに…」


「(ღ`⌓´٥)⁾⁾ それに…?」


北斗ちゃんはニヤリと微笑む。そして答えた。


「(⁎⁍̴̀﹃⁍̴́⁎)弎坐にはやってもらう事が二つある。ひとつは田穂、君にも判るだろう?」


その口調は妙に意味深で含みが在った。


「そうですな…(*`ᗜ´٥)੭ ੈあっ!判りましたぞ♪まさかとは想いますが、若!あんた、例のアレを預けたのですな♪しかし大丈夫なんすか?あっしは些か心配ですが…」


田穂は驚く。


「大丈夫さ!Σ(,,ºΔº,,*)後、ここは身内だけだからアレは無しなっ♪虜翻(ぐほん)殿は医者であり、毒物にも造詣(ぞうけい)が深い。弎坐や華佗先生と、この際、親睦を深めれば互いの為にもなり、何か役立ちたいと望んでいる彼の為にも成るだろう。そう想ったのさ!」


「(ꐦ* •" ຼ •)⁾⁾ 確かにそれは一理ありますな♪賛同致します!」


潘濬は既に信頼を置いているから、すぐに同意を示した。


「まぁ…(〃`⌓´٥)=3 潘濬殿がそう言うなら、あっしも異存ありませんがね。でっ!もう一つは何々です?」


田穂は先を(うなが)す。


「うん!(๑>؂•̀๑)" それは無論、決まっている。医者のやる事は治療は勿論、予防も必要だろう?」


北斗ちゃんはそう(のたま)う。そしてニヤリとほくそ笑む。


二人は突如、青ざめる。


「Σ(٥`⌓´ღ٥)若、あんたまさかこの後に及んで、健康診断をやるおつもりですかい?まじで??」


「うん♪Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)そのまじさ!だって皆、その為にわざわざ荊州くんだりまで来た筈だろう?その予定を履行するのみさ!何が悪いんだ?」


北斗ちゃんはあっさりとそう告げた。


「いゃ…Σ(ღ`⌓´٥)しかしあれは元々、擬態(フェイク)だったんすよね?少なくともあっしはそう聞いてますが…」


「確かに…Σ(ღ• ຼ"•ꐦ)強行して大丈夫なんでしょうか?」


貴真面目な潘濬も異議を唱える。ところが北斗ちゃんは涼しい顔で先を続けた。


「馬鹿だねぇ…(๑•́⌓•́)父上も法正もいい歳だろうに?親孝行の僕としてはこれからも末長く長生きして貰いたいのさ!これぞ正に"石橋を叩いて渡る"ってな寸法さ♪医者の心得としては悪く無かろう?」


北斗ちゃんは切々と説く。二人は開いた口が(ふさ)がらない。


呆けた顔で若君を見ている。そんな二人を尻目に北斗ちゃんはさらに饒舌となる。


「✧(•́⌓•́๑)それに江陵には今、中華随一と言われる御三方が揃ってるんだぜ?神医・華佗老師、その弟子・弎坐医官長、そして解毒の権威・虞翻殿、こんな機会は二度と在るまい。二人も後日、さぞや僕に感謝する事だろうよ!」


そう言って笑った。二人は益々青ざめる。


ところが北斗ちゃんはニンマリ笑って得意満面であった。




「このぅ~Σ(◍ ºΔº◍٥)公嗣の奴ぅ~」


劉備はその頃、さっそく現われた三人の医師によって連れ去られ、否応無く検診に臨んでいた。


法正もとんだとばっちりを受けたものである。その目には微かに涙が滲んでいた。


こうして北斗ちゃんの(ささや)かな意趣返しは見事に填まったのだった。




鷹は何処(どこ)吹く風と謂わんばかりに揺蕩(たゆた)う雲を背景に、広く無限に続く空に舞う。


そして時折、道行く一行に合わせる様に旋回して、追いつくのを待ってくれる。そんな仕草が可愛らしい。


まぁ生憎(あいにく)とその(おもんばか)りが届いているかはまた別の話である。


「ꉂꉂ(•́⌓•́๑)そろそろ武州に入るねぇ♪劉巴や鞏志は元気にしてるかな?」


北斗ちゃんは呟く。


「✧(• ຼ"•ꐦ)若、気になるなら少し立ち寄られては?」


「(๑ • o•๑)=3 否…やめとこう。順調に推移してる様だからね!まずは目的を果たそう。傅士仁も随分と待たせている。それに帰り道に寄っても遅くない。僕は彼らを信頼して任せてるんだ!まるで心配などしていない♪」


「(ღ`ェ´*)⁾⁾ 若の信頼は彼らにも十分に届いてますからな!鞏志さんなど当初は反乱の角で罰せられる筈だったのでしょう?それを若が許し抜擢したとか?そりゃあ頑張りますわな?」


「Σ(,,ºΔº,,*)アハッ♪参ったな…」


北斗ちゃんはいつに無く罰が悪そうにポリポリと頬を掻く。失敗した過去の経験を思い出したからで在った。


「(ღ`⌓´٥)⁾⁾ ??」


田穂はもちろん聞き(かじ)りで放った一言だった訳でよく判ってはいない。だから何が参ったのか判らなかった。


すると北斗ちゃんはボソッと呟く。


「✧(๐•̆ࡇ •̆ ๐)…人は直接、話を聞いてみなければ判らぬものだ。だから僕は過去の反省を生かして対話を重んじている!最近では、虞翻殿の事にそれが活かされた。人は活かしてやれば応えてくれるものだ。僕はそう想っている。それで裏切られても後悔はしない。自分の決断だからな♪自分で背負(しょ)うさ!」


思い込みに依る決めつけや誤解などは人である以上、誰しも起こし得る事なのである。けれども対話をする事でその殆どは穏便に解消する事が出来るのだ。


北斗ちゃんはそう述べたのである。


「✧(• ຼ"•ꐦ)そうですな!かくいう傅士仁殿もそのおひとりです。そして魏延殿を取りなしたのもそういう事なのでしょう…」


潘濬はいち早く若君の気持ちを察し、寄り添う。


「(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈうん♪そうだよ!でも間違って無かったろう?人は信じる事から始めないとね♪心を運べばきっと応えてくれる。何もせずに何かを期待するのは間違いだ。まずは自分が何が出来るのかを考え、行動する事が大事なんだろうね♪」


北斗ちゃんはそう言って笑った。田穂はようやくその意味を悟った。


かくいう自分も信頼されて抜擢されたひとりなのである。あの頃の事を想えば、今の自分をいったい誰が想像出来たで在ろうか。


『(*`⌓´*)…』


田穂は改めて若君の懐の広さを知った。そして過去の失敗は後悔するに(とど)めず、次に活かしてこそ、その実を結ぶのだという事を胸に深く刻んだのである。


「(*`ᗜ´٥)੭ ੈそうですな!人の(つな)がりって素敵なものですな♪」


田穂は自然とそう口にした。


「(ꐦ* •" ຼ •)⁾⁾ その通り♪奥深いものです!」


潘濬も同意する。


「( ๑˙﹃˙๑)✧だよなぁ♪だから出会いって面白いよね!劉巴や鞏志が居なければ、まだ僕は今の目的を見出だしていなかったかも知れないんだ♪それは君達も例外じゃない。潘濬や田穂も僕が大事を成すために欠かせない仲間だかんね!そしてそれは他の者たちにも言える事さ♪傅士仁もそうだ!だから急がないとね?」


「「✧(• ຼ"•ꐦ)✧(`⌓´ღ*)御意!!」」


一期一会に常に直向(ひたむ)きに 向き合って来た若君だからこそ言える言葉であった。二人ともそれが判っているから胸が熱くなった。


これからもこの若君のために力を尽くそうと心に秘めたのである。三人は再び心をひとつにして先を急いだ。




大地は緩やかな風に乗りながら時折、羽を休める。そして再び羽ばたき新たな風に乗るのである。


「(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ少し馬に息つぎをさせてやろう。あの橋の(たもと)でしばらく休息だ!水も草もあるからな♪」


北斗ちゃんは二人に声を掛けて、休息を指示する。馬も然る事ながら、人の方も乗り詰めだから当然疲労を感じる頃であった。


三人は小高い丘に馬を放して自由にさせてやり、草原に寝転がる。


やがて田穂は皆の水差しを集め川に水を汲みに行き、潘濬は懐に仕舞い込んでいた団子を取り出して皆に振る舞う。


「(´°ᗜ°)✧なんだ!潘濬も団子を持って来たのか?串団子だね♪さすがだな!君は僕の好物を良く知ってるね♪実は僕も持って来たんだ。僕のは凝ってるぜ♪(ヨモギ)餅だからな!これも皆で分けよう♪」


北斗ちゃんはそう言うと皆に差し出す。すると田穂も懐から竹の皮を取り出し包みを開けた。


「(ღ`⌓´٥)⁾⁾ あっしは猪の干し肉でさぁ♪」


「(❛ ڡ ❛´๑)ほぉ~さすがは田穂♪甘味には塩味だとは気が効くじゃないか?少し腹拵(はらごしら)えするとしよう♪」


三人は持ち寄った物を進んで交換し合う。旅の鉄則である。すると北斗ちゃんは指を口に持って行くと「ピュイ♪」と吹く。


するとそれに合わせる様に大地が降りてきて、バサバサっと羽を(たた)みながら、北斗ちゃんの肩に留まった。


「Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)キュッキュ君も御苦労様♪君のはこれだ!もうひと踏ん張り宜しくね♪」


北斗ちゃんはそう言うと鶏肉を放り投げ、与えた。大地は直ぐに飛びつく。


そして文字通り「キュッキュッ」言いながら、大地は旨そうに鶏に舌鼓を打っている。


「ꉂꉂ(`ㅂ´ღ*)さすが若は用意がいいですな!あっしは本人が適当に狩りをして食うのかと想ってました♪」


「Σ(,,ºΔº,,*)気ままに自由行動されたら困るからな♪傅士仁の要請に従ったのみさ!」


「(ꐦ* •" ຼ •)⁾⁾ 左様!さすがは傅士仁殿♪極めの細かい配慮です!」


潘濬も感心している。


「(•́⌓•́๑)✧まぁ旅は道連れだかんね♪人間様だけ役得という訳にもいくまい!」


三人と一羽はのんびり腹を満たしながら休息する。自然と話しは弾んで和やかな雰囲気となった。


するとちょうどその時に橋の上からカッポカッポと(ひずめ)の音がして「ヒヒィ~ン」という馬の(いなな)きと共に声高に叫ぶ声がする。


三人は一斉に視線を合わせ、上を見上げた。


「おゃ!⁽⁽ღ(*°᷄д°᷅*ꐦ)そこに居るのは坊ちゃんじゃねぇすか?」


そう叫んだのは張飛であった。彼はちょうど武陵からの帰り道だったのである。


「Σ(,,ºΔº,,*)何だ!叔父貴♪いったいどうしたんです?」


北斗ちゃんも驚く。張飛は直ぐに橋を渡り切って、馬から跳び降りると、手綱を引いて降りて来た。


「✧(• ຼ"•ꐦ)ひとまず水をどうぞ♪」


潘濬は水差しを渡す。


「(ꐦ*°᷄д°᷅*)おぅ♪こりゃあすまないな!」


張飛は礼を言うと遠慮無く、ゴクゴクと飲み干す。余程、喉が渇いていたらしい。


「(ღ`⌓´*)⁾⁾ 干し肉もどうぞ♪」


田穂も進んで食い物を渡す。


「(ꐦ*°᷄д°᷅*)おぅ♪至れり尽くせりだねぇ♪こりゃあすまん!」


張飛はそれも遠慮無く口に放り込む。腹も減っていた様である。


「(๐•̆ ᗜ •̆๐)ほれ!これも食え♪」


北斗ちゃんも団子を渡してやる。


「(ღ*°᷄д°᷅٥ꐦ)⁾⁾ こりゃあ坊ちゃんもすいやせん♪恩にきますぜ!」


張飛は団子もガツガツと食う。


そしてようやく腹が満たされると、口を開いた。


「(ღ*°᷄д°᷅٥ꐦ)✧ところで坊ちゃんはどちらに行きなさる?お供二人で大丈夫なのか?」


張飛の質問に北斗ちゃんは簡単に事情を説明する。彼は相槌を打ちながら耳を傾けた。


「(ღ*°᷄д°᷅٥ꐦ)⁾⁾ ふんふん…傅士仁の奴の成果を確認に行くのか?衛尉が付いているから大丈夫♪まぁそれなら安心ですが…」


張飛はようやく納得するものの、彼の感覚では太子がお供二人だけで行動するなど異例中の異例だから、心配は妥当で在ろう。


一方の北斗ちゃんにとっては至っていつも通りなのだから、まるで意に介していないが、普段を知らない張飛にとっては不思議極まり無くとも仕方無かった。


「(٥ •'ー'•)心配するな!爺ぃ~も承知の上だし、僕は子龍から免許皆伝を与えられる程の腕前だ♪自分の身は自分で守れる!」


北斗ちゃんがそう説明して今度こそ張飛も納得した様である。おもむろに頷き、安心した様であった。


そこで今度は僕の番と、北斗ちゃんは返す刀で問い質す。すると張飛は端と気づいた様に昔話を語り出したのである。

【次回】思いやる心

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