執念深い男
歩隲が去り、呂蒙に声を掛けられた三人の男達は口々に「えぇ…勿論!」と言った。呂蒙は満足そうにコクりと頷くと、おもむろに口を開いた。
「(* •'ᗜ'•)੭ ੈお前達をここにわざわざ集めたのは他でも無い。歩隲の語る事実を、飾る事なくそのまま聞かせるためよ。だがそれだけでは無い。それを受けて今後の我々の方針を決めるためだった…」
呂蒙の言葉は穏やかで在りながら、その中にも静かなる決意が感じられた。皆もその雰囲気を如実に感じており、自然とその意識は呂蒙に向かう。
呂蒙はそんな皆の意識に満足し先を続けた。
「(٥ •'ᗜ'•)੭ ੈお前達も承知の通り、私は復興後の方針をどうするか既に我が君には提起した。そして先の朝政の場で我が君は富国強兵を挙国一致の目標に掲げた。だから何を今更と想うかも知れぬが、陸遜の配下が先に解放された事は皆承知の通りである…」
彼はそこまで一気に捲し立てると、一旦言葉を切って皆を見渡しながら言葉を継ぐ。ここからが核心である。
「(٥ •'ᗜ'•)✧その報告から私は早急な対応に迫られた。何しろあの歩隲が太守の身で在りながら、間諜の真似事をしたという。それもどうやら劉禅君という得体の知れない若者の真実を知る事がその無謀な振る舞いを突き動かしたというのだ。そしてそれにしては事後報告に及ばない意図も掴みかねた…」
「…(٥ •'ᗜ'•)⁾⁾ そこに私は危うさを視たのだ。だから本日の召集と相成った訳だ。今さら我が君の方針を覆す事は適わぬ。だが敢えて皆に忌憚の無い意見を求めたい。皆それぞれに言い分も在ろうから、遠慮なく述べてくれ!以上だ!」
呂蒙の言葉の中には、今さら覆らぬという苦味が感じられたから、皆は同情を示した。けれども敢えてそこに深く抉る様なひと刺しを突く者が居た。
虞翻であった。
「(* - ∀ - ٥)੭ ੈ判っておいでに為る?ならば敢えて聴く意図が判りませぬな。本末転倒で在りましょう!」
「コラッ!(ꐦ•"ᗜ•٥)੭ ੈ黙らぬか、失礼だぞ!」
想わず陸遜が間に入る。
けれども虞翻は「(-∀- 。)ふん!」と言って被りを振り、聞く耳を持たない。そして自制を促す陸遜の言葉に呂蒙も待ったを掛けた。
「あぁ…(* •'ᗜ'•)੭ ੈ伯言、構わぬ!言わせよ。其奴は長らく動けず、鬱憤が溜っておろう。実をいうとな、ここに集めた者は、近年荊州に於いて蜀の勢力と関わりのあった者達なのだ。つまり、ここに居る者を除けば深い蟠りを持つ者は居ない事になる…」
そう言われて皆互いの顔を見合わせる。
「(ღ •'ᗜ'•٥)皆、挙国一致の旗の許、長らく復興に携わってもらっていたから、大なり小なり鬱積は溜まっている筈だ。けれども我々はようやく復興した直後であり、国としての体力がついた訳ではない。体力をつけるための富国強兵なのだからな!」
皆もそれは承知している。承知してはいるのだが、それぞれの身に立つと、実はその想いには多少なりとも温度差が在った。呂蒙はそこにメスを入れる。
「(٥ •'ᗜ'•)੭ ੈ我が君の決断を迫ったのは誰あろうこの私だ。だから方針は覆える事は無いし、覆す気も無い。だからそう申した。丞相の顧雍殿もこの方針を支持なさっておいでになる。つまりだ!我が君を始め、文武百官の頂点に立つ我らの決定は揺るがぬ事になる。ではなぜ敢えて意見を求めるかというとだな、対蜀方針を我らで一にするためである!」
皆ようやく呂蒙の意図が判り、深々と頷き合う。呂蒙はそれを確認する様に皆に問う。
「(٥ •'ᗜ'•)✧皆、今までの経偉に加え、先程、聴いてもらった歩隲の経験談も含め、それぞれに想うところがある筈だ。だから敢えて訊ねたのだ。それを私は今、ここで聞いておきたい。それだけだ!」
呂蒙の心中が判った今、誰も反対する者など無かった。いの一番にそれを支持したのは彼の股肱の臣である陸遜であった。
「(ꐦ•"_•٥)੭ ੈ判りました、やりましょう♪互いの腹の内が判っている方が良いというのは自明の理です。では私から!」
陸遜はそう言うと自らの考えを披露した。皆、頷きながら、その一言一句を咀嚼している。
そして呂蒙もその考察から導き出された結論に満足していた。一言で言うならば、自壊する未熟さを引き出すには放置あるのみという事である。
呂蒙も若さゆえの勇み足と捉える根拠については一定の理解を示した。けれども何かそこに足りぬ物があるようにも感じていた。
そしてそれは恐らく劉禅君という人物の持って生まれた性格に起因するものではなかろうかと捉えていたのである。
「判った!(ღ •'ᗜ'•*)⁾⁾ 御主は我が君の方針に異存は無いのだな。恐らくお前の言う事は一理ある。お前はその方針の許に今後もこの私に尽してくれ。良いな?」
呂蒙の言葉に陸遜はすぐに反応を示し、支持を表明した。
「大都督の思うままに…⁽⁽(•"ᗜ•ꐦ)」
呂蒙はコクりと頷くとおもむろに周りを眺め、視線を運ぶ。すると今度は、甘寧が口を開いた。
「(꒰*Φ艸҂*)੭ ੈ大都督、儂は戦場での機転は効くが、机上論ではからっきし駄目じゃ!矛や槍、弓を持たせれば天下無双だが、元々考えるのは好かん。それは各々方のお役目で御座ろう。儂は我が君や大都督を支持する。それで特に不満は無い…」
「…(꒰*Φ艸҂*)⁾⁾ だから気が変わって儂を用いたい時には遠慮無く声を掛けて下されよ!儂は命令一下、いつでも戦う所存です。それで宜しかろう。武将とは元々そういう者ですからな!」
甘寧の言葉は単刀直入であり、難しい説明はいらなかった。武士は筆を持たず。その腕と背中で語るべし。彼はそう言っているのである。
呂蒙は喜んで手を叩き、「ꉂꉂ( •'ᗜ'•*)さすがは将軍。その御言葉、喜んでお受け致す。将軍には私の許で引き続きこの江夏郡の防衛をお頼み申す!」そう言って大袈裟に体を折り、頭を下げた。
「ꉂꉂ(꒰Φ艸 ҂ *)判っておるわ!大都督は遠慮無くその辣腕を奮って下され♪」
老将はそう言うと満面の笑みを浮かべた。
それを受けて必然的に皆の視線は虞翻に集まる。慮翻は静かに目を閉じて耳を傾けていたが、自分の番と判るとおもむろに目を開いて「ふん!つまらぬ…✧(-∀-҂。)」とほざいた。
「お、お前まだ言うか?(ꐦ•"_₍•٥)੭ ੈ大都督に無礼な態度は許さぬぞ!」
陸遜は飼い犬に手を咬まれたぐらいの勢いで、慮翻を嗜める。けれども一度その手を離れた男は、既にその制御から完全に脱け出ていた。
「⁽⁽ღ(-∀-҂。)結局は結果が判った上での戯れでは無いか。悪いがこの儂はそんな遊びに付き合う気は無い。大都督、貴方が言い出しっぺだ。貴方の考察とやらをまず聞こうではないか。その上でもし気が向いたら、後程この儂の考えとやらを話してやる。儂は理に適った事を言っておろうが?参集に応じた以上、貴方はその考え方を我らにお示しになる責任が在りますぞ!それでこその一蓮託生というもので御座る!」
皆、一斉に慮翻を睨みつける。直ぐにその場は一触即発の雰囲気に満ちた。
けれどもその刹那の間隙を突いて、大きな笑い声が谺する。呂蒙であった。彼は涙を流しながら然も愉しげにまだ笑いが止まらない。
「くっ!:;((ღ-∀-҂٥ ))));: 何が可笑しい。大都督でも許しませんぞ!」
慮翻は想わず食って懸かる。まさに呂蒙の思う壺であった。
「そうだな!(ღ •'ᗜ'•*)お前の言う通りだよ、仲翔♪」
呂蒙は少しでも場を和まそうと、わざわざ字で呼んだ。慮翻も一度振り上げた刀を降ろせず、困ったような顔をする。呂蒙はそれを見てとると、すぐに話し続けた。
「ꉂꉂღ( •'ᗜ' • *)お説ごもっともだな!実をいうとな、仲翔の言葉にも一理あるのだ。こいつはな、皆が漁夫の利を得ようとお見合いしているのが気に食わんのさ♪仲翔、そうで在ろうが?」
呂蒙は虞翻の真意を代弁する様に、彼の気持ちに寄り添う。虞翻はそんな呂蒙の出方を尚も推し測る様に見つめている。
「(* •'ᗜ'•)੭ ੈ魏は蜀と同盟を結び、我ら呉が疎外感を味わい、孤立するのを愉しんでいる。それに奴等からしてみれば、いつでも倒せる者と組み、少し面倒な奴を先に潰せれば大いに結講だ。そして蜀だが、あの劉禅君という若君はなかなか面白いぞ!あの坊主はまだ底を見せていない。そして悔れない。上手く坊ちゃんの仮面を被り、その実は計算しつくされた手法で我らの意志を誘導している。それはこの私にも理解出来た…」
そこまで言うと呂蒙はフッと鼻白んだ。
「そんな馬鹿な!ꉂꉂღ(ꐦ•"_₍ • ٥)確かにあの坊主が頭が切れるのは認めますが、私はその悦に入った考えで一人相僕をしているように見えます。だからこそ放置しようと想ったのですぞ!」
陸遜はまだ今ひとつ納得がいかないらしい。そう宣うと呂蒙にいつの間にか食って懸かっている自分に気がつき、すぐに矛を収めた。これでは慮翻とまるで変わらない事に気がつき、自重したのだった。
逆に虞翻は『ꉂꉂ(-∀- 。)へぇ~面白い!』と呂蒙という男を見直していた。だから静かに口を開くと先を促す。
「ꉂꉂ(*-∀- *。)どうか先を続けて下さい!」
只一言、そう言ったのである。
呂蒙はこの二人が話しに食いついて来た事に満足し、先を続けた。
「(ღ •'ᗜ'•*)✧それでは先に進もう。私はな、想ったのだ。彼のやっている事を一言で言い表わすのならば、それは"時間稼ぎ"さ!あのキテレツな恰好に騙される者は、さすがにこの呉には居ないだろう。それにあの小狭い地域で帝国建設だと?笑わせてくれるな!そうだろう?だがな、それが煙幕だとしたらどうする?我々は幸いにも誰一人としてその方向性を見失わなかった…」
呂蒙の判断は劉禅君の目的を的確に示していた。そこに迷いは無かった。最後の一言は結果として出した判断の相違を示していたのだと謂える。
「(* •'ᗜ'•)੭ ੈあの若君は変わってはいるが、頭脳明晰な僕ちゃんだ。そして彼のやっている事は、記憶そのものへの擦り込みにある。彼があの阿保な踊りを通して我々に伝えたかったのは、関羽・馬超・趙雲という歴戦の強者が、今この時に荊州を守っているって事さ!じゃあなぜ彼はわざわざそんな虚仮威しに、貴重な時間を割く必要があったのだろう?そう考えた時に、彼には何か目的があって、その目標を達成するための時間が欲しいのだと私は気がついたのだ。つまりは時間稼ぎを目論んでいたのだ…」
呂蒙は拾い集めた情報から構築した推論を筋道を立てながら説明した。成る程、そう言われてみれば…と想わないでも無い。この時点で誰もがこの先の彼の言葉を最後まで聴こうという気持ちになっていた。
「ꉂꉂღ( •'ᗜ' • *)つまりな、時間稼ぎさえ出来れば、彼にはそれを但ってくれる補虜の解放は、特にそんなに惜しい事では無かったって訳さ。端から始末する気さえ無かった節すら感じるね!利用する気も満々だったかな?どうもあの坊ちゃんは血を見るのが嫌いらしい。歩隲が言っていたろう…」
呂蒙は益々饒舌に成る。
「"牢内の掟"だっけ?(ღ •'ᗜ'•*)✧自裁を嫌い、後片づけが大変だとまで言い切っている。つまり殺してしまうよりも、巧く活用する方を選んだ訳だ。伯言!お前ですら、"埋伏の毒"を一時は怪しんだ筈だ。そういう効果すらあるからな!彼はイケシャーシャーと捕虜を救ってやり、上手く活用する事で我々を疑信暗鬼に陥らせた。そうする事で見事に時を稼いだ訳だ…」
呂蒙は丁寧に順を踏んで、立てた筋道の肉付けを行い、それは見事に完結させた。聴いていた皆も想わず唸る。ところが呂蒙はそこで急に苦笑いしたのだ。
「(ღ •'ᗜ'•٥)そこまで判れば、この私でさえ意地悪してやりたくなる。当初は少数精鋭を分けて、各拠点に突入させる事も考えた。だが辞めた。それは先程も話したように、我が提言に反する事になるからだ。大都督がその統制を乱すような事を率先してやってどうする?だから結論としてあの坊ちゃんの計画にわざと乗ってやる事を選択した次第だ。それにどうせなら、その線で進めつつ、我々の富国強兵にその時を寄与させた方が良いと思ったのだ!これがこの私の偽らざる本心だ。判ったかね?」
呂蒙はそう締め括る。するとそれを聞いた者達は皆、感心したように頷いた。
けれどもここでまた虞翻がその言葉尻を捉えた。彼はこう言ったのである。
「(。-∀-).。oO 成る程、大都督のお立場ではそういった帰結と成っても仕方無いでしょうな。大方の筋は判りました。そこでこれは提案ですがね、如何でしょう?その御身が自重された対抗策とやらをこの儂がやるというのは…貴方と違ってこの儂は、我が君からしてみれば、言う事を利かぬ利かん坊です。仮に大都督や陸遜殿がやれば、我が君の御不興を買うのは必至ですが、この儂なら"またか…"で済みます…」
「…Oo。.(-∀- 。)相手の狙いが時間稼ぎと判っているから敢えて乗ってやり、こちらが安全に富国強兵に時間を割くという大都督の裏を取る手法には感服します。しかしながら、儂はそういうのは好かんのです。駆け引きとは、相手を揺さ振り、相手の嫌な事をしつつ、こちらで主導権を握り優位に立つ事です。まぁ策師の貴方にこの儂が言うのも烏滸がましいが、それは貴方も否定致しますまい。但し、あくまでも慎重に行う所存です。大都督如何ですか?」
呂蒙は静かに耳を傾けている。
陸遜も慮翻の言葉尻がやや丁寧に落ち着いた事に気づくと、彼の失地回復に一役買ってやりたいという気持ちにもなっていたから、呂蒙の視線が自分に落ちた瞬間にコクりと頷いた。
呂蒙もコクりと頷き、やがておもむろに問うた。
「仲翔!成る程…(٥ •'ᗜ'•)⁾⁾ そちが代わりにやると申すか?だがそれには条件がある。ひとつ、計画を提出せよ。それを私が認める事が大前提となる。ひとつ、本格的な戦は禁ずる。何しろ我々には兵糧が続かないという縛りがあるのだ。方針に違う事は勿論の事だが、実際は戦線を維持出来ないというのが最も大きな裏の事情だ。判るか?戦は兵が居れば良いというものじゃない。兵も人である以上は食わねばならんからな。以上だ!」
呂蒙は慮翻を止めるどころか、やらせてみようというのである。反対されると想い込んでいた慮翻自身がこれには驚いた。
彼はその表情を隠せぬまま、キョトンとしている。すると呂蒙はクスりと笑い、慮翻の顔を覗き込むと念を押した。
「(ღ •'ᗜ'•٥)お前は判っていないようだから、敢えて釘を刺しておくが、我が君はお前の利かん気質に慣れたのでは無い。これは忠告だが、今回は失敗は許されんぞ!脅すつもりはサラサラ無いが、我が君の御機嫌の良い時を狙って、伯言が何とかお前の身を引き取ったというのが真相だ…」
「…(٥ •'ᗜ'•)੭ ੈ勿論、この私の具申も考慮されての事だという事を肝に命ぜよ。お前のやる気はこの私も買っている。だが今回の件はお前にとって諸刃の剣となる事をよくよく承知しておく事だな。私も陸遜も覚悟は決めておくが、お前一人の命では済まない事を承知の上でやる事だ。良いな?」
呂豪は静かな口調の中にも強い意志を感じさせる言葉で締める。慮翻はゴクりと生唾を呑み込むと、覚悟を決めたように話し始めた。
「えぇ…(ღ*。- ∀ - ٥)それは承知の上です。計画は至って明快。皆様にもけして迷惑は掛けぬとお約束致します。まぁ、大都督が懸念する争乱には至らぬでしょう。何しろ各拠点を狙うというのはあくまで凝態であり、実際には国境付近でほぼ同時多発的に騒いで下されば良いのですから、国境を兵が越える事は在りませぬ。強いて言うなら見せ物ですな。相手の太子は劇場型の凝態を用いたという…」
「…(* - ∀ - *)੭ ੈならば儂も同じ手法を用いて揺さ振ろうという腹です。まぁ目には目をという事ですかな?意趣返しにはちょうど良い。その間に儂は堂々と網を擦り抜け、江陵に入りますよ。目的はこの儂の潜入です。兵には一食分の飯を与えてやり、国境付近で大いに騒いだら、夜食を喰らって引き上げてくれれば宜しい。まぁ訓練次いでって事にすれば、我が君も怒らんでしょう。如何ですかな?」
慮翻の言葉に呂蒙は一定の理解を示した。確かにやられたままでは面白くないのはこちらも同じ。
これなら兵糧の負担も最小限に抑えられるし、乾坤一擲の意趣返しにも成る事だろう。それに兵の移動は大都督である自分に与えられた権利である。
また"君命も受けざる所あり"ともいう。将たる者は、陣中にある限り、君命といえども聞けない事があるという孫子の格言だが、これを最大限有効に活用させてもらう事にしたのである。
『念のためだ。ここは訓練の許可を得ておくとするかな…(٥ •'ᗜ'•).。oO』
呂蒙はそう決意すると、さらに問うた。
「宜しい。(* •'ᗜ'•)⁾⁾ 話しは判った。その程度の采配なら私の権限の範疇で済む。盛大に訓練を行うとしよう。私と伯言、興覇殿の精兵を少数に分けて三方向からやらせてみよう。でっ?御主は潜入して何をする。そこを聞いておきたいが?」
慮翻もすぐに反応した。
「(٥ -∀- 〃。)私事で恐縮ですが、儂は董斗星に大きな借りがある。まず彼を見つけてその弱みを握り、撹乱します。どうも皆様は太子・劉禅君にかなりの評価を与えておるが、儂の見方は少々異なる…」
「…(* -∀- 〃*)太子の傍にはその影武者としてこの董斗星という才気が居るのです。彼が太子に助言したり、影ながら助けていると儂は見ておる。彼を翻弄出来れば、太子の力はかなり弱まるに違いない。儂の行いは十分に国に寄与すると想うが、如何か?」
慮翻はそう言うとニヤりと笑った。
「あぁ…(ღ •'ᗜ'•*)✧その董斗星の事はこの私も耳にしている。そうか…お前は一度遭っているのだったな?面白い、やってみせよ!これでお前の胸も透く事だろう。期待しているぞ!」
呂蒙は遂に計画を支持した。
「(* - ∀ - *)੭ ੈ勿論、ご期待に添いまする♪」
慮翻も力強くそう応えた。
陸遜は特に何も言わなかった。彼はここに来て、何か根拠の無い不安に苛まれていたのだった。
こうして孫権が訓練の許可を出した直後に、事は速やかに実行に移される手筈と相成ったのであった。
【次回】体制刷新




