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化かし合い

張遼との会見を無事に済ませた曹仁は、関羽と共に江陵城へ引き上げて来た。報告を待ち詫びていた北斗ちゃんもすぐに引見する。


「それでどうだった?⁽⁽ღ( •̀ ᗜ •́ *)上手く行ったのかい?」


北斗ちゃんは珍しく待ち切れずに声を掛けた。


「(*`艸´)✧若、子孝の奴がやりましたぞ♪上手く行きました!」


関羽は一言そう告げる。喜びの余り、顔も(ほころ)ぶ。


「何!(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)♡本当かい?良かったぁ~♪じゃあ、同盟は堅持だね?河川事業も続けられるね♪」


北斗ちゃんもこれ以上は無い程、満面の笑みを浮かべる。今にも飛びついて来て、小踊りしそうな勢いである。曹仁もホッと胸を撫で下ろす。


ひとまずは両国の疑心暗鬼は未然に回避される目途が立ったのであり、誤解を受ける事なく、現状維持のまま同盟も堅持される事となったのだ。


後は魏王・曹操が回復して、無事に帰郷の途に着く事が出来れば、両国は友好を維持したまま、互いに河川事業に専念出来る見通しが立ったのである。


「そうですぞ!ꉂꉂ(`艸´*)若♪お喜び申し上げます!ですがひとまずは子孝の報告をお聞き下さい♪」


関羽はそう応えると、曹仁の背中を推す。曹仁はそれを受けて語り始めた。


「(* ー̀ᗜー́*)੭⁾⁾ お約束通り、この度の件の真実と魏王の状態については包み隠さず伝えて在ります。ですが、その真実を知る者は次の三名に限定しました。張遼・楽進、そして司馬懿です!彼ら三名で大王が無事帰途に着くまでの統制を取らせる予定です…」


「…儂が言うのも何ですが、やつらは優秀です。まぁ任せておいて心配在りませんな!徐晃や張郃といった戦に長けた奴等でさえ、張遼・楽進には一目置いています。少々面倒臭いのは于禁でしょう。奴は融通の利かない頑固者ですからね…」


「…どちらかと言うと臨機応変な張遼とは違い、考え方は水と油です。まぁ用心はするでしょうが知られると頑なに反抗しかねません。そこで楽進です。彼は理知的であり、行動的な男。于禁にも貸しが在ります。奴が間に入り上手くやるでしょう…」


「…劉禅君、我らも貴殿方も当面の目的は河川事業です!目的が一致したからこその同盟ですからな♪儂も一肌脱ぎましたが、いずれは敵同士に戻る時が来るでしょう。その時には正々堂々とやりましょう。後は孟徳の状態が上向けば何も言う事は在りません…」


曹仁はそう締め括った。


「当たり前だ!(ღ٥`艸´*)その時はこの儂も手加減してやらんぞ♪この儂の青龍偃月刀の威力をお見舞しよう。だが、確かに今はその時期では無い。儂は若の念願を果たしてやりたいのだ…」


「…(*`艸´)੭ ੈだから刃を研ぎながら、専守防衛にのみ専念する。孟徳殿の事は本当にお気の毒であったな、否々、必ずや回腹される事だろう!憎まれっ子世に憚るというからな♪なぁに心配するな、子孝!孟徳殿は百戦練磨。そう易々と死にはしないさ!」


関羽は彼なりに励ます。


「ふん!Σ(٥ー̀⚰ー́ ๑)相変わらず遠慮無き物言い。だが、儂もここが正念場よ!弱気になっている時では無い。そのくらいの言葉の方が心に響くわ!礼を申す♪」


曹仁も強気で応酬する。二人の武人は本来、言葉では無く、刀剣で語り合うものだと承知していた。互いに何合も交える代わりにそう述べたのだろう。


二人の真骨頂がそこには在ったのである。そんな二人のやり取りに、静かに耳を傾けていた北斗ちゃんは、おもむろに口を開いた。


「ꉂꉂ(• ▽ •๑ )曹仁殿、それに爺ぃ~も御苦労様でした。お陰様で互いに無用な(いさか)いに発展しなくて済みました。でも曹仁殿、そんなにそちらの手の内を明かして宜しいのですか?…」


「…(ღ • ▽ • ๑ )僕は自慢じゃ無いですけど、記憶力は良い方です。一度聴いた話しは忘れません。これでは各将軍の人と形があからさまに判ります。同盟中とはいえ、そこまで説明せずとも宜しいのですよ?」


北斗ちゃんなりの注意喚起であった。彼のお人好しな一面が頭を覗かせたと云えよう。けれども曹仁は何食わぬ顔でこう応えた。


「ꉂꉂ( ー̀д ー́ *)いえ、大した事ではありません。それにこの程度の事はここに居る雲長も承知の事。ご心配には及びません。儂はむしろ貴方が何かの際に誤解されぬように正しい情報を擦り込んでおきたかっただけです!やれやれ…」


「…(* ー̀ᗜー́ )⁾⁾ 疑問を解消してあげるとは、儂もとんだお人好しですな♪まあここはお人好し同士の助言て事で納めて下され。儂も国の利益を損ねる訳にはいかぬ立場!それは重々承知しておりますから、ご懸念には及びませんよ♪」


曹仁はほくそ笑む。北斗ちゃんの頬がいつの間にか朱色に染まった。余計な事だった。


「ハハハッ…(๑>؂•̀๑)" それなら良いのです♪じゃあ、これで…僕は河川事業の件でこの後また忙しいのですよ!」


北斗ちゃんは恥かしそうにピュ~と急ぎ退出した。二人の男は想わず顔を見合わせて笑みを浮べた。


「(* ー̀ᗜー́*)੭⁾⁾ やはり賢くてもまだまだ子供ですな♪でも良い方だ!」


曹仁は劉禅君をそう評した。


「そりゃあ、そうです!ꉂꉂ(`艸´ღ*)あの歳で完璧にやられた日にゃあ、こちらの肩が凝る。時折、子供の一面を見せるから、可愛気もあるのですよ♪それはそうと、手持ち無沙汰なら、どうです一石?」


「あぁ…(* ー̀ᗜー́ )✧⁾⁾囲碁ですか♪そう言えば雲長殿はお好きでしたな?確か勝負は五分と五分でしたか…久し振りにやりますか!」


曹仁が乗り気になった事で二人は碁板を挟んで囲碁に興じる事になった。曹仁としても酒を飲む訳にはいかないが、何かしていないと落ち着かなかったのかも知れない。


『擦り込みね…(ღ*`艸´*)子孝にしては上出来な事だが、あの程度の事は既に若はご存知だ。これはおそらくだが、自分の稚拙な面を露程する事こそが、この会見の目的だったはず?付け入る隙ありと想わせるためなのだろう。何しろ、この布石が重要だからな…』


実は、関羽はすでに若君からは魏将の特徴については根堀り葉掘りと聞かれていた。だから、曹仁がわざわざ説明に及んだ際に『(*`艸´)無駄な事を…』と想っていた。


けれども違う、虚偽の情報を擦り込むつもりかも知れないと、取り敢えず言わせてみる事にしたのだ。ところが暗に反して、その情報は一言一句間違いの無い事実だった。


『このお人好しめが…✧(`艸´ღ*)』


関羽は余程、からかってやろうかとも想ったが、ふと考えを改めた。こういった公式の駆け引きの場で過去に自分が口を挟んだ結果、(ろく)な事があった試しが無い。


だから若君がどう対応するか見定める事にして、自分は将としての立場に立った言葉だけに止める事にしたのである。何しろ、日頃勇ましい事を言うはずの自分が、変に黙ったままでいるのも却って可笑しいではないかと考えた訳だ。


そこで勇ましい事を言い、その後は若君に注目していたのである。ところが若君の口から飛び出して来た言葉を聞いて驚いた。若君は初めて聞いた風を装い、曹仁を却って(たしな)めたのだ。


『(*٥`艸´)??』


関羽は混乱していた。曹仁に輪をかけた様なお人好しの若君が、お人好しを装っているが、素知らぬ顔をしている。


本来なら、「(´°ᗜ°)✧雲長に聞いていますよ♪」が日頃の若君の真っ当な反応だろう。


『どういう事だ(*٥`艸´)?』


関羽は事の成り行きが全く見えなくなっていたので、そのまま見守る事にしたのである。するとまたまたお人好しの曹仁がお節介にも自己完結してしまったという訳だ。


その瞬間だったのである。関羽が全てを理解したのは…。若君は明らかに赤っ恥を掻いて、逃げ出すように去ったのである。


『あっ!成る程…Σ(`艸´ღ*)そうだったのか♪」


ここで初めて関羽は若君の巧妙な布石に気づいた。そして想い出したのだ。




「(๐•̆ ᗜ •̆๐)僕は曹仁殿とは直接対峙した。だからある程度は人と形が判っている。だから怖くは無いんだ。でも魏王・曹操はどうだろう?彼は明らかにあの時、演技していたという事だろう。でもそれでもやはり素は垣間見える瞬間がある。そこで考えてみたんだ…」


「…(˶• ֊ •˶)魏王とも在ろう御方が只の興味本位だけで、高々若僧の僕なんて見に来ると想うかい?玉体だぞ!普通は悪ふざけでも在り得ない。でもね、仮に彼の想いが、王としてでは無く、ひとりの親として子を想う気持ちで来たのなら、判る気がしたんだよ…」


「…(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)♡魏王は自分が一番信頼している男から、ある日突然、劉禅君という新たな才能について教えられる。あっ!自分で言うと小っ恥しいね…でもまぁそう仮定してみよう。これはあくまで仮定の話しだからね♪」


若君はそう言うと、真赤な顔で頬をポリポリと掻く。


「いや、若!事実です。続きを…⁽⁽ღ(`艸´*)」


「Σ(˶‾᷄﹃‾᷅˵)やだなぁ爺ぃ~(おだ)てても何も出ないよ♪まぁ、それは置いておいて話しを続けよう。魏の太子・曹丕殿は利発で勇敢な方だと聞いている。でも魏王からは余り評価されてない。太子を決める争いで曹植殿との(けんけん)(がくがく)々の競争が起きたのもその一因だ…」


「…(๐•̆ ·̭ •̆๐)曹丕殿はあれだけ戦争でも功績を上げている強者なのに、魏王・曹操の前に出ると途端に人が変わったようにオドオド落ち着きがなく、どもりさえするらしい。これは趙累からもたらされた情報のひとつだ。余りにも偉大な父親を持つという事は、子にもプレッシャーになるようだね?…」


「…(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈそれに引き替え我が父上は、逃げ足も天下一品の持ち主だ。いや、馬鹿にしてるんじゃない。ある意味、自分というものが判っている御方なのだ。無駄死はしないって奴さ!だから却って尊敬に値するし、僕もそう言った割り切りが出来ればと想わないでも無い。おっと!話しが脱線したな…」


「…⁽⁽(੭ꐦ •̀Д•́ )੭*⁾⁾ つまり魏王自身は後継者に指名したものの、その才幹に今ひとつ不安があるんだろうね。そんな時に凡庸だと想われていた劉備の息子がスゲェー奴だと、曹仁殿が感心したらどう想う?これは不味い。将来息子の脅威になるかも知れないと、自分の目利きで確認したくなるはずだ。僕は親としての子への想いが彼自身を突き動かしたんだと想うんだ。そこで、ここからが本題だが…」


「えっ?Σ(*`艸´٥*)そうなんですか??それだけでは無いので?」


「うん♪✧ ⁽⁽(•̀ •́๑)(๑•̀ •́)⁾⁾ و✧今までのは仮定の推測だからね!でもここまでの経偉が無いとこれから話す事は恐く信じられないと想う。ここまでは良いね?」


「はぁ…⁽⁽(*`艸´٥*)親バカって事ですよね、判ります!」


関羽も関平の事があるから納得である。


「✧(❛ ࡇ ❛´٥๑)では仮にもし、魏王の目利きが僕の事を危険だと判断したらどうするか?自分の目の黒いうちに危険分子は消してしまおうという事に成らないとも限らない…」


「いや、待って下さい!Σ(٥`艸´ღ٥)彼は仮にも王ですぞ、そんな自分の手を汚す事などするでしょうか?」


「✧(๐•̆ࡇ •̆ ٥๐)確かにその意見には一理あるけどね!でも彼は致命的な病を抱えていて、恐らく長生きは出来まい。次世代を担う息子の障害を今のうちに取り除こうと考えても可笑しくはないんだ…」


「…ꉂꉂ(°ᗜ°٥)だけど自分の手を汚すしか道が無いとしたら、彼は一切、躊躇(ためら)わない。魏王・曹操の決断力を舐めてかかったら、僕は一溜(ひとたま)りも無い。だから用心するに越した事は無いんだ!」


「:;((*`艸 ´٥ꐦ))));:仮にそうなら、儂が容赦しません。どうせ赤壁で斬るはずだったんだから、先手を打って儂が奴を始末します!」


関羽は真険である。北斗ちゃんは溜め息混じりに押し止めた。


「ღ(°ᗜ°٥ღ)馬鹿だなぁ~爺ぃ~♪そんな事したら同盟破棄では済まないんだぞ!即刻、魏と戦争になる。言っておくが今、本格的な戦いに突入したら、僕らは滅亡する。まだ根本的な準備が整っていないからね♪」


「(ꐦ٥`艸´)੭ ੈそれはそうですが、この関羽がいます。張飛も趙雲も皆、若君のためなら命懸けで…」


「駄目だ!!ღ(๐•̆ ·̭ •̆๐ꐦ)そんな事は二度と言うな!命懸けだと?ふざけるな!僕が一番、嫌いな言葉だ。まぁ落ち着いてくれ!策はある♪」


「すみません…(*٥`艸´)⁾⁾ 少し気が高ぶりました!で?策とは??」


「ꉂꉂ(• ▽ •๑ )その前に少し補促しておこう。確かに局地戦では武将や軍師の力が大いに発揮出来る時もある。でも相手次第だし、地形にもよる。これは爺ぃ~ほどの実践経験者に言う事でも無いけど、戦とはそもそも数と数の潰し合いだ。普通に考えれば、数が多い方が勝つ。これが自明の理さ!…」


「…(。˃ ᵕ ˂。)だから、先日言ったろう。戦わずして勝つって♪確かに盤上では駒と駒の潰し合いだが、現実ではそのひとつひとつは生身の人間だ。斬られれば血も出る。一瞬で数多(あまた)の命が失われる。人は自分の生を全う出来るものならした方が良い。勿論、避けられない場合は戦うけどね。また話しが逸れた。爺ぃ~が余計な事を言うからだぞ!」


「そらぁ、すいません…(*٥`艸´)⁾⁾」


関羽も若君の怒りの声音にはたじたじである。


「じゃあ、結論を言おう♪✧୧(๑•̀⌄ •́ ๑ ૭)要は僕が斬られず、魏王が大人しく帰ってくれるのがこの場合の最善策だと想わんか?」


「(*٥`艸´)੭ ੈいや、確かにそうですが、そんな都合の良い事が出来るので?」


「うん♪(*`•o•´)੭ ੈ出来るよ!魏王はこの僕の目利きをしに来たって言ったろう?」


「えぇ…⁽⁽(*`艸´٥*)確かに!」


「(´°ᗜ°)✧だからさぁ、僕が細やかな失態をみせるよ♪勿論、疑う余地無く自然にだ!」


「相手はあの曹孟徳ですぞ!Σ(٥`艸´ღ٥)そんな事が出来ますか?そもそも人材コレクターの奴の目利きを(あざむ)くなど、かなり困難なのでは?」


「う~ん…(⑅˘̳ლ˘̳⑅)♡普通に考えればそうかな?でもさぁ、この場合の基準はあくまでも曹丕殿との比較が最大のポイントに成るはずだからね♪親バカちゃんりんに成っている今なら、殊更に比較したくなるはずだ!だから僕はなるべく偉そうに理論をぶつ。相手が拍手したくなる程にさ♪」


「ハッ?(*٥`艸´)੭ ੈそれって逆効果なのでは??」


「いや、Σ(,,ºΔº,,*)あくまで机上の空論にする。そうすれば、この戦時に運河を本気で引こうとするキ印太子だと納得するはずだ。どうせ運河も引けないってね♪」


「成る程…⁽⁽(`艸´٥*)奴の目利きを逆手に取る訳ですな!」


「うん♪(๑>؂•̀๑)" そうだね。そうなるかな?」


「(*`艸´)上手く行きますか?」


「✧(๐•̆ ᗜ •̆๐)まぁ、七分方成功すると見ている。何にでも失敗は付き物だ。でも僕も自分の命が賭かっているから必死だよ♪今回ばかりは化かすか化かされるかの肝試しだ。でもある意味、必勝戦術でもある。だってこれはあの楊修殿を地で行く戦法だからね…」


「…(⑅˘̳ლ˘̳⑅)♡あの方は魏王に斬られた方だが、それは目に余る輩だったからだ。でも、味方の部下なら鬱陶(うっとう)しいけど、敵の太子ならば大歓迎じゃないか!そうだろう?そんな理論阿呆なら大いに結講と安心するだろうさ!」


「(*`艸´)⁾⁾ 確かにそうですな!やはり若は凄い♪皆にも協力させましょう!」


「あっ!それ駄目、禁止ね♪ꉂꉂღ(• ᗜ•٥ღ)あくまで爺ぃ~と僕だけでやるんだ。爺ぃ~には種明かししてあるんだから、言動に気をつける事。日頃の自分を逸脱しない様に気をつけてくれ♪僕の命は爺ぃ~の動きに懸かっている!」


「Σ(٥`艸´ღ٥)脅かさないで下さいよ!まぁいつも通りにしましょう。儂は演技はどうせ駄目ですからな♪」


「それで良い♪(´⸝⸝• •⸝⸝)੭⁾⁾ 魏王とか曹仁殿とかとは一切、駆け引きしない事!僕も普段通りやる事にする。但し、自然に振る舞いながらも、少しずつ楊修殿を見習うだけさ♪…」


「…ꉂꉂ(°ᗜ°٥)まぁこれやると多分、潘濬辺りに噛みつかれて、さっそくお小言もんだけどね。でも劉巴辺りが上手く助けてくれる事だろうさ♪」


北斗ちゃんは自虐的にそう告げた。


「愉しそうですな…(٥`艸´*ღ)」


関羽は不意に呟く。


「フフフッ♪(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)♡やっぱり?判る??だってあの魏王をペテンにかけるんだから、これ以上に愉しい事なんて他に無かろう?細工をごろうじろってね♪」


北斗ちゃんはさも満足したように説明を終えた。関羽も納得して協力する事になったのである。




関羽は今回のこの布石が、若君にとっての策の小手調べなのだと気がついたのであった。そして曹仁はその罠にまんまと嵌まり、今も気づいていない。


『さて…(ღ*`艸´*)✧これからが本番じゃ♪曹孟徳相手にどう立ち廻るのか、若君の本領発揮が愉しみだのぅ♪』


関羽ももはや迷いは無かった。後は若君の"遊び心"に賭けたのだった。

【次回】懸念

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