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それぞれの事情

「殿!(๑•̀ •́)و✧趙蓮(ちょうれん)、只今、戻りました♪」


趙蓮が復命すると、秦縁(しんえん)は壁に釣った大きな地図を広げて眺めている。


「あぁ…✧(ღ❛ ᗜ ❛´๑)御苦労様!それでどうだった?」


「えぇ…(๑•̀ •́)و✧やはり殿の仰る通り河川整備で一ヶ所、運河構築で二ヶ所、掛かりますな!さっそく指示通り工作部隊を派遣しておきました♪」


「助かるよ♪⁽⁽(ღ❛ ᗜ ❛´๑)後は工作部隊の奴らが上手くやるだろう。ところで貴印のおやっさんには火薬玉の大量生産は頼んであるんだろ?」


「えぇ…(๑•̀ •́)و✧それは喬児(きょうじ)に任せてあります♪」


「あぁ…⁽⁽(❛ ᗜ ❛´๑)そうだったな!関騎(かんき)からは何か報告は?」


「はい!(๑•̀ •́)و✧呉から出港した五隻の内、二隻は東航路で新羅(しらぎ)百済(くだら)高句麗(こうくり)を通り、対馬(つしま)から()へ進むルートを取ります。もう三隻は一旦、南海港を経て、二隻はそのままジャワを経由し…」


「…天竺(てんじく)海域(インド洋)へ向かいます。殿のお申し付け通り島内(セイロン)では原住民から茶を大量に購入するとの事です。残りの一隻は孟獲(もうかく)殿の協力がようやく得られましたので、新港建設に着手させます♪」


「判った!⁽⁽(๑❛ ᗜ ❛´๑)予定通りだな♪本来なら我々も行く所だが、今年は勝手が違う。各艦の船長は優秀な奴らだし、心配なかろう!後、残り五隻の状態は?」


「えぇ…(๑•̀ •́)و✧我らの隠れ家である人喰い島の秘密基地にて改修中ですが、一隻は今すぐにでも動かせるそうです!近日中にもう二隻仕上がるそうで、残り二隻は年を越すらしいですが…」


「そうか♪⁽⁽(๑❛ ᗜ ❛´๑)判った!動く事は無いと想うが、一隻でも助かる。いざという時には緊急出動せねばならんからな宜しく頼む♪」


「(๑•̀ •́)و✧勿論、そのつもりですからご安心下さい!」


「(ღ❛ ᗜ ❛´๑)そりゃそうと、人喰い族の方々はその後どうか?」


「あぁ…(๑•̀ •́)و✧どうやら上手く言ったらしいですよ!野蛮な行為は鳴りを潜めているそうで、猪や鳥、牛などを食べるようになったそうです♪」


「"(ღ❛ ᗜ ❛´๑)へぇ~そりゃあ大収穫だな!そのうち色々と仕事を教えてやれば、末長く共存が可能になる。希望する者には水夫見習いとして職を世話してやってくれ!全く木材を得るために木を伐採する度に襲われては敵わんからな♪」


「えぇ…(๑•̀ •́)وღ⁾⁾ そうですね!」


「本当に御苦労だった!(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ少し休め♪」


「有り難う御座います!⁽⁽(•̀ •́๑)では♪」


「⁽⁽(๑❛ ᗜ ❛´๑)…あぁ♪」


趙蓮は報告が済むと引き上げて行った。


ここで少し補足しておこう。彼が見ている地図は航海図かと想いきや、そうでは無い。いつの間にか手に入れている太子主導の河川整備予定地の詳細地図である。


誤解無きように記しておくが、これは現地で検地する鞏志を見守る観察班がもたらした絵図であった。観察とは粋な言い巻わしてあるが、青柳商団の端的に言えば諜報部隊であった。


想い出して欲しい。彼が江東の地で田穂をからかい半分、煙に巻いた時に宣った"優秀な草の者達"である。


観察班は言わば検地に同席しているようなものであり、彼らとはまた違った視点で検地しているので、北斗ちゃんが報告を受けた検分地図とは、似て否なるものであった。


つまり独自取材による情報収集のようなものである。秦縁は彼らの整備計画をそもそも支援する側だから、邪魔立てする気は端から無い。


かと言って、余計なお節介をするつもりも無かった。元々目的が違ったのである。


彼らは鞏志の開発仲間にも自然な形で然り気無く既に潜り込んでいる。そして外側から眺める観察班と内と外に分かれて一致協力しながら、計画を見つめていた。


特に潜り込んでいる手の者には、最大限この作業に協力する様に指示がされている。作業に支障を来さぬ様に、行く手に壁が在れば自然な形で乗り越えさせよとさえその指示は徹底されていた。


協力する以上は必ず目的を果たして貰わねば、彼らにしてみても大金と労力を代償としているから失敗は許されなかったのである。


投資に見合う利益を出すこと、これが商団である彼らにしてみれば決して無視出来ない論理であった。誠心誠意、真心を尽くして事に当たり、その結果として利鞘を得る。


秦縁が日頃から公言しているあの方針はここでもしっかりと徹底されていたのである。鞏志は彼らの目論見は知らない。直向(ひたむ)きにに開発に挑んでいる。


彼は無論の事だが、北斗ちゃんの河川整備と運河構築を推進するために邁進し絵図を引いている。


けれども、秦縁側の動きはその作業に協力しながらも、また別の目的も在ったのである。彼らは鞏志の推進するその動きから予測を立て、彼らが永らく先祖代々利用して来た地下の坑道を予め閉鎖したり、移動する必要があったからであった。


「~掛かります」というのは整備計画に低触しますという事であり、この際補強するか坑道その物を潰すほか無かったので在ろう。


その判断は彼らの検分する道筋の地下深くに既に入り込み作業を始めた工作部隊に委ねられる。


結果的には、彼らの坑道が地下深くに位置している事もあり、三ヶ所のうち、二ヶ所は補強を行い、一ヶ所だけ潰す事に為った。


潰す坑道は喬児が手配した火薬玉で破壊する。多少の崩落はあるだろうが、自然現象と受け入れられるだろう。地下にはかなりの備蓄が在ったが、埋まって居ては不味い物以外は取り除かなかった。


これは秦縁の方針で在り、徹底されたのである。彼はその光景を想い描いて、思わずほくそ笑んだ。そして壁に掛けた地図を外し、クルクルと巻き終わると、大切そうに終いこんだ。




さて、廖惇(りょうじゅん)である。彼は遂に若君に認められて護衛官と為った。その夜は母親にさっそく報告したのは言うまでも無い。母は自分の事の様に喜び、そして息子の将来に光が射した事を感謝していた。


しかしながら、そんな嬉しい夜にも拘わらず、彼が何事も無かったかの様に、いつも通り修行に出掛けた事を認め安心したのである。浮き足立つ事無く平常心でいる限り、大丈夫…そう感じていたのだった。


彼は裏山の溪谷の崖のうえで見つけた岩を今日も打つ。そして木刀をゆっくりと振り上げると、また一心に打つ。そこには迷いは無く、ブレも無かった。


そんな彼を少し離れた亀石の上に座り込み、眺めているのは我らが北斗ちゃんである。その一心に打ち込む様を眺めながら彼は想う。


『フフフッ…(˶• ֊ •˶)まさに一心不乱とはこの事を言うのだな!大した集中力だ♪でも安心した!目を掛けたその日も休む事無くやって来るとはとても感心な事だ♪それに見ていて、やはり気持ちが良い…』


『…何度打ち込んでも態勢が崩れる事無く、同じ点を叩いている。そう言や、前の岩も割れた場所以外は綺麗なものだったな!真っ二つになるのも判る気がする…』


『…この岩もやがてあの岩のようになる運命だろう。ここまで直向(ひたむ)きに取り組める事があるのはとても羨ましい。僕も忙しい身ではあるけど、個人的に打ち込めるものを見つけなきゃいけないな?』


北斗ちゃんはそう想っていた。けれども彼は気づいていない。彼のやろうとしている事がまさにそういう事なのである。


彼は太子であり、父の後を継いでいずれは王と成らねばいけない。国政を担う者は善政を敷き、臣下を束ね、兵を鼓舞し、民を安んじなければ為らないのだ。


彼の今取り組んでいる事は、国のためであり、何よりこの荊州の地の民のためであった。まさに彼の立場に沿った取り組みを既に始めており、これこそが彼にとっての打ち込むべき事なのだった。


彼はどうやら、自分が率先して汗を流さなければ自覚には結びつかないようである。誤解無きよう補足するとすれば、彼は今回の河川事業に国と民と自分達の命運を賭けて臨んでいる。


それは確かな事だ。要はその気持ちと個人的に打ち込めるものの一致をまだ自身の中で咀嚼(そしゃく)しきれていないだけであった。


彼は自分がこの荊州一円の命運を担っている立場に置かれている事を受け入れたその日から、既に一心に邁進している。決して他を羨む必要は無かったのである。


但しもう一言、付け加えるならば彼にとっては、決めた以上目的に向かって突き進む事は至極当たり前の事であって、自覚として改めて認識しようがしまいが大した違いは無かった事だろう。


彼は嬉しそうに廖惇の修行を見守っている。廖惇もまた直向きに木刀を振り降ろす。北斗ちゃんが引き上げる段になっても廖惇は一心に打ち込んでいた。




魏延は相変わらず暇を囲っており、困り果てている。


黄忠は気儘に遠乗りに出掛け、時には、馬を全力で追ったりしながら、馬上で矢を射て、兎や野鳥を捕える。


戦果を獲ながら訓練にもなり、一石二鳥と言う訳だ。彼はなかなかこの機会を無駄にはしていないようである。そこには愉しささえあったのだろう。


諸葛亮は若君との打合せを済ませ、引き合わされた秦縁との話し合いも合意をみたので、のんびりとお茶をたてたり、琴を奏でたりしながら、時を過ごす。自分が殊更に動く必要が無いからであった。


若君の想いや行動を通じて、ここ荊州の者達は今、自分に出来る事に率先して取り組んでいる。叱咤せずとも皆は前を向き、明るい表情で取り組む姿勢も愉しげである。


彼は白扇を時折、(あお)ぎながら、史記に読み(ふけ)る。成都に居れば連日職務に追われそんな時も無い。


彼は隆中の庵に隠棲していた時期を想い出す様に、書に目を落とす。それは久し振りに訪れた自由を目一杯謳歌している様にさえ見えたのである。


馬超は目を覚まし、安定して来てはいたが、まだ起き上がる事は出来ないので、弎坐と華佗が入れ替わり立ち替わり診察に訪れている。管邈と費禕は、この二人の替わりに診察所を開け、一般診察に今日も励んでいる。


さて魏延であるが、彼は律義にも馬超が目を覚ましてから、必ず食後に一回だけ顔を出す。特に声を掛けるでも無く戸の外からチラリと眺め、顔が合った時にだけ会釈すると、またブラリと散策がてら引き上げる。


けれども主体的に何をするでも無く、せいぜい城の中を行き来しながら、皆が励む様子を遠巻きに眺めるのみであった。


そんなある時、彼は兵を鍛練していた関平と目が合う。関平は魏延を認めると大きな声で手を振りながら声を掛ける。


「ꉂꉂ( ̄ー ̄*)ღ⁾⁾ 文長殿♪文長殿♪」


魏延は嫌な予感がして、聞こえない振りを決め込もうとしたが、何度も呼ばれて無視する訳にも如何ず、仕方無く今、気が付いたと言わんばかりに笑みをニコリと浮かべると、手を上げながら、近づいて行く。


「やぁ~関平殿♪( °᷄ ᗜ °᷅ *ꐦ)ღ⁾⁾ 御精が出ますな!教練ですかな?」


少々わざとらしくなったのはこの際、やむを得ない。


「文長殿♪否…(* ̄ー ̄)✧太守様でしたな!これは失礼を♪実は貴方に頼みたい事があるのです!」


関平は目を輝かせながら彼を見つめている。嫌な予感が的中した魏延は及び腰だが、彼は何と言っても関羽総督の副官であり、その養子とは言え、関羽の信頼がとても厚い。無視する訳には行くまいと覚悟を決めた。


『( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)…何て瞳で見つめやがんだ!まるで打ち捨てられた小猫のように愛らしい。弱ったな!それに雲長殿のお身内だ。無碍(むげ)にも出来まいよ♪』


果たして関平がそんな小猫ちゃんのように可愛らしいお目々であるかは知る由も無いが、少なくともこの時の魏延の目にはそう映ったに違いない。彼は溜め息混りにそれに答える。


「何でしょうかな?(ღ°᷄ ᗜ °᷅ *ꐦ)この私で出来る事でしたら何なりと!どうせ暇ですからな♪お役に立ちますぞ!」


彼はそう言った瞬間から後悔する。少し調子に乗ってお気楽過ぎたが、余計な事を口走ったと端と困った。


けれども、関平にとっては渡りに舟である。彼はより一層、目を輝かせながら、喜びを隠さない。


「そう言って下さると想った♪ꉂꉂ( ̄ー ̄*)実は貴方の偃月刀(えんげつとう)は、我が父の技物(わざもの)に勝るとも劣らない代物だと聞いております♪せっかく遠い道乗りを来られた今しか機会(チャンス)は無いと想ったのです!是非私や兵達にご指導を賜りたいが?」


初めはからかわれているのかと魏延は想った。自分の偃月刀は確かに技物であり、幾多の戦場を共に駆け抜けて来た相棒である。


しかしながら、関羽の青龍偃月刀と比べられると、どうしても見劣りはする。それは自分でも自覚していた。ところが関平の瞳はとても澄んでおり、真険である。それは彼にも理解出来た。


中途半端な態度なら「ꉂꉂ(ღ°᷄ ᗜ °᷅ *ꐦ)総督に頼みたまえ!」と言って逃げようとも想ったが、関平どころか兵達も真険な、そして期待の眼差しをこちらに向けており、逃げる余地は有りそうに無かった。


それに彼自身、誰かに頼られる事そのものが久方振りの事だったので本音は嬉しかったのである。


「そうか♪✧(ღ°᷄ ᗜ °᷅ *ꐦ)そこまで言われたら仕方無い!刀を取って参るか?あ!…ここに偶然持っていたわい♪これも天命!宜しい、教えてしんぜよう♪」


彼は内心有頂天になっていた。よくよく考えてみれば、来る道中も愉しさに欠け、いざやって来ても全く注目すらされずに只一人ブラリと所在無く佇むのみであった。


若君が声を掛けてくれたから、面目を保つ事が出来たが、その後は鞏志が声を掛けてくれたのが、せいぜいであったのだ。それがどうだ!関平はわざわざこの自分に教練を願い出てくれたのである。


兵達の意気込みも熱い。彼は先程とはうって変ってやる気に満ち溢れていた。


「良し!ꉂꉂ(ღ°᷄ ᗜ °᷅ *ꐦ)ではこの儂が手本を見せよう♪」


魏延はそれが合図とばかりに大きく掛け声をかけると、偃月刀を高く振りかぶり、一閃する。すると、それに合わせる様に関平や兵達もそれぞれの獲物を振り下ろす。


彼は溢々やる気になって偃月刀を振り、途中見廻りながら、手解(てほど)きをしてやる程に熱心に指導に相務めたのだった。


それは彼が成都に戻る日まで休む事無く続く。やり甲斐を感じた彼の指導は益々熱を帯び、兵達の成果向上に繋がったのであった。


『( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)…こんな事ならもっと早く務めておれば良かったわい!』


彼は終始、ご満悦で大いに役立つのだった。そしてそれを小耳に挟んだ若君や諸葛亮がわざわざ足を運び、閲兵に及んだのは言うまでも無い。


「どうです?丞相!(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ文長もなかなか良いところが在るじゃありませんか?人は信じて付き合わなければ決して向き合ってはくれぬものです♪そして一度信じたら、最後までとことん信じなければ…」


「…皆、彼の事を警戒し、用心している様子ですが、それは彼を狐立させ、逃げ場の無い袋小路に追い込む様なものです。窮鼠(きゅうそ)(ねこ)()むと言いますからね…」


「…僕は彼を疎外するのは反対なのです。見て下さい♪あの表情を!嬉しそうでしょう?人は心底愉しい時はあんなに良い顔をするのですよ♪どうです!少しお手柔らかにしてやっては?」


北斗ちゃんは自分の嬉しさも隠さない。むしろ戸惑っていたのは孔明の方であった。


『やれやれ…⁽⁽(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ ٥)またしても若君に一本取られてしまったようですね!しかしこの方は少し優し過ぎますね♪いつかそれで泣きを見ないと良いのですが…』


『…でもその覚悟もしているのでしょうね。文長も我が君や若君からは信頼を得た事ですし、少なくともこの二人のどちらかが存命中は余計な事を考えないかも知れません…』


『…私も少し厳しい目で見過ぎていたのかも?まだ完全に信じた訳ではありませんが、私も角度を変えて違った視点で見てやる努力をしなければならないでしょうね…』


諸葛亮も魏延の熱心な指導を見るにつけ、そう想う事にしたのだった。


「えぇ…⁽⁽(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)若君の御言葉には一理あるかと!私もそういう目で見てみる事にしましょう♪」


孔明は只一言そう返事するに留めた。


北斗ちゃんは「(´°ᗜ°)✧頼むね♪」と答え、引き続き教練を眺めている。その笑顔は心底喜んでいるようである。


孔明はそんな太子の表情を眺めながら、『まさかな?』と想った。そしてすぐにその考えを否定した。幾らなんでも仕掛けたのが若君だというのは飛躍し過ぎた考えである。


すると、閃いたように北斗ちゃんはクルりと孔明に向き直るとこう尋ねた。


「丞相!✧(๐•̆ࡇ •̆ *๐)貴方、今この仕掛け人が僕だと想ったでしょう?フフフッ残念ながら、さすがにそれは無い。恐らく関平なりの真心なのだろう…」


「…彼ならではの(いたわ)りの心で感じとった結果だと想うぞ♪何しろ彼はあの叔父上に心を運び、改心させたのだ…」


「…そんな彼の偽りの無い願い出を文長も感じ取れたのだろうさ!それなら、まだ救いがあると僕は想った次第だ♪どうだ!これで納得したろう?」


北斗ちゃんはご満悦である。


孔明は自分の意思を的確に嗅ぎ分けた若君に、脱帽したのだった。

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