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一日にして成らず

その日益州から第一団と呼ばれるお歴々の方々が到着した。丞相・諸葛亮を筆頭に馬超・黄忠・魏延といった歴戦の猛者達である。


華佗医師を長として弎坐・管邈・費緯と共に北斗ちゃんも一行の出迎えに出る。そしてそこには勿論の事、関羽・馬良・伊籍の江陵城首脳と、新たに南郡城首脳を形成する趙雲が控えている。


そして、劉巴・潘濬・鞏志と言った河川整備に携わる面々も集められていた。


「(* ˘͈ ᵕ ˘͈ )੭ ੈ皆さん、出迎え御苦労様です♪今日からしばらくの間、滞在しますので宜しく頼みますよ!」


諸葛亮はそう述べると、北斗ちゃんに会釈した。


「若君!✧(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)御無沙汰して居りました。お元気そうでなによりです。すっかり日に焼けて逞しくなられましたな!皆もすっかり貴方を認めたようですね…」


「…今回の計画には私も些か驚いていますが、やると決まった以上は全面的に協力しますよ♪後程、時間を儲けて精査するとしましょうか?」


「えぇ…(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ閣下のご尊顔を拝し、僕も少しばかり安心しております♪本日はゆっくりとお休み頂き、明日から診断です…」


「…その合間や診察が済み次第、幾らでも時間はありますから、ご相談させて頂きたい。こちらでもまた新たな動きも御座いますれば愉しみですね♪」


「ꉂꉂ(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)ですな♪」


「”(•• ๑)ところで馬超殿はさっそく華佗先生が見てくださるそうですよ♪」


「それは結構!✧(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)宜しく頼みます♪」


そんな具合で馬超は黄忠に付き添われて、華佗医師と共にさっそく同行する手筈となったのである。


「(٥`艸´)おいおい!馬超の奴、大丈夫何だろうな?」


「( ̄^ ̄٥)心配ですね…かなりお辛そうでしたからね!」


「ღ(。◝‿◜。٥)荊州 (くんだ)りまで良く来られましたね…重病人じゃないですか?」


「( =^ω^٥)しかし…まぁ、これで華佗先生に預けられた訳じゃからな!成都で養生していても根本的な解決には為らないじゃろうて!」


「(๑´❛ ᗜ ❛)੭ ੈ大丈夫!馬超殿の容態は来る前から判っていた事だ。来る決断をしたのはあの方御自身だからな♪大した精神力だね♪後は先生にお任せしよう!」


「フフフッ!✧(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)孟起殿を叱咤(しった)されたのは若君じゃ在りませんか♪"まだまだ貴方は何も為していない"とはかなり手厳しい激励でしたな?」


「(´⸝⸝• •⸝⸝)੭⁾⁾丞相♪酷いじゃ在りませんか?何もここで言わずとも!」


「(* ˘͈ ᵕ ˘͈ )੭ ੈ否!孟起殿は感謝されてましたよ♪あの方はそれで奮起されたのです。だからこそここまで持ちました!若君の励ましの賜物ですよ♪」


「(*`艸´)ホッホッ♪さすがは若じゃ!やるのぅ♡」


「(ღ。◝‿◜。)ですね♪」


「( ̄^ ̄*)あぁ…そうだな♪」


「( =^ω^)ホッホッホ♡」


「(ꐦ•" ຼ•)馬超殿は涼州(りょしゅう)の名士だとか?未だに彼の地ではその影響力は大きいと聞いています。何とか回復して欲しいものですね?」


「(゜Д゜*)それにあの曹操を恐れさせた御方なんだろ?て事はその存在そのものが北の脅威じゃないですか!」


「✧(o'д ' o)まことに…ですが若君はそんな事は気にされていないのでは?」


「(˶ • ֊ •˶)うん!そう…僕はね龐徳殿が悲しむんじゃないかと想っただけなんだ♪馬超殿も(わだかま)りを抱えたまま死んだら後悔すると想ったんだよ!また甘いと言われるかも知れないけどね…」


「(*`艸´)否!儂はそれで良いと想うぞ♪真の(おとこ)とは本当の(おとこ)を知る者だ!儂は馬超の事は良く知らんが、龐徳(ღ°ㅂ°٥҂)には男気を感じた。恐らくそれは若もでしょうが?」


「( ๑•▽•)⁾⁾ うん!そうなんだよ♪あいつはとてもいい奴だった!気持ちのいい人物だったよね?」


「(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ 確かにそうですな♪私もそう感じました…」


「フフフッ!✧(ღ ˘͈ ᵕ ˘͈ *)さすがは(ひげ)殿ですな♪真の(おとこ)と来ましたか?ですがそれは互いの決断だった事です…我々部外者には判らない心の問題!若君の気持ちも判らないではないですが、余り過剰に肩入れを為さらぬ様に!」


「あぁ…(๐•̆ ·̭ •̆๐)判っている!」


「(* ˘͈ ᵕ ˘͈ )੭ ੈ為らば結構!それはそうとそこの貴方!潘濬でしたか?噂は耳にしていますよ♪良く若に仕えて頂いているようですね!これからも若君を宜しく頼みますね?」


「(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ これは閣下!恐れいります♪」


「(* ˘͈ ᵕ ˘͈ )੭ ੈ劉巴♪貴方もだいぶん慣れた様子ですね!準備は進んでいるのですか?」


「Σ(o'д ' o)ハァ…ボチボチですな!何事もタイミングが在りますんでね?閣下はこの私に任されると仰せに成りましたな!為らばご信頼下さいます様に♪」


「⁽⁽( ˘͈ ᵕ ˘͈ *)えぇ…それは勿論!好きにやりなさい♪」


「ღ(◕ 0 ◕*ღ)丞相♪劉巴は良くやってくれている!それに潘濬もだ!それにひとまずは着いたばかりなのだ♪まずは身体を休めてくれ。明日検診後にまた話そう♪」


「⁽⁽( ˘͈ ᵕ ˘͈ *)えぇ…そうですね♪ではまた明日♡皆も出迎え御苦労様でした♪」


こうして諸葛亮も引き揚げていった。関羽や趙雲ら主だった者も引き揚げて行く。


後に残されたのは北斗ちゃんと潘濬、劉巴の主従であった。否…あとひとり忘れ去られた様に佇んでいる者がいた。


魏延である…( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)


馬超は黄忠に帯同されて居なくなり、諸葛亮もとっとと引き揚げてしまった。勧められる事の無かった彼は取り残されてしまっていたのだ。


『( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)クッ…何やねん。ワシは空気ですか~い!誰かこのワシを何とかせ~ちゅうの♪』


魏延は身動きが取れずに固まったままである。


「(๑º ㅿº)ねぇ~君、そう、そこの君だ!君は初めて見る顔ですね?でも何か凄く強そうだな!お名前は何ていうのかしら?」


「(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ 若!あの方は魏延殿です。ほら、漢中太守の!」


「(٥ •ᗜ•)あぁ…そっか!そうだったね…」


「( ° ᗜ ° ꐦ٥)強そう?このワシが?そらぁどうも♪何を隠そう…遅れて来た強者とはワシの事です♪今は五虎将軍が幅を利かせている時代ですが、いずれはワシの時代がやって来ますからお見知りおき下さい!お役に立ちますぞ♡」


「(´°ᗜ°)✧へぇ~そら頼もしいね♪頼りにしてるよ!で!君は字は何ていうんですかね?」


「( ° ᗜ ° ꐦ٥)はぁ、ワシは文長と申します!腕には自信が御座いますので、先陣の際にはお声をお掛け下され!若君の為ならいつでも一肌脱ぎますぞ♪」


「(๑º ㅿº)へぇ~判った!覚えておくよ♪で!文長はどこが悪いんだい?」


「( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)はぁ、それがワシにも良く判らんのです!やって来るのはまだまだ先だと想っていたんですがね?何か良く判らんうちに先発メンバーに相成りました。然してどこも悪くないんですがね…」


「(٥ •ᗜ•)そうか…でも成都攻略はかなり厳しい道のりだったらしいからな!傷や疲労も後々残すと厄介だ!この際だから良く観て貰うと良いぞ♪」


「( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)まぁ傷くらいなら唾でも着けときゃ治りますがね…でも太子様直々の御言葉ですからな!肝に銘じて置きましょう♪」


「ღ(◕ 0 ◕*ღ)うん♪それが良いね!じゃあ君も休んで明日の検診に備えてくれ♪遠路遥々、御苦労様でした!」


「⁽⁽( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)はぁ、そらぁどうも♪ではこれにて!」


こうしてようやく魏延も重い腰を上げた。彼は冒頭いきなり褒められ、若君から温かみのある言葉を貰い、すっかり機嫌を直していた。


『( ° ᗜ °*ꐦ)若君はかなりの明君であるな!しかもお優しい。こりゃ愉しくなって来たわい♪』


魏延は道中、(ほとん)ど会話の無い状況に辟易して居たので、ほんの些細な真心に気持ちが高揚していた。宿舎に向かう足も自然と軽くなったのである。




「(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ 若君、老婆心ながら申し上げますが、あの方は余り評判の良くないお人…絡まれない方が宜しいかと!」


「Σ(o'д ' ٥o)否、潘濬殿それは却って良くない。あの方はそれで無くとも、常日頃より疎外感を感じておられるだろう!私も似た様な境遇に居たから判るのだ。さっきも自分だけ放置されて困っておられた…」


「…若君がお声を掛けなければ、私が掛けていた所だ。少くとも今は同じ旗の本に集う味方なのだ。好きになれとは言わないが、人として気遣いはあって良かろう?」


「あぁ…(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ そうだったな!悪かった。劉巴殿、私も自分の肌で感じてみる事にするとしよう♪」


「(* •ᗜ•)だね♪それで良いんだ!僕も彼の事については耳にしている。でもね、実際それで多勢の人が助かっているし、黄忠も無意に死なずに済んだ…」


「…勿論、そのやり方は看過出来ないが、少なくとも現場に居なかった者が噂で判断すべきで無いと僕は想うんだ。彼については僕もこれからこの耳目(じもく)で判断するつもりだ!」


北斗ちゃんもそう告げた。彼が字でわざわざ呼んだのも、少しでも親しみを込めようと感じたからかも知れない。


「あれ?(´°ᗜ°)✧それはそうと、鞏志はどこに行ったんだい♪」


「あぁ…(o'д ' o)彼なら皆と共に引き上げましたけどね?」


「そうか…(* •ᗜ•)検分の具合を聞きたかったんだけど。まぁ、後で訪ねてみるとしよう。僕らもそろそろ昼食にしょうか?もう半刻ほど時が過ぎている。食後にでも同行してくれるかい?」


「(o'д ' o)もちろんです♪」


「(ꐦ•" ຼ•)⁾⁾ 御意のままに♪」


三人は連れ立って引き上げていく。


北斗ちゃんのお腹は正直だ。「グーキュルル!!」と音を鳴らし、彼は慌ててお腹を押さえた。二人はそれを眺めながら優しく微笑む。彼は恥ずかしそうに頬を朱く染めた。




魏延はようやく宿舎に辿り着き寝床に身体を投げ出す。道中の皆のマイペース振りには辟易したが、先程の若君の言葉には温かみを感じていた。


彼は呟く。


「( ° ᗜ ° ꐦ٥)なかなか利発そうな方だな!それに素直な優しい方だ。滞在中、居心地が悪かったらどうしようと想っていたが、これなら安心だな…」


ひとまず気持ちの整理が出来たお陰で、彼は日頃の自分を取り戻し、安堵の溜め息を漏らす。すると不意にその頭の上から、いきなり言葉が降って来た。


「✧(゜Д゜*)相変わらずだな文長♪少しは処世術が身に付いたかと想いきや、まだ意地を張っているのかい?」


「何だ鞏志か!( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ٥)お前、そう言えば先程居たな?お前こそ、いつの間に復活したんだ…武陵で城を失陥して以来、行方不明と聞いてたんだがな?」


「あぁ…⁽⁽(゜Д゜*)私も色々とあったのさ!でもお陰様で今は若君にお仕えしている。お前も耳にしていると想うが、河川整備の件な、今はあれに携わっている!」


「( ° ᗜ ° ꐦ٥)あっ、それなら聞いたぞ!へぇ~お前もようやく本領発揮かな?昔から土木や建築に興味津々だったもんな!それはおめでとうさん♪太守なんかより、お前には余程、そちらがお似合いだぜ!否…悪い意味で言ったんじゃないぜ♪」


「ꉂꉂ(゜Д゜*)判ってるよ♪お前さんとは昔からの腐れ縁だ!私だって土いじりが自分には合っていると想ってんだ♪(おこ)りゃあしないさ!それにやり甲斐もあるしな♪」


「そうか…( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ)それなら良かった!ワシは今でこそ、漢中太守なんぞやっているが、本来的には(いくさ)馬鹿(ばか)だからな…所詮は無器用な役廻りよ♪」


「あぁ…⁽⁽(゜Д゜*)おめでとう♪祝いも述べる機会が無かったからな!お前さんも評価はされているんだから、せいぜいその信頼を損わないよう気張る事だ!」


「そらぁどうも!( ° ᗜ ° ꐦ)ワシはお前を心配してねえよ♪さっきの物言いを聞いてりゃ、皆に馴染んでるのは間違いねえし、何よりこの荊州の土地はお前の庭のようなもんだ!下手を踏む事も無かろうよ♪」


「あぁ…⁽⁽(゜Д゜*)そうだな!だが理解のある明君に出逢って、ようやく長年の洪水被害にも終止符を打てそうなんだ!こんな機会は二度と無いかも知れん。だから私は今回の抜擢に応えられるように、自分に出来る最大限の力を尽くすつもりだ♪」


「あぁ…⁽⁽( °᷄ ⌓ °᷅ ꐦ)頑張れや♪ワシも陰ながら応援してるぜ!」


「有難うよ♪(゜Д゜*)疲れてるところを悪かったな!お前さんの顔を見て声を掛けん訳にもいくまい♪邪魔した…よく休んで明日に備えてくれ!」


「おう!ꉂꉂ( ° ᗜ ° ꐦ٥)ワシもお前が変わってなくて安心したぜ♪これからも宜しく頼む!じゃあな♪」


「⁽⁽(゜Д゜*)こちらこそさ♪」


手を振りながら鞏志は踵を返した。彼はこれから直ぐにまた河川現場に戻らなければ為らなかったのだ。武陵や零陵の地では検分の続きが彼を待っている。


けれども久し振りの悪友同士はこの時、ほんの僅かな時では在るが、言葉のやり取りをする事により、互いにひと時の安らぎを得たのだった。




その頃、華佗は馬超の症状と向き合っていた。


「やれやれ…Σ(ㆁωㆁ;)こいつは悪腫じゃな!取り除かねば命を落とそう。よくぞ今まで持ち堪えたもんじゃ!すぐに手術に取り懸からねばなるまいて…お前さん、その気はあるのじゃな♪我慢出来るな?」


「はい…(〃´•̀ з•́)=3 無論です!先生は御高名な御方と聞いております。どうせ落とす命ならば、先生に賭けてみたい!宜しくお願い致す♪」


「判った!✧(ㆁωㆁ٥)やろう♪弎坐よ!費緯よ!お前たちは儂の補佐をするのじゃ♪すぐに始める。良いな!」


「「はい!!•̀ω•́)✧⊹^◡^)✧先生♪♪」」


「(〃´•̀ з•́)=3 貴方達も宜しく頼む!」


こうして馬超の緊急手術は即日、実行される運びとなった。管邈はまだ施術を手伝うには日が浅いため、三人の施術の使いっ走りとなる。


彼らはそのまま、緊急手術に入った。


慌てたのは付き添いの黄忠である。彼はすぐに丞相に事の次第を知らせに走った。諸葛亮も覚悟はしていたものの、突然の事に驚きを隠さない。


「ꉂꉂ( ˘͈ ᵕ ˘͈ ٥)漢升(かんしょう)殿!すぐに若君のところに参ります。貴方は(ヒゲ)殿にお知らせなさい!いいですね♪」


「はっ!( ꐦ◜ω◝ )承知しました。お任せ下さい♪」


二人はそそくさと行動を開始したのである。

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