息子君の癖
うちの蘭丸(仮称)にはちょっと困った癖がある。
ちょっと眠い時、怖かったとき、怒られたとき、不安な時……。いろいろと精神が揺さぶられたときなんだろうが、心の安定のためなのかなんなのか、人の指の匂いを嗅ぐのだ。それはもう激しく。
人の手をむんずと掴み、自分の鼻の前までもっていって、人差し指から順にクンカクンカ、スーハースーハー……。
それで自分の気が済めば
「あたぁ~!」
と言って手を開放してくれる。一体なにがあったというのか。毎回同じ指で開放されるわけでもなく、人差し指から順に小指だったり、1巡して中指だったり、その時によってさまざまだ。
ちなみに、この癖が出るのは両親限定で、ねぇちゃんたちにはやらない。何か特殊なフェロモンかナニかが発生しているんだろうか……。謎い。
このまま成長して、匂いフェチとかにならないか、ちょっと心配している。
あ、上の子の時はひたすら手を握られていた記憶がある。散歩の時も、寝る時も、何ならご飯の後も。
あとはやたらとハグを求められた。行ってきますのぎゅー、ただいまのぎゅー、おやすみのぎゅー。
手から癒しの波動でも出てるんだろうか。