1.俺は怪人スライム男。
俺の名は、怪人スライム男。
今、仲間の怪人たちと、とある人間の村を襲っていた。
空中から攻撃を加えているのはハーピー女。
ひとりも逃げられないように蜘蛛糸で村を囲っているのは蜘蛛女。
そして、俺はゴブリン男とオーク男の3人で女子供を追いかけ回していた。
ちなみに、彼女たちや子供たちを守る人間の男どもは見かけない。
なぜなら、俺たちが真っ先に、男どもを皆殺しにしたからだ。
俺たちは、鼻唄しながら、ゆっくりと追いかけ回す。
「ほーら、そこの女見つけたぞ~」
「ひ、ひーっ、許してください、命だけは助けてくださいっ」
「おねがいっ、子どもだけは見逃してっ」
「お母さん、お母さんっ」
「くそっ、悪者め、お母さんをはなせ――っ」
「いや――――っ」
「やめて――――っ」
「お母さん――――っ」
「ぎゃっ」
「あーあ、女、動かなくなっちったよ、もったいない」
「う゛ぇぇぇ――ん、う゛ぇぇぇ――ん」
「ガキが、うるさい、だまらせろ」
「ちっ、自分でやれよ……」
「なんだ、てめぇ、スライムの分際でオーク様に逆らうってのか」
「うぜぇ、豚野郎。やってやるよ」
「う゛ぇぇぇ――ん、ひ゛ぇぇぇ――ん」
「「黙れ」」グチャっ
「…………」
俺たち怪人は、魔物と合成された、元・人間なのだという。
しかし、人間時の記憶は全く残っておらず、人間を殺したり犯したりすることにまったくの忌避感や嫌悪感はない。
むしろ、この人間という種族の男は皆殺し、女を犯し汚し、子ども老人はいたぶり殺し、人間という種を滅ぼしたいという欲求が、どこからともなく無限に湧いてくるのだ。
それは、仲間の怪人たちもきっと同じなのだろう。
怪人は男と女で性欲の感覚の違いがあるようで、男怪人は人間の女を犯したくてたまらないのだが、その逆は違うらしい。
女怪人の性欲の対象は同族(?)の怪人のようだ。
「スライム男、今夜、アタイとどうだい?」
「ふざけないで、蜘蛛女! スライム男さんは、今日はアタクシと空中デートの約束があるんです!」
肌が覆う面積がほぼ0、裸同然の格好の蜘蛛女とハーピー女が俺に声を掛けてくる。
その彼女たちの両手は彼女たちになぶり殺しにされ無残な肉の塊と化した人間の男たちをぶら下げていた。
正直、俺はそそられなかった。
おれの好みは、恥ずかしがりで奥ゆかしい、こう、花のつぼみのような少女……って感じだし。
……うっ、好みの女の事を思い浮かべたら、急に頭痛くなった。
どうでもいいか、好みなんて。
怪人の女も今はいいや。
しばらくは人間の女を犯し殺すだけにしとこう。
「あっ、スライム男、どこ行ったの~!?」
「また逃げられたっ。また蜘蛛女の所為でっ」
俺はスライムの特性を活かし、周りからするっと存在感を消し怪人女2人から逃げ出すことに成功したのだった。
思い付きで始めました。
続きまだ書けてません><
期待しないで待っててください。