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最近になって「読者の権利」という物が分からなくなった件

作者: たけのこ

どうして分からなくなったのか、その思考経路を書き殴ってるので読んでて分かりづらかったら申し訳ございません。


 皆さまこんにちは、初めましての人は初めまして。

 私は自由気ままになろうに作品を投稿しているしがない作者兼読者のたけのこと申します。


 今回はですね、以前から常々思っていて、そして今に至って完全に分からなくなってしまった「読者の権利」という物について皆さまの意見を聞いてみたいな、と思い投稿してみた次第です。

 まぁ、要するに完全に考え過ぎてドツボに嵌ってしまったと言いますか、もう「訳が分からないよ……」となってしまったので自分の考えを整理する意味も込めて文章にしてみようって事ですね。


 では前置きはこれくらいにして本題に入ります。


 私が考えていて分からなくなってしまった「読者の権利」というのは、要するによく議論される感想欄でのマナーとかそういう事ですね。

 皆さまも気になった作品を読んでいて、あるいは読む前の参考程度に感想欄を開いて「うわっ、酷い事が書かれてる……」という場面に遭遇した経験はかなりあると思います。

 作品を書いて投稿する作者側からしたらとんでもない頻度でそういった感想が飛んで来ます。


 特にランキング、それも5位圏内のいわゆる「表紙」と呼ばれる場所にまでポイントを稼いだ作品は必ずと言って良い程に罵詈雑言や誹謗中傷、作者への人格攻撃が飛んで来ます。

 書籍化作家達の中ではそういう感想が飛んで来る事で「お、この作品は大分伸びたな」と判断する事があるくらいです。


 そうしてそういった感想を書く方に「辞めて欲しい」と申しても、必ずといって良い程にテンプレ解答として「読者の権利だ」「作者は読者の意見を聞く義務がある」といった事を申されるのです。

 何なら作家側からも「より良い作品創りの為に、改善する気があるのならどんなに厳しい意見でも取り入れるべきだ」といった事を主張する方も居られます。


 私はこういった意見や主張を聞く度に「本当にそんな権利や義務があるの?」と首を傾げてしまいます。

 これだけ聞くと、まるで作者が読者の下に置かれている様な気さえしてしまいますし、対等な関係ですらないと感じてしまいます。


 仮に読者の権利として作者に厳しい口調で批判や中傷を投げ掛けたとして、その結果その作者が筆を折ってしまったとしたら、その作品を楽しんでいた他の読者の権利を侵害していないか? と私は思うのです。

 作者によってスタンスは千差万別ですし、そういった感想もバッチコイな方も居れば「優しくして欲しい」って方も居ます。

 そうしてそんな後者からのお願いを無視して読者の権利を行使した結果として、素晴らしい作品が世から一つ消えてしまったとしたら、そしてそれが私の好きな作品だったとしたら私は一読者としてその読者の権利を行使した方を恨みます。

 なにせ自分の「好きな作品を読む」という根本的な「読者の権利」を「侵害」された訳ですからね。


 まぁ、この様な事を書いても「作品を取り下げたのは作者自身の判断」だとか「厳しい事を言われたくないのであればネットに公開するな」とか言われてしまいます。


 まるで「殴ったら引き篭ったけど、引き篭ったのはアイツの判断」とか「殴られたくなければ家から出なければ良いだけだろ?」と同じレベルで、「リスクを承知する事」と「被害を受けて泣き寝入りする事」は違うという事も分かっていない暴論なのですが、度々こういった意見が「当たり前だろ?」という軽い感じで飛び交っているのを目撃します。


 なので私の方が間違っているのか、私の考え方がおかしいのか不安になって来てしまいました。


 ネットが「万人が使用する公共の場」ではなく「知る人ぞ知る人達の遊び場」だった時代があるという事を、私は両親や年配の方々からチラッと聞いた事がありますが、もしかしたらその時代の価値観や名残りが未だに残っているが故の意見なのかなとも思いましたが……どうなんでしょうね?

 私からしたら「痴漢されたくなかったら電車を利用するな」レベルの暴論なのですが、彼らからしたら「穴場のハッテン場♂に露出過多な服装で来ておいて誘うなはねぇだろ」みたいな感じなのかも知れません。


 いやまぁ、大分間違ってるかも知れませんが、私なりに彼らの行動原理や価値観の元となった物を考察しようと頑張った結果がこれなんですよ……ね、もう考え過ぎて訳が分からなくなってるでしょ?


 もうなんていうか、こういった読者の権利を振りかざす人達がパワハラ上司やカスハラ客にしか見えなくなる時があって困っています。


 私が中1か中2であった2013年〜2014年頃に初めてなろうに触れて、そこからweb小説を読む様になったのですが、当時は感想欄の「気になる点」という部分がド直球に「悪い点」という表現だった事もあり、当時中学生だった私からしても本当に社会人が書いたとは思えずドン引きする様な書き込みが相当数ありました。


 そして私がバイトや仕事が出来る年齢になって、接客業とかも経験する様になって……そうした中で共通点を見付けてしまったんです。


 ――あれ、読者の権利とお客様は神様だ、って同じ意味じゃね? と……


 コンビニのレジ打ちをしてるとですね、よく出るんですよ……高校生バイトに向かって番号ではなく銘柄(しかも愛称だったりする)でタバコを注文したりして、そこでもたついたら「商品を全て覚えるのは店員の義務だろうが!」って怒鳴る方が。


 ――あれ、読者の意見を聞くのは作者の義務だろうが、と同じ意味じゃね?


 しかもですね、彼らは優しく指摘したり教え諭すという事をしないんです……友達でもないのに急にタメ口だったり横柄な態度で口汚く罵って来るんです。


 ――あれ、感想欄で急に人格攻撃してくる人達と同一人物じゃね?


 そうした共通点を見付ける度に本気で「読者の権利ってなんだよ……」ってなってしまったのが私でございます。


 たかたが時給690円の学生バイトだった私に小銭を投げ付けたオジサンも、時間と労力を掛けて創った作品を無料で公開している私に際限なく要求して来た挙句に酷い言葉を浴びせてきたあの読者(?)も同じなんじゃないかって思ってしまったんです。


 彼らの主張する「読者の権利」なんて言うのは体のいい方便で、私達を気持ちよく殴る為の大義名分としてしか使われてないんじゃないかって思ってしまったんです。


 特に小銭を投げ付けられた私に優しく語り掛けてくれたあの上品なご婦人や、無邪気に作品を楽しんでくれて感想欄にいつも「続きが楽しみです!」って書いてくれる読者の方と比較すると泣きたくなってしまいます。


 読者の権利って、本当に作者を追い詰める為にあるんですかね?

 豆腐メンタルで、自らも「批判は遠慮して下さい」と明文化してくれてる作者をそれでも殴る為にあるんですかね?


 多分違うと思うんですよね……特になろうなんてカクヨムの様にインセンティブなんてありませんし、本当に無償労働なんですよ。

 そこにコンビニバイトの様な、お金とサービスを提供する対等なビジネス関係すらないんですよ(※作者の方が上と言いたい訳ではありません)。


 それなのに上からガンガンと殴り付ける必要が何処にあるんですか? と、そう思ってしまったんですよね。


 と、ここまで私の考えと言いますか、思考経路を書きましたが……改めて「読者の権利」ってなんでしょうね?


 私はシンプルに「読む作品を選ぶ権利」「好きな作品を応援する権利」「読んでて分からなかった部分を作者に聞く権利」……とか、まぁそこら辺の当たり前の部分なんじゃないかって思っていました。


 多分これ、回答は人それぞれで正解なんて無いんじゃないかとも思いますが、皆さまはここまで読んで「読者の権利」とはどの様なものだと心得ますか?


 この短編は文字通り私の考えや思考経路をただ書いただけですので、多分に偏見や間違った見解が混ざっているとは思うので参考にはならないかも知れませんね。


 とりあえず私はもう人格攻撃などに慣れた(傷付かない訳じゃない)のでもう良いのですが、勇気を出して投稿したばかりだったり、メンタル面が弱い方にも配慮した優しい世界になれば良いなって思います。


 その方が絶対に気分よく楽しめると思います。


 以上になります。

 長々とお付き合いありがとうございました。






 ちなみに蛇足ではありますが、私は読者の「こうした方がいい」という『意見』ではなくて、読者の「ここが分からなかった」や「ここが面白かった」という『感想』こそを参考にすべきだと思います。


 そもそもそういった人達の批評を作品に取り入れて面白くなったかと言うとそんな事はなく、既存の読者を切り捨てて批評家の好む作品にしかなりませんでした。


 むしろ作品を楽しんでくれてる読者の「つまり〇〇は××だったんですね?!」という深読み考察を「……採用!」とした流れの方が作品はとても面白くなります。


 まぁ、これも個人の経験則でしかないんですけれどね。

こういった、何故か他人に異様に厳しい人達の意見も「読者の権利」として認められているのか判断に迷っています。




気になる点や反対意見などがあっても優しく!そう!優しく指摘して下さいね!


あとこれは保険ですが、感想欄で喧嘩などもしない様にお願いします!

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こう、大雑把なものとして考えると、マナーは守りましょうということになりますね。 権利って幅広くて、例えば、日本国憲法では「必要最低限度の~を行う権利が保証」などのような内容がありますね。 「必要最低…
 ごめんなさい、私は読者よりの人間です。  なので感想も好き勝手やってます。  偶に批判的な意見だって投げたりします。  こうして感想欄が存在する以上、ある程度は読者の権利は認められているのではない…
大変興味深く読ませて頂きました。 個人的な感想ですが、未だにネット関係においては権利義務とかあっても理解出来ない、またはコントロールできない人が多いのだと思っています。残念ながら、地道に民度を上げて…
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