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神戯大戦   作者: シノウミ
一章 異世界転生編
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修行の約束と買い物

 ドアが叩かれる音がして目が覚めた。


「シュンさん起きてください。朝食を食べましょう」


 やってしまったな。寝坊してしまったようだ。この世界目覚ましとかないから起きれなかった。まぁクリスに朝起こされるのは悪くないな。でもどうせならドア越しじゃなくて肩をゆすって起こして欲しかった。


「早く起きるでござるよシュン殿」


 アホなことを考える前に起きないとダメだな。


「起こしてくれてありがとう、クリス、シオリ、すぐ行く」

「わかりました」

「わかったでござる」


 よし、2人を待たせるわけにも行かんしさっさと行くか。


「おはよう、2人とも起こしてもらっちゃってごめん」

「おはようございます、大丈夫です。なんなら毎日起こしますよ」

「おはようでござる、拙者も朝から修練がある故大丈夫でござる」


 朝起こしてもらえるのは嬉しいけどこうなんかダメなやつのように思えてくるし、神戯大戦に出るためにも俺もトレーニングしないといけないし、朝は起きないといけないな。


「俺も朝からトレーニングしたいし頑張って早く起きるよ」

「おお、シュン殿も修練でござるか、なら一緒にやるでござるよ」

「そうだな、俺の剣は独学だから理心流ってやつ出来れば教えて欲しいかな」

「拙者も修行中の身故教えることが出来るか不安でござるがいいでござるよ」


 ティナのやつ型とかは一切教えてくれなかったからなこれはめちゃくちゃ助かるな。


「ありがとう。助かるよ」

「あ、では拙者シュン殿の実力をちゃんと知りたいので試合をするでござるよ」


 なんてことだ、適当な理由をつけてシオリとは戦わないつもりだったのにこれは戦う理由を作ってしまったから断らないじゃないか。


「わかった。じゃああとでやろうか」


 この機会だしクリスにも一つ頼みごとをするとしようか。


「人族も魔法って使えるんだよな?」

「? はい、使うことはできますよ。でも、どうしてですか?」

「なら、俺に魔法を教えてくれないか?」


 魔法は言ったら異世界でのロマンだからな、いつかは覚えたいと思っていたのだが魔法を使える仲間がいるならこれは頼るしかないだろう。


「わかりました。私に教えることができるか不安ではありますが頑張ります」


 よし、これでとりあえず魔法とちゃんとした剣術を学ぶことができるな。


「魔法を教える時に適性を調べるための道具があるのでそれを買いに行かないといけないです」

「それなら、服とか何も持ってないから一緒に買いに行かないか?結構いろいろまわらないといけないかもしれないけど俺この町のどこに何あるかわかってないしほら俺方向音痴じゃん、道に迷うかも知れないから2人とも付いてきてくれないか?」

「私もいろいろ買うものあるのでいいですよ」

「そういうことならお供するでござる」


 2人とも付いてきてくれることになったので一旦部屋に戻り支度して宿を出たところで待ち合わせとなった。

 とりあえず昨日もらったお金を全部持っていけばいいだろうか?でもスリとかにあったらまた無一文になっちゃうしな。まぁスリにあっても気付くだろ。これ結構重いし。

 とりあえずお金だけ持って宿の前で2人を待つ。


「お待たせしたでござる。クリス殿はまだでござるか?」

「まだだな」

「すいません、お待たせしました」

「お、おう、全然待ってないから大丈夫。それじゃあ行こうか」


 やばい、なんかクリスがまともに見れん。昨日はローブ姿だったから冒険者って感じだったのに買い物だからか白色のワンピースっぽい服を着ててこう女子と交流の少なかった俺には褒めたらいいのかもわからんし、肌結構出てるからどこ見たらいいか分からんしで助けてほしい。


「おお、クリス殿お洒落な服でござるな」

「ありがとうございます。シオリさんも袴姿が似合ってます。でも、もっとこういう服も着たらいいじゃないですか」

「いやいや、拙者のような男みたいな者にはハードルが高いでござる」


 やばい、横で何やらガールズトークのようなものが行われている。当然入っていけるわけないので空気になれるように頑張る。


「シュンさんもそう思いますよね?」


 なんてことだ、空気に徹していると質問が飛んできた。だが、空気になるのに意識しすぎて全然聞いていなかった。仕方がないのでとりあえず頷いておく。


「そ、そうでござるか」

「ほら、あとで私に服を選ばせてください。バッチリかわいくなるようコーディネートです」


 シオリが顔を真っ赤にしてこっちを見ている気がするが問題はなさそうなのでよかった。


 最初は道具屋にやってきた。ここには回復薬などが置いているらしく、クリスがさっき言っていた魔法のやつもここに置いているらしい。

 クリスはさっさと店にはいっていき、魔法の道具を買い行く。俺はというとともにクリスに置いてかれたシオリとぶらぶらと店内を見て回る。

 回復薬とかを見てみるが怪しい薬にしか見えない。緑の液体とか飲むの怖そうだわ。

 クリスが戻ってきた。

 だが、クリスは何も持っていない。


「もしかしてクリスが探してた魔法の適性のやつ売ってなかったのか?」

「?、ああ、空間魔法を知らないんですね」


 空間魔法、ということはアイテムボックス的な感じで異空間に物を収納する魔法だろうか?


「こう、空間にイメージをすると異空間とつながって物を収納できるんです」

「ほう、便利な魔法もあるでござるな」


 どうやら合っていたようだ。てか、シオリも知らなかったらしい。


「そんな便利な魔法があるのか、それも誰でも使えるのか?」

「適性があれば使えますよ」


 これはますます楽しみになってきた。


 次は武器屋に入る。

 ここはなんていうか、男なら一度は行ってみたくなるような場所だな。いろいろな武器が置かれていて、短剣から大剣、弓とか槍、鎌みたいなやつまで置いている。

 武器っていろいろあるんだな。値段も全然違うしなんだよ金貨500枚ってあの剣には一体どんな性能があるのだろう?

 とりあえず一通り見てまわったが元日本人としてはやっぱり刀がいいな。

 刀を2本持って宮本武蔵みたいにするとか、絶対難しいからやらないけど憧れるな。

 まあいいやとりあえず刀を1本買おう。

 刀も値段が全然違うんだよな。どれがいいとか全くわからんし。


「シオリ、なんかオススメの刀とかってあるか?」

「そうでござるな、基本自分の直感で選ぶのがいいと思うでござる、でも安すぎるとすぐ壊れるので昨日のシュン殿を見た感じだとこの辺くらいがいいと思うでござる」


 シオリがオススメしてくれたのは金貨30枚くらいのところだった。安いのだと銀貨5枚程度なので結構いい部類なのだろう。ただ、上も刀だと金貨300枚とかもあるのでよくわからないが素直に従っておこう。

 直感か、ならこれにするか。なんか刀身が黒くてかっこいいしな。

 ついでに横に置いていた木刀も買って、2人に合流する。

 木刀はクリスが収納してくれた。有難い、何かお礼しないといけないな。ちなみに刀はすでに帯刀済みだ。


「よし、じゃあ次は服屋にでも行くか?」

「はい、そうしましょう」


 クリスが目を輝かせながら頷いている。一方のシオリは少し後ろに下がっていた。

 クリスよ、シオリがビビってしまっているぞ。ほどほどにしておけよと心の中で呟いておく。


 昨日クリスのローブを買いに行った服屋へ向かう。

 それにしてもこの町は広い。道具屋、武器屋とそれぞれに向かう時も思ったがめちゃくちゃ歩いている気がする。まあ、歩いているといろいろと発見できるからいいのだが前世の体だったらもう歩けなくなっていただろう。

 発見といえば昨日から思ってたがこの世界の馬車のようなものはトカゲが引いているのだ。トカゲ車でいいのだろうか?正式名称もそのうちわかるだろう。

 そのトカゲ車なのだが結構高いのが多い、軽トラくらいの大きさのものを軽々と引いている。


 そんなことを考えていると服屋へ着いた。

 服屋に着くなりクリスに私はシオリさんをコーディネートしてきます、と言われて置いてかれてしまった。

 シオリにあんな一面があったとは驚きだ。

 俺は俺で寝巻きに冒険者の時の服と結構買わないといけないからな、まあぶっちゃけ前世でも地味な感じの服ならなんでもいいって感じだったのでこっちでもそれでぱっぱと買っちゃおう。

 冒険者の時の服はローブでいいだろう。黒のコートというのも考えたが俺には剣をあんなに扱える気がしないしやめておいた、ということで、グレーのローブにする。黒にすると刀も黒なので全身真っ黒になりそうだったのでグレーにしておいた、寝巻きは適当でいいだろう。

 会計を終わらせてクリスたちの方へ行ってみる。

 そこにはぐったりとしたシオリと嬉しそうに服を選んでいるクリスがいた。


「いいところに来ました、シュンさん。どうですかこのシオリさんは?」


 ぐったりとしすぎていて服にまで目が行かなかったが確かにシオリは袴じゃなくなっていた。

 黒の服に白色のカーディガンのような服を着てチェックぽいスカートを履いていた。めちゃくちゃ可愛いし、似合っている。てか、この世界の服の技術高すぎじゃないか?あんま前世と変わらんぞ。いや、そんなことより感想か素直に言えばいいか。


「可愛いし、似合ってると思うぞ」


 早口になってしまったのは仕方ないだろう。


「あ、う、ありがとうでござる」


 シオリは顔を真っ赤にしていた、っていうかそんな顔されると余計に照れるのだが。


「ですよね、ですよねやっぱり可愛いですよね、でもシオリさんを褒めるなら私の今日の服装も褒めて欲しかったです」

「いや、すごい似合ってていいとは思ってたんだけど恥ずかしくて言えなかったんだ」


 俺は何を言っているのだろう。


「そ、そうですか。それなら良かったです」


 クリスも顔を赤くしている、だからその反応はやめてほしい。俺が一番恥ずかしいのだ。

 シオリはさっきの服を買ったようで、そのまま着て服屋を出た。


 そろそろ腹も減ったし飯の時間だな。



少し中途半端に終わってしまったので続きを明日投稿したいと思います。

感想など良ければしてください。

お願いします。

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