表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(3)

あれは、death like

ステンドグラスの背景

それですら異様であるのに

上を眺めている人へ

釘付けになった

浮かんで見えるから

背後の事など気にもしない

ただ、その人のことを見た

一目惚れという言葉は

好きな物を発見した瞬間にしか

使えないのかもしれない


この一目惚れは

人間が単純な理由だ

好きな物しか見ないのは

人の標準装備である

誰もが、そうであって

例外は無い

それを良くないと考えたから

色んな物を見ようとした

なんで、良くなかったんだろう

それは、その内

分かるのかもしれない

新しい例題を

僕等が作ることで


好きな物しか見ない

それは世界中にある全ての物が

見られるってことかもしれないし

それは世界中にある全ての物が

消えて無くなるってことかもしれない

嫌いな物の行方を

平等にするなら

全て消えるだろう

全ての物が消えて無くなるのだから

惑星ごと消えるだろう

世界滅亡論を唱える者と

違いが全く無い

近いか、遠いかだけで

意味合いは同じである


下敷きにしている物が

ちゃんと存在しているのだろうか

本なら読むという形の上に

好きな本があるだろうか

それとも

好きな本があるから

本を読むという形にしているのか

後者であれば

好きな本以外は

本では無いと

認識しているのかもしれない

嫌いな物は見ないのであれば

どう言い換えようと

良い意味にはならないのだ


上を眺めている人は

そのまま、ジッと見ている

見ている物が気になった

同じように上を見ると

鳩の巣から雛が落ち

生き絶えてミイラ化していた

不意に目が合う

他人よりも高い視覚で

相手の薄く笑った口元は

何も言わず

好きな物だけが

そこに置かれている

同意も無い

馴れ合いも無い

表層の綺麗な流れだけがある



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ