04 世界が終わるゲーム盤で起きた事(00)
そして時が流れてそれから数年後。
誰かの願いが聞き届けられた結果、滅びかけてしまった世界の中で彼ら三人は再開する。
その場所はゲーム晩の上。
紅蓮達は、世界救世をかけたゲームに再び巻き込まれる事になる。
「私の名前は本条凛です。先程は娘共々、助けてくれてありがとうございます」
「別に。つうか文句言わせてもらうけどな、一緒に落ちかけてどっちか救えなんて、後味悪い事言ってんじゃねぇよ」
『紅蓮! やっと繋がった』
「何だよお前か、後にしろよ。こっちは色々大変なんだって言ってんだろうが」
『アンタ今デパートにいるんでしょ。こっちに来て、学校が大変なのよ』
「ようするに犯人の提案はこうだ。生き残った誰かが魔王の役職で、世界を滅ぼした張本人だと言う事。なら、僕達はそいつを見つけて倒せば良い……と言う事になるんだろう」
「うるせぇ。優等生。しきってんじゃねぇ」
「僕には連っていう名前があるんだけどね、紅蓮」
「調子乗ってんのか。なに、親しげに名前呼んでやがんだ」
「世界を滅ぼす願いをしたのは橘紅蓮。お前だ」
「紅蓮くん。約束どうり殺してあげるね。ごめんね。恨んでいいよ。でも私の娘は、里瑠は恨まないでね」
「なんで、テメェが落ちてんだよ。わざわざこの俺が助けてやったくせに、勝手に自滅してんじゃねぇ。なんで俺なんかにテメェの大事な娘を託してんだよ。テメェは一体誰だったんだ」
「オリガヌ。神を殺せる剣をよこせ。それが最後に生き残っちまった俺の願いだ」
「もう一度世界を救いに行ってやらぁ。それで満足なんだろうがよ。最低なくそ魔女野郎が!」