新たなる旅に向けて
宿に二人が戻ると三人が荷物を持ち待っていた。
メリアはうつむき悲しそうな表情をしていた。
フィーネは完全にしびれを切らしているようで、時折地面を蹴っていた。
錬はそれを見て焦り駆け寄った。
「ごめん、遅くなった。」
「そんなに待ってないから別にいいぜ。」
「嘘ついてどこ行ってたの。」
ガルディナはすぐに許してくれるものの、フィーネの怒りはかなりあるようだ。
錬はリアの事を言おうとすると、
「みんな久しぶり、心配かけたね。」
リアが錬の後ろから出てくる。
リアを見たメリアはパッと表情が明るくなった。
「お、お姉ちゃん。」
「久しぶり、メリア」
「起きてくれてよかった。心配してたんだよ」
メリアはリアに抱き着く。
リアもメリアの事をしっかり受け止め頭を撫でる。
「心配してくれてありがとう。」
「お姉ちゃんが起きなかったら、私の家族みんないなくなっちゃうところだったんだから。」
「ごめんね。もうこんな事にならないようにするから。」
二人が謝りあい仲直りをしている後ろで嫌な目を見てしまった。
フィーネがリアを睨めつけていた。
錬はその表情に嫉妬しているんだという事を気づいた。
決して口には出さないが。
そして、姉妹がひと段落終えると錬はリアに話しかける。
「新しい仲間のフィーネだよ。」
「よろしく、フィーネちゃん。」
「チッ。よろしく、リアさん。」
明らかに舌打ちをしたが誰も触れない。
リアは顔色一つ変えず新たな仲間を歓迎している。
一方フィーネは敵対したような顔をしている。
錬たち三人はこれからが心配になるがどうなるかは神のみぞ知るだろう。




